さらに処女航海
一泊二日奈良旅行の旅行記です。
週の後半、木金で母と二人で奈良へ向かいました。京都へは何度か行っている母ですが、奈良には行ったことないとのこと。奈良の大仏を見てみたいと前から言っていたので、元気なうちに連れて行くかと思い立った次第です。
というわけで、朝早くに自宅を出発し、新幹線で一路京都へ向かい、JRの奈良線に乗り換え、奈良へ向かいました。宿泊先は駅近のホテルなので、奈良駅で下車して、着替えなどが入ったキャリーケースをホテルのフロントに預け、法隆寺へ出発です。
法隆寺は、奈良が初めての母だけでなく、あたしも訪れたことがありませんでした。高校時代の修学旅行が奈良でしたが、奈良市街が中心で法隆寺には足を延ばせず、それから40年。あたしもようやく参拝することができました。
奈良駅からJRで数駅、放る氏がこんなに近いとは予想外でした。いや、事前に調べてありましたが、拍子抜けするほど奈良市街から近かったです。
ただJRの法隆寺駅から法隆寺までは若干の距離があります。若者であれば歩くのでしょうが、地理不案内の処女地、80過ぎの母を連れているので路線バスに乗車しました。
バスはそれほど本数が多くはないようですが、JRの列車の到着に合わせているのか、それほど待たずに乗ることができました。乗車時間も10分から15分程度であっという間に到着しました。
門(南大門?)を入って遠くに見える入り口前をトボトボ歩きますが、参拝している人はほとんどいません。日本が誇る世界遺産、法隆寺がこんなに寂しくてよいのでしょうか。そんな気にさせられます。
五重塔と金堂、そして大講堂と、日本史の教科書で見た建物が目の前にあるのはなんとも言えない気分です。こういう伽藍の配置はなんとか式と言うのですよね。本で読んだことがあります。
そして大法蔵院で法隆寺に伝わる名宝を鑑賞しましたが、あたし世代には一万円札でお馴染みの聖徳太子像が非常に親しみを覚えます。並んでいるもののほとんどが国宝や重要文化財というすばらしい展示です。
その後は東大門を抜けて夢殿へ。これが夢殿か、という感激もさることながら、この参拝者の少なさは寂しさよりも哀しみを覚えます。もちろん京都の有名寺社の混雑具合には閉口しますが、ここまで人が少ないのもどうなのでしょう。
もちろん多少の参拝客は見かけましたが、京都でよく見かける外国の人(洋の東西を問わず)はいなかったのではないか、そんな感じでした。
東大門から夢殿へ向かう長い通路の両側は法隆寺の塔頭が並んでいるのではないかと思うのですが、その入り口の瓦屋根がとてもステキでした。ご覧のように鬼瓦が鬼というよりも迦楼羅面のように見えました。
そして、その脇にはちょこんと桃が乗っかっています。これがとても可愛らしくて、気に入ってしまいました。
とまあ、小一時間ほど参観は終了しました。じっくり見て回ればもっと時間がかかるのでしょうし、周辺のゆかりある寺院にも足を延ばせば一日はかかってしまうでしょう。ただ母をあまり歩かせていけないので、これくらいで切り上げることにしました。
まだホテルに戻るには早いのでどうしましょうと思いまして、法隆寺の前から薬師寺へ向かおうと思いましたが、しばらくバスがないので素直にバスでJR法隆寺駅へ戻り、奈良駅へ戻りました。
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