しんどいときはポタージュを作る
こんばんは、七谷くとです。
料理はしたい
しかしあまり動きたくない。身体が重い。時計は既に十五時を回っているが、夕方まで気力が保つ気がしない。このままだと、夜には何も出来なくなっていそうな気がする。今日も夕飯を作れない予感がじわじわとある。
そんなとき、私の中でよく候補に挙がるのがポタージュだ。
「え、ポタージュって超滅茶苦茶面倒くさくない?」と思ったかも知れない。私もまあ、そういう印象はあるのだが、何故か私の中ではかなりハードルの低い料理に分類されている。何なら米を炊くより楽だと思っている。小鍋と、ミキサーとかブレンダーさえあれば簡単に作れて、しかも多めに作れば翌朝のご飯にもなる。そして簡単な割に「作ったぞ!」という満足感が大きい。不足しがちな野菜も摂れる。ポタージュ最高である。
ポタージュの構成要素
私がいつも作るポタージュの材料は、大体次の通りだ。
- タマネギ … 1/4個
- 牛乳 … 適量
- 水 … 適量
- 塩 … 適量
- 顆粒コンソメ … 適量
- オリーブオイル(炒め用) … 適量(まあ大さじ1くらい)
+
- 任意の野菜やキノコ … お好みで好きなだけ
- 任意のトッピング … お好みでチーズとかパプリカパウダーとか
概ねこんな感じである。いや、分量適当すぎるだろう、とは私も思うが計ったことないのでしょうがない。大体目分量である。目分量で作って、大抵薄味すぎて後から塩を足している。味見は大事だ。もし詳しい分量が知りたいなら、白ごはん.comやレタスクラブにきっとちゃんとした説明があると思うので、そちらを参考にして頂けると助かる。
そして作り方はこうだ。
1. タマネギを薄切りにする。
2. 任意の野菜やキノコを適当に小さく切る。火さえ通れば何でも良い。根菜ならいちょう切り、カボチャなら3cm角くらい、葉野菜なら本当に適当なざく切りで良い。どうせ全部ミキサーで跡形もなくなる。
3. 鍋にオリーブオイルを入れ、タマネギを炒める。なんとなく透き通ってくればOK。
4. 任意の野菜やキノコを入れて、さっと炒める。その後、材料がちょうど水没するくらいまで水を入れ、蓋をして弱火でしばらく煮る。吹きこぼれないように注意。私はよくやらかす。
5. 材料に熱が通ったら、火を止めてしばらく冷ます。
6. ぬるくなるまで待ってから、鍋の中身を全部ミキサーにかけてペースト状にする。
7. ミキサーの中身を鍋に戻す。
8. 牛乳、塩、顆粒コンソメを入れる。再度火を点け、ヘラで混ぜながら温める。
9. 温まったら完成。
……要は、切る→炒める→煮る→ペーストにする→味を付けて温める、という、それだけである。
レパートリー
幾つか、よく作る材料を挙げていこうと思う。
コーンポタージュ
定番オブザ定番である。
コンポタは、材料についてふたつの選択肢がある。ひとつはコーン缶、もうひとつは生のとうもろこしだ。私の場合はもっぱら生のものを使用する。スーパーで生のとうもろこしが98円になっていたときは大体作る。
上に書いた分量に対してだと、とうもろこしは二本くらいが良いと思う。少々めんどうくさいが、実は包丁でそぎ落とす。あとは先ほど書いた作り方の通り、タマネギを炒めたあとで鍋に投入し、煮てから冷ましてミキサーに掛ければ良い。器に盛り付けたら、仕上げにパセリを乗せるとおしゃれだ。
かぶのポタージュ
葉は落として、根の部分を使う。二個あれば十分だが、小さいかぶなら三個あっても良い。切り方はいちょう切りで。
あっさりした味のポタージュになる。小さく切って、さっと炒めたかぶの葉を飾りとして乗せても良いだろう。
ごぼうのポタージュ
ごぼう……。私の中で「買ったはいいけど余らせる食材ベスト3」に入る。ちなみに残りは小ネギとセロリだ。
そんな余らせてシナシナになったごぼうも、ポタージュなら救済できないこともない。いや傷んだのはダメよ? 流石に。
泥を落として、3cmくらいの長さに切る。根元の方の太いところは、縦に半分に割った方が良い。分量? ……ごぼうは太さも長さもまちまちなので、これという分量が言いづらい。どうか勘で頑張って欲しい。私も大体勘で作る。
キノコとくるみのポタージュ
これは楽。
入れるキノコは、マッシュルーム、しいたけ、しめじ、マイタケ辺りなら何でも良い。くるみは塩の掛かっていないものを使う。
マッシュルームなら半分に、しいたけなら1/4に。しめじは石突きを切ってそのまま、マイタケも適当に小さくすればそれでいい。エリンギとかもいけると思う。
タマネギを炒めた後、先にくるみを投入する。少し炒めてからキノコを入れ、あとは通常通り作る。
分量はやっぱり適当だ。私はくるみを多めに入れるのが好きだが、是非何度か作って好みの分量を見付けてほしい。
ポタージュは慣れ
ポタージュの良いところは、何か一種類作れるようになれば、他の材料でも応用が利くというところだ。何しろ大体作り方が一緒である。
かぶでの作り方が分かっていれば、ジャガイモでもカボチャでも作れる。タマネギを炒めて、ジャガイモを入れて、火が通って柔らかくなるまで煮て、冷まして、ミキサーへINだ。材料の野菜は好きに変えて良い。私はまだ試していないが、小松菜やピーマンとかでも作れるらしい。私も今度作ってみるので、皆さんも色んな材料に挑戦してみてほしい。
なんとかポタージュだけは完成させた夜
パンは常に買い置きがあるので、オーブンでトーストする(トースターはない)。ポタージュをスープ皿によそって、焼いたパンを皿の縁に乗せ、食卓に着く。
何だか色々できない夜だったけれど、どうにか一品は完成させた。テーブルの上で白く湯気が昇る。多めに作ったので、冷蔵庫に突っ込んだ鍋には、明日の朝と夜の分まである。今日の私のお陰で、明日の自分は楽ができるわけだ。あれ、思ったより、私はちゃんと生活をやれているのでは。
とりあえず好きな音楽か動画でもながして、いただきます。色々できなくても、ほっこりと温かいポタージュと、焼いたパンがあれば、まあ、今日のところは良いか、と思えるのだ。