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持っているから手に取るへのうつりかわり

みなさま、おかえりなさいませ。

そして、おまたせいたしました、基本動詞『have①』の続きであります(*´ェ`*)


はっきり言って、この記事は長いです……。

長い……長過ぎます……。

なので、使い方としては、読むものというより、辞典みたいにして使ってみると良いのかもしれないです☆


さてさて、他の記事を執筆したりしていて、少し間が空いてしまったので、復習もかねて『have』のコアイメージを、もう一度復習しておきましょう☆

一番のイメージとしては、


『なにかを自分の知覚できる範囲にもつ、かかえる』


ということですね。


『持っている』という状態と『手に取る、手に入れる』という意味の二役をこなす『have』ですが、それを意識しながら使っていると、進行形にできるのか、そうでないのかをしぜんに掴めるようになります。(結構重要ポイントですヨ(笑))

そういうワケで、ちょっとばかし頑張ってみてください☆私は後ろでしずかに応援していますから。*前者は基本的に進行形にはなりません。


今回は②抽象的な概念、感情をいだく③所有するという行為といったイメージで使われる場合の説明をしていきます。

具体的なものでなく、抽象的なものたちも『have』できるようになっていくと「あっ、この動詞使いこなせてきているなー」と思って間違いありませんよ☆


【②抽象的なものも、もつことができる】

具体的なものだけでなく、そのイメージは抽象的なものにも広がっていきますので、文字通り抽象的なものも、もつことができます。

これも『ある』、『いる』などの日本語がピッタリとハマることが多いです。

なので、直訳から抜け出せない方は、ぜひこれらが使えないかどうか、一度考えてみてください。


『ものごと、時間や距離』

Do you have anything to declare? (何か申告するものはありますか?)

We have a long way to go. (行くのに長い距離を持っている⇒まだまだ道のりは長い。)

I didn't have time to see her. (彼女に会う時間を持っていなかった⇒彼女に会う時間がなかった。)


『質問、考え』

Do you have any questions? (questionも持つことが出来ます。⇒何か質問ありますか?)

I have no idea at all about his age. (ideaも持てますね。⇒彼の年が全然分からない。)


『感情』

He has no fear of death. (恐怖などの感情も持てます。ゼロ個の恐れを持っている⇒彼は死を少しも恐れない。)

I have a grudge against him. (恐怖と一緒で、恨みも持てます。⇒私は彼に恨みがある。)

I don't know what she has against me. (彼女が私に対抗して(against)何を持っているのか⇒彼女が私に何の恨みがあるかは分からない。)

You have my sympathy. (同情を持っている⇒あなたに同情します。)


『四季』

We have four seasons in Japan. (私たち日本人は四季を持っている⇒日本には四季がある。)


『告白、好きな気持ち』

I have a confession to make. (告白しなければならないことがあります。)

『告白する』は "make a confession" ですので、ぜひ覚えておいてください☆

I have a crush on him. (私は彼にほれています。)

"have a crush on 人" で『人にほれる』という意味です(*´ェ`*)


『経験、可能性、自由』

She has a great deal of experience in teaching English. (たくさんの経験をもつ⇒彼女には英語を教えた経験が豊富にある。)

He has a possibility for a gold medal in high jump. (金メダルの可能性をもつ⇒彼には高飛びで金メダルを獲る可能性がある。)

You have the freedom to choose which on you like best. (選ぶ自由をもつ⇒あなたには一番好きなものを選ぶ自由がある。)


さらに、病気や痛みなども『have』することができますよ。

ここで考えてほしいのは、病気になっているということは、自分の意志ではどうにもならないことですよね。

自分勝手に手放したりはできないので、進行形にはなりませんね。


『風邪』

I have a slight cold. (軽い風邪を持っている⇒軽い風邪をひいている。)

I have a headache. (頭痛を持っている⇒頭痛がする。)

Do you often have colds? (よく風邪をひきますか?)


【③所有するという行為 (持つ⇒受け取る、手に入れる、予定がある)】

『have』は持っているという役割をこなすのとは他に、所有するという行為もカバーします。

そこから、訳語としては受け取ったり、手に入れたり……などが当てはまってくるワケです!


『受け取る、手に入れる』

Can I have this booklet? (この小冊子もらえますか?)

I just had his answer five minutes ago. (五分前に彼から返事をもらったところだ。)

I'll let you have the camera for ten dollars. (そのカメラを10ドルで譲るよ。)

カメラを10ドルと交換で持ってもよい、ということですね。


Nothing venture, nothing have. (危険をおかさなければ、何も得られない。または、虎穴に入らずんば虎児を得ず。)

She had a telephone call from her mother. (彼女は母から電話をもらった。)

"a telephone call"も持つことが出来ます。

電話を受ける、と訳すと自然な日本語になりそうです。


I'll have that blue sweater. (その青いセーター買います。)

店などで『もつ』と言えば『買います』ということですね☆


『授業』

We don't have classes on Saturday afternoons. (土曜の午後には授業がない。)

"a class" をもつ、で授業がある。

さらに『having a class』という風に進行形にすると『授業中だ』という意味になりますよ☆


『いろいろなものを、もつ』

Do you have strawberry jam on your toast? (イチゴジャムをトーストの上に持つか⇒トーストにはイチゴジャムつけますか?)

May I have you name, please? (お名前を持ってよろしいか⇒お名前はなんとおっしゃいますか?)

We must have the whole story. Don't hold anything back. (話全部を持っていないといけない⇒全部の話を把握しておかなければならない。隠さずに言いなさい。)

We had a lot of visitors. (来客をたくさんもつ⇒たくさんの来客があった。)



『飲食物などをとる、子供を産む』(進行形になりやすい)

食べたり、飲んだりするときには『have』が多用されやすいです。

そのため食べている最中、飲んでいる最中を表わすには、進行形が使える、というのは、なんとなく感覚的に分かりますね☆

He's having lunch. (彼は昼食をとっている。)

Will you have another cup of tea? (紅茶もういっぱいいかがですか?)

I'd like to have coffee after lunch. (昼食後にコーヒーが呑みたい。)

I had a delicious Chinese dinner. (おいしい中華を食べた。)

What did you have for supper. (夕食には何を食べたの?)

Have another bowl of chicken soup! (チキンスープもういっぱいどうぞ!)

Have a cigarette. (たばこ一本どうぞ。)

A: How will you have a steak? B: I'll have it well-done, please? (A: どんな風にステーキを持つのか?⇒ステーキはどのように食べますか? B:ウェルダンにしてください。)


She's having a baby in April. (四月に彼女には子供が産まれます。)

My dog had pups. (私の犬が子供を産んだ。)

少し観察してみると、子供がいるという意味を表すときは現在形をつかうのが分かります。

進行形だと産まれそう、という意味になりますし、過去形だと産んだ、という意味がしっくりきますよね。


『経験する』(一瞬で終わらないので、進行形にもできる)

Have fun. Have an adventure. Have an accident.

(たのしむ。冒険する。事故に遭う。)

I'm having trouble with the computer. (このコンピューターには不具合がある。)

I'm having an operation next week. (来週手術する予定です。)

Do they have much snow in Boston? (ボストンでは、雪はどれくらい降りますか?)


Have a nice day. Have a nice trip. (良い一日を。よい旅を。)

Have a good time. (良い時間を。)

We were having a bad time because our boss got really drunk and started to complain about how we work. (上司がものすごく酔っ払ってしまい、私たちの仕事に対しての愚痴を言い出したので、居心地の悪い時間を過ごしていた。)

楽しい気持ちや、できごと、それから起こりうる状況を持つことで、それぞれ固有の意味を表すことが出来ますね。


『〜する』

さて、『have』が色々な名詞と結びつくのは、これが日本語でいう『〜する』に相当するものだからです。

少し思い出していただけると、理解が早いと思うんですけど、日本語では『名詞+する』でなんでも動詞になっちゃいますよね。

『have』は英語における、そういう役割を担っているんじゃないか、と近頃の私は思うようになりました(笑)。*この場合のhaveは動作なので進行形にもできますよ!


Do you have a good sleep? (よく眠れた?)

Have a dance. Have a lie-down. Have a swim. (ダンスをする。寝転ぶ。泳ぐ。)

Have a walk. Have a dream. (歩く。夢を見る。)

Have a talk (an argument) with someone. (誰かと話、議論をする。)

Have a drink of water. Have a listen. Have a taste. (水を一杯飲む。聴く。味見する。)

Have another try. (もう一度やってみる。)

Have a look at those small ants.  (このちっちゃいアリ見てください。)

She had a brief look at my paper. (私の論文にサラッと目を通した。)

Have a cough. Have a bath. (せきをする。お風呂に浸かる。)

Have a party. Have a game. (パーティーをする。試合をする。)

We're having a picnic tomorrow. (明日ピクニックの予定がある。)


『使役動詞 (当然マインド)』

なにかをだれかに当然のごとくさせる、という意味です。

いわゆる使役動詞ですね☆


構造としては、『have+(人⇒動詞) 』という感じに理解できれば最高です。

どういうことかというと『人が〜するという状況を持つのは当然のこと』という風に意味を取っていくと「なるほど〜」となります。


Have him report. (彼に報告させよう。)

この場合『him(彼)が report する』状況を当然持とう⇒彼に報告させようという意味になるわけですね。

Have him come early. (彼に早く来させよう。)

彼が早く来る状況が当然だ、ということ。


次からの例も、同じように考えてみてください。

そうしているうちに、不思議と考えなくっても自然と意味が取れるようになるのが英語の面白いところです☆

What would you have me do? (何をしたらよろしいですか?)

I'll have the boy come in next. (次にその男の子を入ってこさせよう。)

That strict teacher had me rewrite my essay five times. (あの厳しい先生は私にエッセイを五回も書き直しさせた。)

Do to others as you would have others do to you. (あなたが他人にしてもらいたいように、あなたもしなさい。)


『そういう状況をもつ』

『誰が〜している』とか『物事が〜だ』という状況そのものを『have』は持つことが出来ます。

たとえば『頭を外に出している状況を持つ』とか『財布を盗まれた状況を持つ』それから『仕事が終わった状態をもつ』など、かなり広い範囲のことまで『持つ』ことが出来るので、とっても使い勝手の良い表現方法です。

太字になっているところが、状況説明の部分です。


They had their heads out. (彼らは頭を外に出していた。)

彼らの頭が外に出ている状態。

I like to have my room clean and tidy. (部屋を清潔に整頓しておくという状況を持つ⇒部屋を清潔に、整頓しておくのが好きだ。)

私の部屋が綺麗で整頓されている状態。


When did you last have your hair cut? (いつ髪を切りましたか。)

髪が切られた状態。

I'm having a suit made. (スーツを作ってもらっている。)

スーツが作られている状況。


I had my composition corrected by our teacher. (作文を先生に直してもらった。)

作文が直される状況。

You should have your head examined. (頭を診てもらいなさいよ⇒頭おかしいんじゃないの?)

頭を検査される状況。


He had his wallet stolen. (彼は財布を盗まれた。)

彼の財布が盗まれる状況。

I had my hat blown off. (帽子が吹き飛ばされた。)

私の帽子が吹き飛ばされた状態。


She had little money left in her purse. (彼女の財布にはお金が少しだけ残っている。)

小銭が彼女の財布の中に残っている状況。

I have two years left. (後二年で私は死にます。)

寿命が二年しかない状態。


They had a chart spread out on the table. (海図をテーブルに広げていた。)

海図がテーブルの上に広がっている状況。

Have your work done by noon. (昼までに仕事をやってしまいなさい。)

仕事が終わっている状態。


I have never had that happen to me. (そんな目にあったことはない。)

何かが私に起こった状況。

I had a strange thing happen to me yesterday. (昨日不思議な目にあった。)

不思議なことが私に起こった状況。


いかがでしたか?

こんな風に『have』にはたくさんの用法がありますが、それは日常でたくさん使われる頻度が高い動詞、だという証でもあります。

つまり、みなさんに考えていただきたいのは、常に「あれ?今自分が言いたいこと『have』を使って言い表せないかな?」ということなんです。

『have』と親友になれれば、普段の英会話表現の幅がグッと広がりますし、よりネイティブの人が使っている自然な英語が身につきますよ!


最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。この記事は投げ銭制です。もしもこの記事を読んで、何かひとつでも得るもの、感じたものがありましたら、ぜひぜひスキをポチッと押していただき、心ばかりのお気持ちを。

★★★★★ ななびのみじかいあとがき ★★★★★

もう周りはポケモンGO一色ですね(笑)。

私も僭越ながらダウンロードして、Charmanderを選びました。(ヒトカゲのこと)

英語を勉強するなら、スマホの言語設定を英語にして、ゲームをダウンロードすると英語版で出来ますので、良かったらやってみてくださいね!(*´ェ`*)


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ななび(もりやまたかひろ)
私はいま全国でヒーリングの旅をしようと、画策しています。もしも、サポートいただけたら、それは旅の資金にしようとしていますので、私の作品に少しでも感銘を受けてくださいましたら、ぜひ、サポートよろしくお願いします。旅のレポートが書けるのを楽しみにしています。今からワクワクです☆☆☆