コロナ対策中の日本入国後の流れ(2020年7月上旬、成田空港)
7月上旬の成田着便で、中国から日本に帰国しました。
ネット上で情報を検索するのも、VPNが必要な中国からのアクセスは回線速度の問題もあり、忍耐が必要な作業でした。その中でも検索に偶然に引っかかった情報に助けられることも少なくなくありませんでした。私自身の帰国体験が、これからの帰国を検討されている方へ少しでも役に立てればと思い、記録します。
◇ 中国から日本へ向かう便って、まだあるの?◇
あります。と言っても、中国は“五个一政策”という名称のルールを3月29日から施行していることと、日本の空港には成田か関空にしか着陸できないので、中国系含め、各航空会社から週1便のみです。5月下旬にアメリカから増便受け入れの要請が中国へ出された折に、妥協案として、中国到着後の乗客の中に含まれるコロナ陽性判定者の人数から便数を増やしたり減らされたりできるよう調整を行うことになったので、週2便まで増えたり、反対に1ヶ月の間全く便がなくなることも、あり得るようになりました。
成田空港到着後、どれくらいで空港から出られるの?
4月頃の成田空港から入国する話は、ネットの上でも割と見かけましたが、それ以降についてはあまり情報が引っかかってこず、到着後のフローは変わっていないのか、とても不安でした。
7月に入ってから、引き続き情報を探していた時に、こちらを見つけました。
公共交通機関ですが、電車、バス、タクシーのほか、飛行機の国内線への乗り換えも含まれます。PCR検査で陰性判定が出た後も、これらは日本到着後翌日から数えて14日間は利用できません。身内、友人に車での送迎を頼めない場合には、レンタカー又はハイヤー の利用が選択肢として残ります。
PCR検査終了後、すぐに空港を離れられるかどうかは、帰宅先が自宅なのか、それ以外なのか、というところのようです。自宅であれば、身内、友人の迎えがなくても、レンタカー、ハイヤー を利用して移動することができるようです。個人的には、レンタカー利用で自宅或いは他に同居者がいない居住地に移動する場合のみ以外は、検査結果が出るまで待機させた方が、感染が広がる可能性が少なくなるのではないかと思うのですが、それだと待機場所が足りなくなるから仕方なく、ということなのでしょうね。
私の場合、ハイヤー 利用、自宅に帰らず(民泊宿泊)、午後着便だったので、このフローに当てはめると、検査結果は当日、翌日、翌々日の3パターンがあり得ました。
①降機からPCR検査まで
以下、自身の体験記です。
飛行機着陸後、国際線乗継客がまず降ろされ、暫くしてから日本パスポート所持者が続きました。それ以外の乗客は多分その後に降機したと思われます。
一緒に降りた人でまとまって検査場所近くまで移動しました。前のグループがはけるまで待つので、この合間にお手洗いに行きたい人は、行くことができました。
その後、検温、機内で配布・記入しておいた用紙に記載した情報(国内での滞在先、移動方法、健康状態等)について確認が行われ、国内で守るべき事項〜上陸翌日から数えて14日間は不要不急の外出を控え、公共交通機関を利用しない事等〜が書かれた書面(要請書)に署名し、書類の提出と引き換えに検査容器を受取り、PCR検査となります。
PCR検査では、私は優しく声がけをされている女性に当たりました。想像していたよりももっと鼻の奥の方にまで綿棒を入れられる感じで、噂に聞いていた通り痛かったですが、泣かずに我慢出来る程度です。涙目にはなりました。ピンポイントなので、鼻への刺激に弱い人にはちょっと辛いかもしれませんが、数秒で終わります。
ここまでで飛行機降機後、約1時間半経過していました。
②PCR検査終了後
検査終了後、自宅あるいは実家等で14日間待機を行う予定で、公共交通機関を利用せずに移動できる人は、この段階で空港を離れることができるようです。
それ以外の人は、PCR検査結果が出るまで空港内で待機となります。私の場合は後者になります。
人数がまとまってから(20人弱くらい)、入国検査カウンターまで移動し、カウンターを通過し、預けていた荷物の受取り、 税関検査を済ませます(税関申告の用紙を持っていない人も、ここにおいています。)
出国ゲート通過後、現在使われていないもう一方の出国ゲートを逆行する形で入り、ダンボールベットが並べられた場所(手荷物ターンテーブルがあるところ)まで誘導されました。
そこで再度、検査結果終了後の移動先・移動方法について確認され、段ボールベッドの番号を振り分けられます。番号は入室順のようです。この段階から、他の国から到着した便も合わせた、検査結果待ちの乗客が同じフロアに滞在することになります。
受付付近には、ペットボトルの水、おにぎり、バナナ、パン、ジュース等軽食が準備されています。お手洗いは同じフロアにあります。布団も準備されていて、使いたい人は自分で運ぶ形になっています。
段ボールベットは、4隅のうち2箇所が目隠しで隠れてはいますが、通路を歩く人からは丸見えなので、初めのうちは眠れないと思いましたが、待ち時間が長引くにつれ、疲れが出てしまったのか、横になっているうちに眠ってしまいました。フロアを見回っている人が特にいる訳ではないので、貴重品の管理は自身で(当たり前ですが)。
検査結果までどれくらい待つのかは入室時に提示されません。この日は検査対象者が大目とのことで、時間がかかっていたようです。飛行機到着時間から数えて7時間半程経過した頃に、検査結果を教えてもらえました。段ボールベットまで係員が結果を知らせに来てくれます。
検査結果は陰性だったので、後はそのまま荷物をまとめ、待合場所から自身で退室しました。
ちょうど1週間ほど前に帰国した友人は、ダンボールベットが敷かれた待機場所で2時間ほど待ち、その後バスで成田空港から少し離れたホテルへ移動。検査結果は翌々日だったそうです。
以上、成田空港での日本入国後の流れでした。海外で生活をしている人の中にも、様々な事情から帰国せざるを得ない人もまだまだいらっしゃるかと思います。航空会社も便数を調整中の為、急なキャンセルに心折れることもあるかもしれませんが、道中気をつけてお帰り下さい。
移動、宿泊先探し…私はここにお願いしました。
今回、空港から宿泊先への移動は、こちらのハイヤー をお願いしました。
芝山タクシー
https://remtacarnarita/jimdofree.com
通常時のハイヤー利用時と同じ料金(高速道路利用時は、その料金はかかります)で、海外帰国者送迎にも対応してもらえます。空港での待機時間が発生した場合でも費用は発生しないこと、便の欠航等やむを得ないキャンセルにも速やかに対応して頂ける事等、柔軟性があると感じ、お願いしました。元々関空着便で帰国する予定で、こちらの大阪営業所で予約を入れていたのですが、その時の対応がとても良く、飛行機の欠航で成田空港着便に変更になった後も、営業所は変わりましたが、引き継ぎお世話になることにしました。
又、宿泊先ですが、今回こちらを通して探しました。
株式会社 IKIDANE
https://ikidane.jp.corona/
やむを得ない宿泊日程変更にも柔軟に対応してもらえること、飛行機の欠航時や、PCR検査結果が万が一陽性だった場合は、予約のキャンセル・返金対応可能なところということで、こちらを通して宿泊先を予約しました。
24時間以内に返信、とサイトに書かれているだけあって、時にはチャット感覚で随時返信を受け取ることができました。
飛行機欠航による到着空港の変更から、宿泊先を変更する必要が生じた際にもこのレスポンスの速さで、代わりとなる宿泊先を即予約することができました。ウェブサイトには、各物件の写真、情報と合わせて宿泊費用も明記されているので、懐事情と照らし合わせて物件探しが出来、依頼もしやすかったです。
14日間は不要不急の外出を控えるよう要請されますが、PCR検査で陰性判定を得ているので、公共交通機関を使用しないことは守る必要はありますが、食料品の買い出し等はマスク着用の上でOKです。