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アメリカ、とある場所での郵便・宅配事情

この記事を準備していたら、偶然にもいつも記事投稿を楽しみにしているゴリアテさんが、来米間もない頃に郵便局員とバトルした(この表現は、私がちょっと盛りました笑)という話を投稿されてました。私の書き込み自体は情報のみで、必要のない方にはあまり楽しめない話ですので、そちらを読まれてみることを強くお勧めします😊 たくましいゴリアテさんに、いつも勇気をもらっています。 

さて。私の方は、色々困ったことを書き出していたら長くなってしまったんですが、こういった情報をお探しの方に届きますようにと思い、まとめてみました。イラストは、“みんなのギャラリー“よりお借りしました。ハロウィーンもそろそろですね🎃


住んでるだけでは配達してもらえない、らしい

アメリカでの生活が始まった頃、一番最初の郵便物がなかなか届かないことがありました。 アメリカではよくあることだから、と発送元に言われたことにも驚いたけれど、幸い追跡番号付きの郵便だったので、最寄りの郵便局で留まっていることがわかりました。発送されてから2週間程過ぎた頃でした。

アメリカの郵便事情はよく知りませんでしたが、どうやら住所が登録されていないところ(USPS:アメリカの郵便公社のデータベースに載っていないところ)には、配達してもらえないようです。

USPS:United States Postal Service  アメリカ合衆国郵便公社
似ている名称で、
UPS: United Parcel Service
というところもあるのですが、こちらは民間。


なかなか来ないと思っていた郵便物は、元々の封筒は汚れて少し破れてしまっており、新しい封筒で上から包装され直していました。伝票に書かれた住所がデータベース上にないことから、最寄り郵便局で留められていたようです。送り元に返送される前に無事受け取ることができました。

ちなみに追跡番号(Tracking Number)がある郵便物は、こちらのサイトで今どのあたりまで配達されているか調べることができます。他にも携帯にテキストメッセージでいつ着くか情報を送ってもらったり、郵便局での受取を依頼することもできます。


PO  BOXとオンラインショッピング

今住んでいるところでは郵便局での住所登録ができず、郵便局内に私書箱<PO BOX>を借りていますが、ちょっと困っているのが、郵送・配送時の指定先住所です。

PO  BOX宛の郵便物を扱えるのは、アメリカ国内だとUSPSのみ。民間宅配業者(UPS、DHL、FedEx)は配達できません。その代わり、民間宅配業者は、USPSのデータベースに住所がない所にも配達できます。

とあるオンラインサイトで注文した時の話ですが、配送にはUPSを利用とあったので、それなら、と住んでいる住所を指定しました。ところが何故か最寄りの郵便局で住所不明にて留められてしまいました。

『購入料金が規定の金額以上であれば送料無料』という話だったのですが、よくよく読むと、無料配送の場合は『UPSのSurepost利用』とあります。 Surepostって??と思い調べてみると、配達物の集荷から配達先の最寄りの郵便局まではUPS、そこから配達先へ届けるのはUSPSというもの。最後はUSPSの配送ルートを利用するので、それでまた郵便局に留まってしまった訳です。

PO  BOX宛では受注できませんとあったので住んでいる住所を指定したのに、配送最後の段階でUSPSに荷物が転送されて指定住所はデータベースに存在しないから配送不可って。。まるでねじれたループのように思われ、じゃあ一体どうしろというの、と思ってしまいました。

Street Addressing

話は上からの続きになりますが、ネットで探すと、理由・事情は違えど、似たようなことで困っている人は他にもいました。また仕事で利用している人からは、PO  BOX住所での表記だと、客からの信用度が低くみられる、という話も見かけました。

困っているのは私だけではないんだな、と思うと、悩みは即解決せずとも気は多少楽になるものですが、そういった情報を探す中で、PO  BOXを利用していても一般の住所表記のように街道名<Street Address>にて表すことができるサービスがあることを知りました。


サービスの利用には、オンラインで申し込み後、指定の書面に署名をし、PO  BOXを借りている郵便局に提出する必要があります。

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今困っているのは、このサービスを申し込んで、2〜3日後には書類を郵便局に出したのに、書類未提出の為、サービス申し込みはキャンセルされましたというメールが今日届いたこと。。窓口の人が処理し忘れているんじゃないかな。。と思いますが、再度出してみます。書面はこんな感じ。

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この用紙があるところのリンクはこちら↓  ここでは触れなかったもう一つのサービスの分もあるので、もう1枚あります。リンク切れなどで表示されない場合には、検索サイトで「USPS street addressing customer agreement」等で検索をかけてみてください。

Street Addressingを申し込むと住所表記がどう変わるかですが、
PO  BOXを利用する場合

氏名
PO  BOX  XXXX
町名、州名、郵便番号

それがStreet Addressingを申し込むと、

氏名
街道名(ストリート名)#XXXX(PO BOX番号)
町名、州名、郵便番号

2021.7.12追記:PO Box 4桁の前の #マーク は、入力するサイトによっては弾かれる場合があります。その場合には、UNITに置き換えればOK。 例: UNIT 1234

この表示方法がOKになります。ちなみに、Street Addressingを利用した場合の街道名以下は、PO  BOXを借りている郵便局の住所と同じになります。

このStreet Addressing表記であれば、PO  BOX宛には送付できません、というオンラインサイトでも、送付先住所として利用することが可能になります。

Street Addressingと似たサービスは、UPSでもあります。費用はUSPSよりも高くなると思いますが、USPSにはない付加サービスも提供しているようなので、店舗の位置や使用頻度、かかる費用等を比較して、メリットが高い方を選ばれると良いと思います。


おまけ: アマゾンだから大丈夫だと思っていたけど

AmazonPrimeのロゴが書かれた専用配達車もあり、家まで配達してもらえるし、早ければ翌日到着もお願いできるし、とAmazon.comを利用していますが、こちらも最寄り郵便局留になりかけたことがありました。

いつものように配達完了のメールを受信したので玄関先を見てみると、小包らしきものが見つかりませんでした。配達詳細を調べてみたところ、いつものように配達証明の写真はなく、文面で

“Package was left inside the residence’s mailbox”

とありました。レジデンス(居住者)用のメールボックスは、住んでいるコミュニティに一応あるのですが、私は借りていません。

不思議に思いつつ、追跡番号はUSPSのものだったので、後で郵便局で預かってないかどうか聞きに行ってみよう、と思っていたところ、玄関先に一台の車が。どうも私の荷物が間違ってその人が借りている居住者用のメールボックスに入っていたので、わざわざ届けてくださったようでした。面識は全くない人でしたが、どこにでも親切な人はいるものだなと有り難く思いました。

わざわざ届けてくれるような、良い人のところに入れておいてくれたからよかったものの、誰か知らない人のものが入ってる、と思われて、ポイッと捨てられていた可能性もあった訳で。。次はないことを願いたいです。捨てられていた場合は、再送してもらえるのかな。

最後にもひとつおまけで。PO  BOXには前の借主のメールが入っていることがあります。家の郵便受けでも、もし前の住人宛の郵便が入っていた場合には、”Not at this address”と書いてポスト投函でよいようです。バーコードが付いている郵便物は、それをCross outしておくことが推奨されていました。バツ印しておけばいいのかな。USPSのCustomer Helpページにありました。

郵便関係、他にもネタがありますが、また気が向いたら書きます。

*最近IME変換がうまくいかないことないですか? 変換時に使ったこともない&存在しない熟語が先頭に現れてきます。