学術書が生き延びる道?
今朝の朝日新聞の読書欄に、小さいですけどこんな記事が載っていました。2020年に廃業した創文社の学術書を講談社がオンデマンドで発行し続けるという情報です。
学術書の出版で知られていた創文社が廃業したのは、学生時代にお世話になっていた身からするとショックでしたが、長引く出版不況の中では致し方なかったのかも知れません。
そして、創文社の資産を講談社が受け継ぐというニュースも、少し前に業界で話題になりました。それが改めて朝日の紙上で紹介されたということなのでしょう。
ところで、「学生時代にお世話になった」と書きましたが、わが家の書架にはこんな一角があります。
創文社の書籍です。あたしが学生のころ(だったと思います)に刊行が始まった「中国学芸叢書」です。官公署に感じた印象は、中国学術の王道と言うよりは、ちょっとニッチなテーマ、主題の書籍が目に付くなあ、というものでした。
不定期で刊行され、これで全部なのか、買い洩らしているものが他にももっとあるのか、そのあたりまでは追っていませんが、わが家には十冊以上は所蔵していました。しかし、既に創文社からは入手できなくなってしまったのですよね。
講談社のオンデマンドで、これらのタイトルが復活することはあるのか否か、今後に期待です。