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古きよき……

最近、本屋で見かけて思わず「うぉー」と思ったのがこちらの一冊、『城南旧事』です。「城南旧事」だと「じょーなんきゅーじ」で読み方は合ってる(?)と不安になる方もいらっしゃる方も多いかも知れませんが、小さく書いてある「北京の思い出」を見ると「ああ、あれね!」とピンと来た方もいるのではないでしょうか。

と書いているあたしですが、原書の『城南旧事』は読んだことがありませんし、邦訳も未読です。そもそもあたしが学生時代に邦訳が出ていたのか、それすらも記憶が定かではありません。

あたしがこの作品を知ったのは、多くの人と同じように映画を見たからです。映画館で見たわけではなく、たぶんテレビで放送されたのを見たのだと思いますが、その作品がとてもよかったのです。ただ本作の副題には「北京の思い出」と書いてありますが、映画の邦題は「北京の想い出」で、漢字がちょっと違います。

帯にも書いてありますが、戦争前、1920年代の北京が舞台です。辛亥革命が1911年ですから、まだまだ清朝時代の空気が残っている北京です。革命後とはいえ溥儀は紫禁城(故宮)で暮らしているような時代です。テーマ音楽も相俟って、こういう時代の北京を訪れたいと思わずにはいられない映画でした。

小説はこうして邦訳が新しく刊行されたので手に入りますが、映画の方はいまも見られるのでしょうか。ブルーレイやDVDが発売されているのか、Netflixなどのようにネット配信されているのか、あたしは全く知りませんが、機会があれば是非多くの人に見てもらいたいものです。
https://www.rockfield.net/wp/?p=7487

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