今無性にルヴェルを推したい。
写真は、紀伊國屋書店新宿本店の2階、文芸書売り場です。
その一角で、刊行早々に重版が決まったUブックスの『地獄の門』が山積みになっております。そのすぐ隣には創元推理文庫の『夜鳥』も同じように積まれています。
お陰様で、ルヴェル、大人気です。あたしも読みましたが、なんとも言えない読後感です。ハマる人が続出するのも頷けます。抜群に面白いです。
いや、面白いという表現は、この作品世界からするとちょっと誤解を招くかもしれません。でも、面白いものは面白いです。
あたしなりの感想を言えば、人間の醜い部分がこれでもか、これでもかという感じで描かれている短篇集です。落ち込んでいるときに読んだらつらくなるだろうという心配は無用です。むしろ本書を読めば「ここに出ている連中に比べたら自分はまだマシだ」と思え、明日への希望と生きる勇気がきっと湧いてくるはずです。
そして、左の写真は、その新宿紀伊國屋の店頭に掲示してあった、ポップというかパネルというか、とにかくお店の方の熱い熱い思いが伝わってくる推薦文です。むしろ檄文と呼んだ方がよいかも知れません。
これからの鬱陶しい季節に、気持ちまでどんよりさせてくれるルヴェル作品は如何でしょうか?
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