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数えられる数えられないを決めるのは――あなたたちです!!!
前回の『羊は数えられるのか数えられないのか』では、数えられる名詞、数えられない名詞、についてお話をしました。
今回は主に、数えられない名詞にフォーカスして、お話を進めていきましょう。
英語を話すとき、名詞を捉えることが難しい理由には大きく分けて、2つあると思います。
一つは「数えられない名詞の量を表わすにはどうしたらいいの?」ということと、もう一つは「状況によって数えられたり、数えられなかったりする名詞はどのように使い分ければいいの?」という疑問です。
辞典とかでよくある、CとU(可算、不可算)が両方くっついてる単語ですね。
それについては、ななびもかなーり頭を悩ませました……(泣)
今回もゆっくり、じっくりと説明をしていきますので、ソファーにでも寝転びながら、気楽なきもちで読み進めていただければ嬉しいです☆
【数えられないものをどうやって数えるか】
数えれらないものの中には、流動的なもの (water, coffee)、細かい粒子状のもの(salt, sand)、素材(iron, paper)、そして総称や概念的なもの(furniture, love)、感情(fear, happiness)などがありました。
しかし数えれらないものを、数えなくてはならない状況というものは、日常を過ごす上で避けられないものです。
料理するときも、本などを参考にして作ろうとすれば『水(1カップ)、砂糖(小さじ一杯)』などとかいてありますよね。
その場合は、日本語でもみなさんが無意識に使っているのと同じように、単位を用いて数えてあげるようにしてください。
では、よく使いそうなのを以下にさらっと並べておきますね☆
a piece of camembert cheese (一つのカマンベールチーズ)
a glass of white wine (グラス一杯の白ワイン)
a sheet of paper (一枚の紙)
a cup of blue mountain coffee (カップ一杯のブルーマウンテンコーヒー)
a bowl of tomato soup (ボウル一杯のトマトスープ)
a slice of bread (一切れのパン*ラピュタ)
a pint of Belgium beer (一パイントのベルギービール / a pint=500cc)
a mug of Asahi beer (ジョッキ一杯のアサヒビール)
a spoonful of sea salt (一杯の海洋塩)
a liter (gallon) of tear (一リットルの涙)
a pound of no salt butter (一ポンドの無塩バター)
もちろん、コーヒー三杯なら『three cups of coffee』になりますし、十リットルのガソリンだったら、『ten liters of gasoline』になりますよ。
数えれられない名詞の代わりに、それぞれの単位に『s』がつく、というだけです。
かんたんですねー☆
さて、この中で一番使いやすいフレーズはどれかというと、ダントツで『a piece of 〜』になるでしょう。
なぜかというと、これは漠然と全体のうちの一つ、という意味を表し、形や量をはかるモノの単位に左右されないからなんですね。
流動性のあるもの、細かいもの以外でしたら、意外と何にでも使いやすいフレーズですよ。
paper, news, information, furnitureなど、かなり種類の数えられない名詞を数えられる形に変えてしまう伝家の宝刀、それが『a piece of 〜』なのです。
【数えれられないのに数えれられないという矛盾をつきやぶる】
はじめに、みなさんをガッカリさせてしまうかもしれませんが、『数えられるか数えられないか』は、じつは単語によってきっちりと決まっているわけではないんです。
「え!じゃあ前回の授業はなんだったの!?」という声が聞こえてきそうですが、それはそれで必要な基礎知識。
問題は――『可算、不可算のどちらにもなる名詞が、英語には数多く存在する』ということなんですね……
英単語を調べたときに必ずと言っていいほど目に入ってくる、UとCの同時記号表記。
ちなみに話はそれますが、Uとは『uncountable(不可算)』、 Cとは『countable(可算)』のことですので、いっそのこと、この機会に覚えてしまっても良いかもしれませんよ☆
冒頭でもすこし触れましたが、英語名詞の中にはUとCが同時に付いているものが、たっくさんあります。
ななびも、相当悩みました。
勉強していたとき、丸暗記しか無いのかも……と涙目になったことを覚えています。
「だいたい、数えられないのに数えられるってどういうことなのさ!!!」と腸が煮えくり返って、教科書に八つ当たりしたことさえありました(笑)
だって「一休や、屏風のなかの虎を捕まえてみよ」と殿さまに言われているみたいでしたもん。
でも、安心してくださいね。
これを読み終えた時には、みなさんは「あ、これは可算にした方がいいな、不可算にしたほうがいいな!」と自信をもってCかUを選択できるようになりますから。
【可算/ 不可算を見分けるための最重要原則】
英語の名詞が可算になるか、不可算になるかを考えるときに、その根底にある一番重要な原則は
『具体的で決まったかたちがあるかどうか』
これにつきます。
具体的になると、①大きく意味が異なる名詞があります。
そしてみなさんがもう少し力を付けて、加算か不可算かを自由に選べるようになれば、②はっきりとモノの状態を表わすことや、③モノに対する違った見方を表したり、それから④見えないモノを区別することだってできます。
でもはじめのうちは、今回紹介する①の理解だけを目指しましょう。
②、③、④はかなり深い話になりますから、最初のうちは「へ~、そういうこともあるんだなあ」というスタンスで構いません。
では準備が出来たら、次へ進んでください☆
①可算、不可算で大きく意味が違ってくる名詞
まずはこの①を理解してしまうと、辞書にCとUが同時に載っていても英語アレルギーを起こしにくくなるでしょう。
代表的なものにpaper (紙)があります。
電子機器が広まって、タブレットで本を読むようになった今でも、人々の生活にはなくてはならないものですね。
紙は色々な用途につかわれているために、具体的で決まったカタチがあるかどうか、を頭の中で想像することが非常にだいじです。
Could you pass me a piece of paper on your desk?
(君の机の上にある紙、一枚くれませんか?『不可算』)
これは前回紹介したとおり、素材としての紙、ですね。
具体的なカタチを持たないので『一枚』と、単位をつけて数えてあげることが必要でしょう。
しかし、紙という素材に、情報や写真、それからグラフなどが載せられていたなら、しぜんと具体性が高まるのは想像に難くないハズ。
例えば新聞、学術論文や、重要な書類であれば、どうでしょうか?
新聞と言えば頭の中で「ああ、こういうものだな」とか、自分にとって大事な書類であれば「こういう大きさのもので、この書式だよな」とか、一気に具体的なカタチを帯びてくるのを感じられると思います。
Could you pass me a paper on your desk?
(君の机の上にある新聞(ひとつ)取ってくれませんか?『可算』)
どうですか?
先ほどの文章とほとんど変わりのないように聞こえますが、『paper』という単語に具体的なカタチを与えてあげるだけで、それを受け取る側のイメージも大きく異なってしまいます。
逆に言えば『具体的なカタチがあるのか、ないのか』を意識するだけで、みなさんの英語表現力にグッと深みが増す、ってことなんですよ☆
【その他注意するべき名詞の例】
『time (時 / 期間 / 機会 / 回数)』具体的な時間幅を与えられているかどうか
①Time is money. (時は金なり。)
なんにも具体性のない『時間というものは〜』という表現。
②I haven't got the meal I already ordered 40 mins ago. It's taking a long time like forever!
(頼んだ定食がまだ来ていない。40分も前に頼んだのに。時間かかりすぎでしょ!)
40分前から今まで、という具体的な期間を表します。
③You should've come to our party yesterday night. You missed such a great time!
(君も昨日の夜、パーティに来ればよかったのに。あんな楽しい時間を逃すなんてさ!)
パーティーという機会を表しているので、具体的なカタチを思い浮かべることが出来ますね。
④How many times have you been to Belgium before?
(ベルギーに何度行ったことある?)
これは回数を表わすtimeですので、もちろん数えられるはずですね☆
『room (スペース / 部屋)』 具体的なカタチがあるかを判断する基準は、区切られているのか / そうでないのか
I have no room in my mind. I can't think of anything but you!
(もう頭の中がいっぱい。あなた以外のことなんて考えられないの。)
One of my friends is so rich and I heard he had more than 100 rooms in his house.
(友達の一人はとってもお金持ちで、家に部屋が100以上あるって聞いたよ。)
『glass (ガラス / グラス /メガネ)』素材なのか、製品なのか
This table is made of glass, so please don't scratch it.
(このテーブルはガラスで出来てるんだ、お願いだから傷つけないでくれよ。『素材』)
My eyesight is going bad. I need new glasses.
(視力が悪くなってきたなあ。新しいメガネが必要だ。『メガネという具体的にカタチのあるもの』)
『work (仕事 / 作品)』仕事をやっているという活動なのか、その結果作られた作品なのか
I can't be on time for our anniversary dinner. My boss has just given me a plenty of work.
(記念日のための夕食会に間に合わないよ……上司がちょうど大量の仕事をおしつけてきちゃってさあ。)
I have seen your beautiful works. By the way, how long have you been taking pictures so far?
(あなたの美しい作品集みましたよ。ところで、今までどのくらい写真をお撮りになっているのですか?)
『数えられる、数えられない』を『具体的なカタチがあるか、そうでないか?』という考え方にシフトさせることによって、暗号みたいな丸暗記ではなく、英語がまたすこしだけ、みなさんの身近な存在になっていくハズです。
具体的なカタチがあれば、数えられる。
そうでなければ、数えられない。
その原則を胸に、次回は……上級編②③④を順番に説明していきます。
みなさんが②はっきりとモノの状態を表わすことができたり、③モノに対することなった見方を示せるようになったり、それから④見えないモノを区別するようになれるように、わたしが一生懸命話をしていきますから、ぜひ楽しみにしていてくださいね!
では、Now the battery of my laptop is dying... (ラップトップのバッテリーが死にかけてます……)
It would't last for a long time. (もう長くは持たないでしょうね。)
See you very soon, my favorite students!☆ (では次回まで。またね、私のお気に入りちゃんたち!)
ななびでした!
―――ななびのちっちゃなあとがき―――
今日はカフェで、一日中これを執筆しておりました。
数カ月前は、私がこんな英語文法の解説文章を書くなんて、全然想像していませんでしたよ。
本屋で今の私にとって必要な、英語関連の本を買ったので、明日の朝からコツコツと読み進めていきたいなーと思っています。
最近、全然オシャレなカフェを開拓できてません(笑)
美味しくて、かわいいパンケーキが食べたいです……(> <)
あ、そういえば近々、私の公式LINEアカウントを全面稼働していきたいと思います。
色々な企画を用意しておりますので、興味のある方は参加してみてください☆
英語に関してのご質問があれば、スキをポチッと押していただいて、コメント欄へ情熱的に書き込んでください!なぜなら、みなさんのお役に立てるのが、私にとって一番の喜びだからです!もちろん、何気ない雑談でもOKです☆ (*´ェ`*)
最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。この記事はサポート制です。もしもこの記事を読んで、何かひとつでもみなさんにとって得るものがありましたら、心ばかりのお気持ちをよろしくお願いします!!!
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