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PayPayに足りないもの

今話題のPayPayの100億円バラマキキャンペーンを開始してから5日間が経過するが、このままだとキャンペーンは不発に終わってしまい100億円は無駄金を使ってしまうだろうと思い、その要因を分析してみた。

100億円無駄遣いキャンペーンになってしまう要因

1. たくさんの人に使ってもらえる仕様になっていない
2. 決済サービスとしての信頼
3. QR決済は日本人にとっては不便

1. たくさんの人に使ってもらえる仕様になっていない

アーリーアダプターは利用していますが、QR決済に抵抗のあるユーザーの獲得にはつながらない思われる。もちろん20%分のポイントが付くというのはすごく良いメリットではあるが、決済サービスの登録というのはハードルが高くそれだけ大きなメリットがあっても登録しない人はかなり多いと考えられる。
友人を招待することでポイントの還元額の上限を引き上げる等の口コミでの拡散をさせる施策を盛り込むべきだった。(アーリーアダプターに浸透してから追加キャンペーンの実施でも良い)

どれだけユーザー数を獲得できるかは、キャンペーン開始から2週間目のユーザー数の伸びによりある程度の予測ができるので、これからのユーザー数に注目していきたい。

2. 決済サービスとしての信頼

上でも述べたように日本人にとって決済サービスというのは登録のハードルが異常に高い。そのため、安心できる要素をしっかりと提供する必要があるし、決して不安にさせるようなことはあってはならない

しかし、そんな中12/4, 8の2回にわたり障害が発生してしまった。しかも、ただ使えなくなったわけではなく二重決済が走ってしまったという声もあり、決済サービスとしての信頼はガタ落ちの状態である。

100億円に達成するまではまだまだキャンペーンは続くので、それまでにいかに信頼を取り戻せるかというのが重要な課題になりそうだ。

3. QR決済は日本人にとっては不便

これが一番問題なのだが、決済の手間を感じるというところは本当に致命傷だと思われる。日本にはICカード(SuicaやPiTaPaなど)という即時に決済ができる仕組みを持っており、それが日常的に使っているからこそ比較をしてしまうからだ。

PayPayはファミリーマートでも使用できるとうたっているが、コンビニでの決済は圧倒的にSuicaの方が便利である。iPhoneに登録していれば、何のアプリを立ち上げるでもなくかざすだけで買い物ができてしまう。

とはいえ、ICカードには現在上限額があるプリペイドカードであるため、高額商品の決済等では戦っていけると思うので、いち早くPayPayの得意なフィールドで戦っていくべきだ。

これから

色々言ってきたが、ソフトバンクとYahoo!がこれらを考えていないはずが無いと思うので、ここからしっかりと手を打って浸透させていってキャッシュレス化を先導していく存在となってほしい。
ここで中途半端に失敗してしまうとさらに日本人のキャッシュレス化への不信感を募らせてしまう可能性すらあるので。

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