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【遺跡探訪14】文字通り「天空の城」のピミアナカス Royal Palace and Phimeanakas (10世紀半ば)
今年最初の週末、どこへ行こうかな〜と考えて、バイヨンの向こうの遺跡ごちゃごちゃを少しずつ訪れたいなと思いました。
初めて両親と来たときには「アンコールワット→バイヨン→象のテラス→タ・プロム」というツアーの中で、象のテラスを渡っているときにいくつか遺跡が見えました。
このときには非常に暑く、観光客も多く、アンコールワットとバイヨンの巨大遺跡2つの後でぐったりしていて「もう遺跡お腹いっぱい、体力も限界…」と思っていたのですが、父がその時「王宮行きたかったな」と言っていたのを思い出します。
というわけで改めて王宮跡のみ見にいきました。
ピミアナカス Phimeanakas ប្រាសាទភិមានអាកាស
クメール語では
ប្រាសាទプラサット(寺院)
ភិមានピミアン(宮殿)
អាកាសアカス(空の)
Prasat Phimean Akas, 'celestial temple'
年代:10世紀末
built at the end of the 10th century,
国王: ラジェンドラヴァルマン → スールヤヴァルマン1世
during the reign of Rajendravarman (from 941 to 968)
then completed by Suryavarman I
本日のマップ
バイクや自転車での遺跡巡りの参考までに。
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1.アンコールワットの南の道(シャルルドゴール)から北上し、アンコール西門前の車両侵入禁止エリアをよけて、アンコールトム南大門へ
2.アンコールトム中心のバイヨンを反時計回りに半周し、北上
3.バプーオン側とライ王のテラス側と、どちらかを経由して王宮跡までいきます。バプーオンはこの前行ったので、今回はライ王のテラス側から
4.南門はこの時間一方通行なので、西門から帰ろうとしたら、なんと西門も封鎖中。勝利の門は工事中のスピアントモーを避けたかったので、残った北門から出ました
6:40 am 出発
今日は「虐殺政権からの解放日」で祝日でした
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あ!今日は1月7日でした。プランピーメッカラー、ポルポト政権が終わった祝日なのでした。
そういえば、シェムリアップにもキリングフィールドがあります。行ったことはまだありませんが、地図で見ると街中です。シェムリアップ滞在中には一度訪れようと思います。
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20度、寒いです
いつものシャルルドゴール通りへ。今朝は冷えます(20度)。東南アジア仕様になった私の中では「冷える」は25度以下ですが、カンボジア人もやはりそう思うようで、ここ1ヶ月くらいは早朝は「ត្រជាក់(トロチア、寒い)」が合言葉のようです。
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手話のような絵からすると聾学校かなと思いました。
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雨降っていた1月2日よりはお客さんが多そうです
象のテラスは修復中
王宮に左右から入るための象のテラスは修復中で、真正面からしか入れなかったため、他の遺跡のついでに見る人がいないようで、王宮には観光客はほとんどいませんでした。私の他に西洋人親子が1組。
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門がカッコいいのに表から見えない
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ダンサーが綱渡りした塔?
王宮の東側には12基の祠(かどうかさえわからないそう)があり、その頂上を紐でつないで、ダンサーが綱渡りしたという伝説があるようです。
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ここから王がダンサーの綱渡りを見た(と言われている)
この景色を見るとそうかもしれない!と思ってしまいます
クメール語の石碑がありました
リンテルも柱もかっこいいです。リンテルの保存状態はすごく良いわけではないのですが、柱と石碑と組み合わさると魅力倍増です。
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ピミアナカスの変な伝説
やっと着きました。ここも入り口から遠いです。これは、一般的なツアーのアンコールワット+アンコールトムの後では無謀です(体力的に)…ここだけ来れてよかった。
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蛇の精霊
The Snake Spirit 蛇の精霊
"We learn that the natives believe that a guardian spirit, a snake with nine heads, lives at the summit of the 'golden tower' located within the Royal Palace (the Phimeanakas).
私たち(13世紀の中国人旅行者、Zuou)は確信したことは、地元の人が守護霊を信じていることで、守護霊は9つの頭をもつ蛇のような生き物であり、王宮にある「ゴールデンタワー」の頂上に住んでいる。
Every night, the king has to climb to the top of the pyramid and 'sleep' with the spirit which (luckily for the king ) has taken a more appropriate shape, that of a beautiful woman".
毎晩、国王はピラミッドの頂上まで登りそして頂上の精霊と「寝」なければいけない。その霊は(王にとってはラッキーなことに)美しい女性の姿をしていた。
Zhou tells us that failure to accomplish this ritual, even on one night, would bring terrible misfortune to the king.
Zuouによると、この儀式に一晩でも失敗すると災難に見舞われるという。
ガイドブックを読んだときはえっ?!なんじゃそりゃ!と思ったのですが、実際行ってみると、知っていたような気もしました。
昔ガイドさんに聞いたのかもしれませんし、どこかで聞いたのかもしれません。
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ピラミッドの頂上ってこれです。実際、こんな階段を毎日登るだけで無理です。
ほぼ垂直!バクセイチャムクロンより角度がきついのでは…?(何でもバクセイチャムクロンが基準。笑)
国王の強さを知らしめるために部下を使って物語を吹聴して回ったのかなとか、えげつないこと考えてしまいます…
楽しみにしてたのに登れなかった…
西側のみ登れますとガイドブックにあったのに、封鎖されていました。く、悔しい。ちょっと開いているのは、中央祠堂には現代の仏像があって毎日お供えをしているようなので、関係者は入れるということなのでしょう。
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これはバプーオンの一番上もそうでしたが、コロナでの観光客減少で係員が少なくなっている今だけの対応だと信じています。また登れる日が来るといいです。
シンハと獅子とシーサー
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バコンと同じく、四方を象が守り、入り口をシンハが守っています。
ふと沖縄・首里城のシーサーを思い出したのですが、シンハ = シーサー の認識であっているのだろうか?
と、Wikipediaを見ると、なんと、シンハ→獅子(シシ)→シーサー(シシの沖縄読み)らしいです!
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普通は1基(コーケーなど)、3基(プラサットバッチュムなど)、5基(プラサットクラヴァンなど)だそうで、イレギュラーなものは何かあったのかな?と気になります
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帰りにもう一度美しいリンテルを
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アンコールトム北門から出ます
南大門から帰れないのはわかっていたのですが、西門も通行止めで、東門を出たところのスピアントモー(橋)が工事中で迂回路が悪路なのも知っていたので、残った北門から出ました。
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現代の王宮
プノンペンの王宮の写真を引っ張ってきました。今も昔もゴールデンタワーなのですね。建立当初のピミアナカスは言い伝えのように、一面に金箔が貼られていて本当にゴールデンタワーだった可能性があるそうです。
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