哎,真是…
(お断り: 記事上面に、ウクライナに関する記事、と出るかもしれませんが、文中に名称を一度使用したのみで、ほぼ関係しません。)
早いもので、もう5月。4月の末まで、「まだ降るの?」と思うくらい、今年は雪を見る日が長引きました。量はさほどないことがほとんどでしたが、うち一度は、片付けた雪かきスコップを再度出すほどには積もりました。隣町から用事で来た人が積もっていることに驚いていたので、ここが山手であることも関係していたようです。
庭にある桜の若木も、ようやく花を開きました。
先月は2年前まで住んでいた上海で、大掛かりなロックダウンが開始され、未だ続いています。未だ解決が見えないロシアによるウクライナへの侵攻も、やるせない思いに心を暗くさせられますが、上海は身近な人や生活する中で出会った人達が今も住んでいるところということで、より辛く感じます。
2020年にコロナが流行り出した頃には、私もまだ上海に住んでいましたが、食料品や生活用品を入手する際にここまで厳しい状況に陥ることはありませんでした。今回は上海内での感染者数が爆発的に増えたという点は違うけれども、それでも2年前と現在との状況の違いに、一体どうして、と思うばかり。
日本のLINEに当たるWeChatというSSNアプリ上には、個人が挙げた動画を見れる場所があります。
その中には今は見れなくなっているものもあります。上海の東西開始日をずらしてのロックダウンが始まる少し前から、4月18日頃までのニュースや人々の声をまとめられた動画です。Youtubeに日本語字幕付きのものを見つけたので、ここに載せます。(動画は6分程と長いので、お時間に余裕がある方はどうぞ。)
wechat上に挙げられている動画は、この動画のように静かに現状を訴えるものもあれば、笑いの要素が含まれた明るいものもあり、厳しい状況下でも何とか笑って乗り切ろうとする上海に住む人々の様子が窺えます。
こちらは、ディズニーのアナ雪の一場面の替え歌。
声も綺麗で各シーンにもうまく合わせていて、どういう人が作ったのだろうと思っていましたが、歌は本業ではなく、趣味とのことでした。
你想不想出门买菜=外に買い出しに行こう
という曲名と同じ歌詞から始まるこの歌では、上海の東西両側をそれぞれ封鎖開始後、流通が滞った影響で、日常の食料品さえ入手が困難な様子を封鎖一週目、二週目、一ヶ月後と段階を追って歌っています。
歌の中に出てくる居委とは、「居民委員会」のこと。その町に住んでいる住民から一部選出されるようで、日本の自治会と役割が近いのではないかと思われます。
顔にアイコンのようなイラストが被されているシーンに出てくる、カバやニンジン、犬は、それぞれオンラインで買い物ができるアプリの絵柄です。
最後の犬のイラストがモノクロに切り替わるところにある吹牛皮は、ほら吹き、嘘つき、の意味。2番歌詞の最初に、黒いおもちゃの銃のようなものが出てくるのですが、どうやらあれはマッサージ機らしく、手をマッサージをしないといけないくらいに連打し、ようやく注文ができても、配達日が毎日後ろ倒しになり、なかなか配達されない為、こう言われていたのではないかと思われます。
なぜコーラなのかですが、住民同士で食料品を物々交換する様子を描いた動画の中で、貴重品の一つとしてコーラが出てくることがあるので、嗜好品の中で人気のある物の象徴として使われているのではと思われます。
3番歌詞に出てくる団長というのは、ここでは団体購入を行う際に取りまとめ役を買って出てくれた人。
オンラインでの個人購入は、物流に関わる人手不足や、区域境目で都度行われる感染確認などで時間を取られてしまい、なかなか送られてくることができません。 それに代わり、小区※内で注文を取りまとめ、企業へ直接注文を入れる形で必要な物資を入手する方法を団購といい、注文から配送、小区に物資到着後、各家庭に分配するまでをまとめる人を団長と呼んでいるようです。
当初はSSN上でグループチャットを設置し、その中でまとめていたようで、集合住宅だと戸数も多く、注文をまとめるだけでも大変だったのではないかと思いますが、今では注文をまとめる専用のアプリもあるようです。
ニ週間続けて陽性判定者が0になれば、小区敷地内から限られたエリアまでは外出できるというルールは出来たようですが、外出できたとてお店もまださほど開いていないようですし、何しろまた一人でも陽性判定者が出れば封鎖解除までのカウントを一からやり直し、というのが今のやり方のようで、まるで上がりが見えないすごろくのようにも思えてきます。
記事をまとめていたら、こういうのもあると教えてもらいました。
街道は、道路という意味ではなく、行政区を小さく区切る単位で、日本で言う町名に該当するようです。解除されても遠くにいっちゃいけない、となると、解除の意味があまりないような。
以下、投稿翌日5月7日に編集追記しました:
伝聞で聞いたのみでしたので、情報となる記事が残っていないか、調べて見たところ、ありました。
中国は海外からの飛行機に対して、現在も引き続き厳しい政策をとっています。アメリカから訪中する場合で言いますと。。乗客は出発する飛行場がある都市に出発7日前から滞在し、出発当日までに4回検査を受けることになっています。航空会社には到着後陽性判定者をある一定数(5人とか10人とか)を出すと、ペナルティで運行数を減らされたり、決められた期間運休を余儀なくされます。
ただ、台湾・香港については、緩やかな方針を取っていたようで、一つ目の記事を読むと、香港で3月に再度感染ピークが発生した際に香港から入国した乗客から出る陽性判定者数が増え、対応する為に政府がホテルを徴用したものの、空調設備の問題でそこに出入りする従業員等を経由して広まったのではないかとのことでした。ホテルがある徐汇区は、20近くの路線を持つ上海の地下鉄の中でも、複数路線へ乗り換えが出来る駅もある市中心の大きな街の一つです。