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「迷惑メール」から学ぶこと

メールアドレスを持っていたらかなりの高確率で遭遇する「迷惑メール」。たぶんこのnoteを読んでくださっているあなたも出会ったことがあると思います。

わたしもふだんはスルーしますが、PR代理店勤務時代に「自分が担当するクライアントの商品を紹介してもらえる、しかもそのゲラが迷惑メールに届いていて、丁寧に原稿を送ってもらったにもかかわらず校正が効かないタイミングでその存在に気づいた」という、代理店的には超致命的ミスをしてしまったことがあり、そのトラウマで会社が変わっても定期的に迷惑メールboxを定期的にチェックしています。


わたしの大好きな「ロケットニュース24」では「迷惑メールシリーズ」がありますが、GO羽鳥師匠みたいな迷惑メール評論家を名乗れるプロ的な洞察力もなければ、送り主とタイマンをはれる度胸もありません。「ちょっとくらいあるだろう」と言われそうですが、正直1ミリもないです。なので今回は違う視点で「迷惑メール」を考えてみたいと思います。


https://rocketnews24.com/tag/go羽鳥の【実録】迷惑メールシリーズ/


「迷惑メール」はある意味マーケティングのヒントが詰まっていると思う


日ごろ無意識に開いてはゴミ箱行きにしている迷惑メールですが、よく考えると「迷惑メール」にこそ「読んでもらうための秘訣」が凝縮されていると思うのです。

①Gmailの場合、一定期間を過ぎると自動的に消去されること
②その一定期間、偶然見てくれた1人でも多くの人が内容を読んでくれるか

要は「限られた時間のなかで、いかに効率よくPVを稼げるか」の要素が詰まっているように思うんです。そんなこと思うのは私だけでしょうか。前述した過去のトラウマもあって自称「迷惑メールウォッチャー」になっているわけです。


新卒時代にPR代理店にいたので、毎日数百、数千のメールの山から「どうやったらわたしが送ったプレスリリースのメールを開いてもらえるか」あわよくば「返信をもらえるか」をメディア関係者に聞いて歩いていたことがありました。
私が行き着いた結論は「メールの件名のインパクト」「メール内容を工夫すること」この2点です。

今回はわたしが受け取ったたくさんの迷惑メールの中から「記憶に残る迷惑メール」について書きたいと思います。

①記憶に残る「メールタイトル」


まず第一に「メールタイトル」。記憶に残っているのはずばり2つ。「ねぇ」「ぼくのおじさん」です。
どちらももはやスクショすら撮らなかったほどですが、それに反して記憶にはばっちり焼きついています。
「ねぇ」も「ぼくのおじさん」も中華圏を思わせるテキストでした。普通、初対面の人に送るビジネスメールでは使わない件名だと思います。
英語圏から届くDMで「Hi,」はあっても、現地語(日本語)で「ねぇ」「ぼくのおじさん」は高度テクだと思います。いつか使ってみたいメールタイトルです。

②メール本文の内容を工夫する


メールタイトルを読んでやっとこメールを開いてもらえたのはいいものの、問題はその次。内容を覚えてもらえないと意味はありません。この点では件名で圧倒的インパクトがあった「ねぇ」ではなく「ぼくのおじさん」の完勝です。違いは、「ぼくのおじさん」のほうには、ぼくのおじさんが経営しているらしい工場の写真までついていたから(スクショしとけばよかった…)。ここまで細かく説明しているあたり、完全にやられていますよね。

うっかりクリックしてしまうわたしもわたしですが、いつかこのメールの送信主に会うことがあったら「それどこで思いついたの?」「やられたわー!」と言って、一杯だけ奢りたいです。怖いから本当に一杯だけね。

代理店を経て企業広報を経てもなお、どんなメールにしたら「(迷惑メールに行かず)ちゃんと読んでもらえるか」は未だに課題ではありますが、たまには迷惑メールも参考になるな、と思って今日も5つあるメールボックスの「迷惑メール」パトロールをしています。

※「迷惑メール」のなかにはクリックするだけでもまずいやつもあるので、十分お気をつけください。

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