エアームドは本当に はがね/ひこう なのか?
こんばんは。元ポケモントレーナーのもりくぼです。
今回はポケットモンスター金・銀(第二世代)から登場したエアームドについてのお話になります。
エアームドとは?
エアームド(英名:Skarmory) 図鑑No.227 よろいどりポケモン
タイプ:はがね/ひこう 特性:するどいめ/がんじょう/くだけるよろい
高さ:1.7m 重さ:50.5kg
金・銀から新たに「はがね」「あく」タイプが追加されました。はがねタイプの優秀な耐性とその高い防御力から、はがねタイプの代表格として多くのトレーナーたちに愛用されてきました。
それではタイトルにもある通り、『エアームドは本当に はがね/ひこう なのか?』というところを見ていきたいと思います。
図鑑から見るエアームド
そのポケモンが本当にどんなポケモンなのかを知るには、ポケモン図鑑を見ることが大切です。図鑑には我々が普段目にする情報からは読み取ることができないそのポケモンの生態や特徴が書かれているからです。それでは、エアームドが最初に登場したポケットモンスター金・銀の図鑑を見てみましょう。
図鑑説明(金・銀参照)
金:丈夫な ハネは 重そうだが ホネの中は 空洞で 軽く 自由に 大空を 飛び回る。
銀:いばらの 中に 巣を作る。 トゲで 傷つきながら 育てられた ヒナの ハネは 硬くなる。
ここで注目したいのは銀の図鑑です。
『トゲで傷つきながら育てられたヒナのハネは硬くなる』
ここから分かる事実を一つずつ挙げていきます。
1.生まれた時は硬くない
生後間もないエアームドは硬くないことが分かります。
2.硬くなるには周囲にトゲがある環境で育つ必要がある
図鑑にあるように、エアームドはいばらの中に巣を作ります。そのいばらのトゲで羽が傷つき、修復を繰り返す内に鋼のように硬くなるものだと推測できます。
以上2点の事実から、「はがねタイプは後天性のものである」ということが分かります。
エアームドと環境
エアームドのはがねの部分には、成長過程においてどのような環境で育ったかということが重要であることが分かりました。しかし幼少期からトレーナーと過ごすこととなったエアームドの身体は一体どうなってしまうのでしょうか。
育て屋さんのタマゴから生まれたエアームド
タマゴから生まれたポケモンを育てるのは人間です。人間が育てる環境にいばらはあるのでしょうか。トゲはあるのでしょうか。ありません。ということはタマゴから生まれてくるエアームドのハネはいつまで経っても硬くなりません。
このことからトレーナーが育てた多くのエアームドのハネは硬くならないのではないか、と推測できます。
戦闘による負傷
トレーナーと過ごすにあたり、ポケモンバトルは避けて通れないものとなります。いばらの中で育てられなくても、戦闘の中でそれと同等の傷が付くことは考えられます。そう考えるとタマゴから生まれたエアームドのハネも硬くなるのではないかとも推測できます。
このことからハネが硬くなるには野生の環境か、トレーナーの良い育成環境が必要になるということが分かりました。
運命の分かれ道
エアームドがエアームドとして生きるためには、先程述べた通りその環境が大切になります。野生で生きるエアームド、トレーナーに育てられたエアームド。どちらも同じポケモンですが、彼らの運命とは…
トレーナーに育てられたエアームド
これは育て屋さんのタマゴから孵ったエアームド、ということで話をさせて頂きます。先ほどお伝えした通り、エアームドのはがねタイプは後天性のものになります。そのためエアームドがはがねタイプを得るには、ある程度の傷を負わせる必要があります。エアームドを育てる時は、レベルが低いうちからどんどん戦闘させていきましょう。幸いにも守りには長けているので、新米トレーナーの方にも育てやすいポケモンだと思います。そして実際の戦闘経験を積むことは、エアームドにとってはがねタイプだけではなく身体の使い方や飛び方など、ひこうタイプの方にも大きく影響します。
しかし悲しいことに、昨今のポケモントレーナーの中には「学習装置」「ふしぎなアメ」また最近では「けいけんアメ」などを使用して傷を付けず、実戦経験も積ませないまま育ててしまうトレーナーも一定数います。姿かたちに大きな違いはないのでトレーナーたち本人は気づいていませんが、残念ながらそのエアームドにはがねタイプはありません。銀色の鳥です。もっと言えば体の使い方や飛び方も分からないので鳥ですらありません。ひこうもありません。そういうよくわからないポケモンと一生を共にする覚悟はありますか?
野生のエアームド
これからも頑張ってください。
結論
まともに育ったエアームドのタイプは はがね/ひこう であるが、何もせず育ったエアームドは謎の生命体になる。