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【遺跡探訪15】頂上に登りたい!プレ・ループ Pre Rup(961年)
カンボジアの乾季の真っ只中では珍しく、今週は3日ほど雨が降り続きました。すっきり晴れた土曜日の早朝、東メボンの近くのプレ・ループに行ってきました。先週、ピミアナカス宮殿で登れなくて悔しかったピラミッド状遺跡のリベンジ(笑)です。
Pre rup プレ・ループ
年代:10世紀(961年)
国王:ラジェンドラヴァルマン二世
宗教:ヒンドゥー教(シヴァ派)
ベストの時間帯:早朝と日没
本日のマップ
一方通行はなく、往復で同じ道を通れました。
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1. シャルルドゴール通り(アンコールワット通り)を北上。アンコールワット外濠に突き当たったら右折。
2.そのまま道なりに。途中、右手にプラサットクラヴァンが見えます。
3.スラ・スランでT字路に突き当たるので右に曲がります。
4.道なりに進むと勝手に道が左に曲がり、その角にプレ・ループがあります。
6:30 am 出発。雨の後の空気がいい
こんな日にアンコールワットの日の出が見たかったです。でも運によるんだろうなぁ。昨日までは雨で訪れることすらできなかったです。
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日本の桜と同じかもしれません。ベトナムで、「桜が見たくてお花見の時期に数回日本に行ったものの、満開を一度も見れなかった」という人の話を聞きました。
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空気は澄んでいて、朝もやも雰囲気あります。
最近少し話すようになったジムの警備のおじさんは「今日は寒いな、でも俺はアンコールワットの近くに住んでるから、もっと寒いんだよ」と言っていました。
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アンコールワットの近く、いわゆる「アプサラゾーン」で家など建ててはいけないことになっているのですが、アンコールワットが世界遺産になる前からもちろん地元の人は住んでいたわけで、警備のおじさんと話していると「法律は法律だけど、現実の方が強い」カンボジアを感じます。
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7:35 am 到着
東門と南門から入れるようです
東と南の角に綺麗なトイレがあるので(東メボンの時には気づかなかった)そこに立ち寄ってから、正式な入り口の東門から入りました。
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思ったより大きい!
前の道を通って遠くから見るのと、実際に登るのは違うといくつかの遺跡で学びましたが、やはり大きいです!
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東門の中にはリンテルがごろっと転がっていました。
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こんなに状態の良いリンテルは、後から考えるとここが最初で最後でした。下に置いてあったし、もっとじっくり見ておけばよかったな。
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プレ・ループは火葬が行われたようです
Pre Rup means the 'body turned over'
この寺院の名前 プレ・ループ(Pre Rup)は、Preが体を、Rupが変化を表しているようです。
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火葬にした後、その灰で死者を描く儀式があったとされるようです。森の中のこんな巨大な建物での葬儀、どんなだったのか。1,000年前に思いを巡らせます。
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シンハが他の遺跡に比べて大きいです。バコンやピミアナカスと似ているのですが、象はいないようです。
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一番上の階まで登り、目についた南西の祠のデヴァター。だいぶ風化して細部が見えません。
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初めて見た顔が3つのデヴァター
そしてその逆サイドにあったデヴァター、同じく風化しているなと思ったのですが、よく見ると顔が左右にもあります!ええっ?!こんなの初めて見ました。
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今回、あまり準備せずふらっと来たので、改めて頂上でガイドブックを読みました。
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本物を見ながらガイドブックで確認するのが一番楽しいです。ガイドブックってそういう風に使うのか…
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改めて読んでみると、やはりこの「顔が4面あり(描かれてはいないけど裏にもあるはずなのですね)手が4本ある(気がつかなかった!)デヴァター」は非常に珍しい、と書かれて赤い星がついていました。
また、その対角線にあるデヴァターはなんと「顔が猪(あるいは鴨)に見え、これもまた非常に珍しく…」と書かれていて、なんとしてでも見たい!と位置を確認すると、残念ながらロープが張られていました。
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北の階段は手すりがついていました
正面(東門)から頑張って石の階段をえっさえっさ登りましたが、北側の階段は観光客用の階段も手すりもついていました。なーんだ。
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観光客が増えてきています
入場した時には他の観光客はフランス人2人組が2組のみでしたが、帰り(8:30頃)には結構な人数が階段を登っていて、外に出るとミニバスが停まっていました。
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2022年に見かけたのは個人観光客ばかりでしたが、ミニバスが増えてきた実感があります。来週、再来週はテト(旧正月、中華正月)で混むんだろうなあ。
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恒例のスラ・スラン カフェ
この周辺の遺跡の時間調整や、終わった後に最適のスラ・スランのカフェで今日もカフェラテをいただきます。1USドル。
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コーヒーを頼むと自動的にお茶もつけてくれる、このカフェで、まさかの「ふるさとの味」の急須のお茶が来ました。
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