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【遺跡探訪92】朝6時、ピラミッドに登る(バクセイチャムクロン Baksei Chamkrong, 948年)

アンコール遺跡のオープン時間が7:30から朝6時に早まったので、6時のオープン同時にピラミッド状遺跡の頂上から空を眺めたいなと思いました。思い浮かんだのは、東メボンとプレ・ループでした。

しかし起きてみると朝5:30近く。東メボンあたりはちょっと遠いかもしれません。アンコールワットとアンコールトムの間のお手軽ピラミッド、バクセイチャムクロンに行こうと決めました。


本日のマップ

有名遺跡の中でシェムリアップから一番近いのは、実はアンコールワットなのですが、その次くらいにこのアンコールワット北の遺跡群が近いです。

家から30分弱でこのエリアに着きました。
今日は家を出た時に既に明るかったです。

プノンバケン前。朝日を見る人でにぎわっています。
バクセイ・チャムクロン前からアンコールトム南大門を眺めます

バクセイ・チャムクロン登頂

着きました!
バクセイ・チャムクロン、この前はよく通りますが、登るのは久しぶりです(登るるつもりで来てます…笑)

↑なぜか「今日のnote」に選ばれ、今でもよく読んでいただいている前回のバクセイチャムクロンの投稿。

ほんと、地味な遺跡なのに頂上からの景色とのギャップが非常に大きいので、やはり登りたくなります。

一部しか残っていないシンハ像
ピラミッド状の遺跡の前には、蓮の花がお供えされていることが多いですね。ピミアナカスもそうでした。

登れるのは西側の階段だけ

ピラミッドの東西南北に同じ形の階段があります。が、3つは風化が激しく、登れるのは今来た道と反対側の西側の階段だけです。

西側に回ってみました。
雨季なので、階段に草が生えています。

生きているみたいだ

途中まで登ると、隣の山(プノンバケン)の森の中の見晴台が見えました。「あちらがバクセイチャムクロンです」と書いてある、見晴台です。前回登頂時は、「ここで落ちても、誰もみてくれない」と思っていましたが、あの見晴台から誰かが見ているかもしれません。

無事登りました。いや、やはり、怖い…
このピラミッドは、前回行ったバコン遺跡とタケオ遺跡の間の、実験的に作られた傾斜のきつい(60度)ピラミッドで、後にも先にもこんな角度の階段はありません。
(ピラミッドでない遺跡でこれ以上の角度の階段はありますが、現在は別に作られた階段で登るようになっています)

左に行くとアンコールトム、右がアンコールワット
曇っていて朝日は望めませんでしたが、美しい景色です。
デヴァターは未完成だったようです。
象が中央にいるリンテル。ガネーシャ?精巧です。そして写真撮るの命懸け

碑文を見に来ました

中央祠堂の入り口の左右に、碑文があります。これを見に来ました。

クメール語の先生に碑文のことを聞いたら、現代のカンボジア人にはどんなことが書いてあるかはわからないそうです。ですが、碑文はサンスクリット語と古クメール語で書かれていて、「ここまではサンスクリット語、ここからは古クメール語」などという違いはわかるようです。

1,000年経っても字体はほとんど変わっておらず、そこが、私がクメール語を会話だけでなく文字も学んでいる原動力となっています。

現在学校で使われる書体とはちょっと違いますが、現在も正式な文書で使われている「ムール文字」はこの字体が少し形を変えただけのもの、と思います。
ムール文字がスラスラ読めたら碑文ももっと身近に感じられるかもしれません。

ひえっ

偽扉の美しい彫刻。

さて降ります。

リュックにガイドブックとカメラを詰めて、手ぶらにしました。

今ギリギリ40代ですが、バクセイチャムクロンに登るのはこれで卒業します。みなさま、若いうちに(安全に気をつけて)登ってください!

南大門の南にある小さな遺跡たち

さて、バクセイ・チャムクロンを降りて南大門に近づいてきました。
Gumball 3000イベントを次の日に控えて、ライトアップの準備をしています。

この位置から撮ってもすばらしい南大門
風情あるボート!

プノンバケンを中心に、衛星遺跡のような形で(もっと良い言い方がありそうですが…)小さな遺跡が取り囲んでいます。ここはThma Bay Kaek ប្រាសាទថ្មបាយក្អែក という名前の遺跡だそうです。日本語だと「プラサット・トゥモーバイカエク」が近いでしょうか。

プラサット・バイと南大門前を繋いでいる、プラサット・トゥモーバイカエク。
何か名前に繋がりがあるかと思いましたが、プラサットバイは「3 បី」のバイ、トゥモーバイカエクのバイは「ご飯 បាយ」のバイでした。
もう一つ門があります。
プラサット・バイへ。名前の通り、三つの祠堂です。
この犬は、前にもプラサットバイにいた気がします。カンボジア犬と何かのミックスなんだろうなあ。
銃弾の跡が生々しいです。おそらくベトナム戦争時代か、ポルポト政権中のものではないでしょうか。
中央の指導は、リンテルと柱の彫刻が綺麗に残っていました。
右側の祠堂は、輪郭だけ彫って終わってしまったようです。
左側の祠堂は、彫刻は残っているものの保存状態はあまりよくなかったです。

この辺りは、以前も来ていました。

(おまけ)新しいスーパーに行ってみた

帰りに、アンコールワット通り(シャルルドゴール通り)を南下すると、国立博物館の前に、シェムリアップでは最大手のアンコールマーケットの新しい店舗がオープンしていました。

シェムリアップからは、プノンペンでは有名な「ラッキースーパーマーケット」が撤退してしまい、スーパーが減っていたのもあって、新しい店舗のオープンは嬉しいです。
ここはアンコールワットに行く途中に必ず通る通りで、国立博物館向かいということで、人気が出そうです。2階にお土産コーナーが充実していました。


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