専門学校のオープンキャンパスとスリーレターコード
2024年5月26日、僕が貨物ハンドリングの仕事をしたいという夢を持った日だ。成田空港から仁川空港へ飛び立つチェジュ空港の飛行機の、機体の下でスーツケースを載せる人の姿を見て、胸が躍った。コンテナには "NishiAir" というロゴがあって、すぐに調べてもらったら西鉄エアサービスという会社だった。
それから半年して、僕は貨物ハンドリングの仕事をしたいという気持ちが大きくなって、専門学校へ見学しに行くことにした。学校の名前は「エアライン・鉄道・ホテル・テーマパーク専門学校」。なんて長い学校名だと最初は驚いたけど、見学に行ってみてその理由がよく分かった。その名の通り、エアライン・鉄道・ホテル・テーマパークで働きたいという具体的な目標を持った人たちが学ぶ学校だった。この学校のオープンキャンパスは、僕にとってなんというか、本当に刺激的だった。エアライン科のエアポートオペレーションコースの先輩たちが話をしてくれて、空港のことや飛行機が大好きなことがよく分かった。そして僕が一番楽しかったのは、グランドハンドリングの仕事で本当に使っているVRシミュレータで専門の車を運転できたことだ。説明会に参加したのは僕一人だったので、1時間くらいシミュレータを独占してゲームセンター以上に満喫してしまった。
そして、休憩時間に先輩たちと教室の前一面に貼られたパネルでした「スリーレターコード」を当てるゲームをした。スリーコード(3レターコード)とは、国際航空運送協会(IATA)が定める空港のコードのことで、空港の名前を3つのアルファベットで表したものだそうだ。空港の掲示板や航空券などで表記されて、旅行会社の予約システムなどでも使用されるらしい。左側には日本国内の空港、右側には世界の空港が書いてあって当てっこした。僕が分かったのは羽田(HND)、成田(NRT)、福岡(FUK)、仁川(ICN)くらいだった。先輩たちはほとんど覚えていて、僕はカッコイイなあと思った。家に帰って自分のスーツケースを確認すると"NRT"と書かれたシールが貼ってあって、とてもうれしくなった。
僕はこの専門学校へ見学に行って、本当によかったと思う。自分が知っていることを話せたこと、知らないことがたくさんあるということを知ったからだ。そして貨物ハンドリングという仕事を目指す人がいるということも知ったのだ。自分の世界がぐんぐん広がった一日だった。