言語化することの効果
「小学校って、なんで行かないと行けないの?」
入学した当初、何度も言われた言葉です。
私には、小学校1年生の息子がいます。(2024年時点)
なんで学校に行かないといけないのか?は、
私も断言できる答えを見つけられずにいました。
息子が通っている学校は、巡回カウンセラーが定期的に学校を訪問していて、事前に申し込みをすれば学校や子どもに関する質問や相談ができます。
私は、臨床心理士というお仕事に興味があるので、タイミングが合えば巡回カウンセラーに相談を申し込んでいます。
その方と話す中で、「学校に行く理由」について、自分なりの答えが少しずつ見えてきました。
学校に行く理由とは
学校は、勉強をする場所というのはもちろんですが、それ以上に「いろんな人がいて、いろんな考え方がある」ことを知る場所でもあります。
息子の「学校に行きたくない」や、腹を立てている理由を辿ると、息子がまだ小さいながらも、「自分と違う考えを持つ人とどう関わるか」を少しずつ学んでいるように見えます。
例えば、友達とのトラブルがあった時、自分の気持ちをどう伝えるか、相手の気持ちをどう理解するか、一緒に考える機会が増えました。
これこそが、「大勢の中で折り合いをつけて生活する力」を育む大事な一歩だと思うのです。
私自身も親として、そういう機会を通じて息子と一緒に学んでいます。
学校は単に「行かなければならない場所」ではなく、人生の中で重要な「人との関わり方を学ぶ場所」なのかもな〜と感じています。
親は伴走者
私が感じるのは、親としてできることは、無理に答えを押し付けるのではなく、息子の「なんで?」という疑問に寄り添いながら、一緒に考えることだということです。
学校で起きた出来事や息子が抱えるモヤモヤを聞きながら、
「どうしてそう思ったの?」
「相手はどう感じたのかな?」
と問いかけることで、息子自身が少しずつ答えを探せるようサポートしている話を巡回カウンセラーの方にお話ししたところ、
「長い期間、お子さんの伴走をされてきたんですね!」
と言われました。
親としての役割は、息子がこの答えの見つけ方を学ぶための伴走者であること。
小学校って、家庭から大きく一歩外へ出た最初の小さな社会なので、時にはつまずくことがあってもそれは当たり前のこと。
そのようなお話しを聞いて、ものすごくストンと腑に落ちました。
学校は、時に「つまらない」と感じたり、ストレスに感じることがある場所でもあります。
それって、大人になってからの仕事や社会生活とも似ていませんか?
大人でさえ、自分と違う意見や価値観に出会い、それにどう向き合うかを考えることは簡単ではありません。
でも、そうした困難の中でどう「脱け方」を見つけるかが、生きやすくなるヒントになるんじゃないのかなーと感じています。
自分がやっていきたいこと&息子に必要なこと
息子には、何か悩んだりストレスを抱えた時に、それを言葉にして表現する力を少しずつ身につけてほしいと思っています。
そのために、今の気持ちや出来事を一緒に言語化するサポートをすることを積極的にやっていきたい。
なぜなら、こうした力は、息子だけでなく私自身にも必要だからです。
日々の仕事や、自分がこれからやっていきたいことにも、同じ力が求められる場面がたくさんあります。
巡回カウンセラーさんとお話しをする中で、息子が学んでいく過程を支えながら、私自身も彼と一緒に学んでいけるのだと気づきました。
「学校に行く理由」を通じて、息子にとって必要なことと、私自身がこれからやっていきたいことが繋がっていると感じています。
息子と一緒に、これからもお互いに成長していけたらいいなと思っています。
まとめ
分かっているのに、人から言われると腹が立つお年頃になった息子。
私もよくないのだけれど、自分の心がせまくなると、
「○○やってないよ!」という伝え方になってしまいます。
「○○だから、○○してほしいな」
と、違う価値観を持った息子に伝わるよう言語化しないとですよね。
日々私も鍛えられつつ、親として成長していきたいなと思います。
おわり。
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