看護師ってどんな仕事?|看護師の仕事内容と求められるスキル
看護師とは
と定義されます。
日本は超高齢化社会を迎え、看護師の需要が高まっています。
近年はコロナ禍の影響を受けて、さらに注目が集まりました。
国家資格保有者であることや、社会生活上での安定性から、看護師を志す人は少なくないのではないでしょうか。
健康を保つうえで欠かせない病院で働く看護師という職業。
今回の記事では、病院勤務の現役看護師の筆者が、仕事内容や求められるスキル等について詳しく説明します。
看護師の仕事内容
看護師の仕事内容は、「傷病者若しくはじよく婦(※)に対する療養上の世話又は診療の補助を行うこと」です。
(※じよく婦=出産後から妊娠前の状態に戻るまでの女性のこと)
主に医師の指示のもと患者の健康管理を行い、また医師の臨床の補助を行うこと。
患者の健康管理とは、日常生活の介助やバイタルサイン等による健康チェック、または医師の指示にのっとった投薬や検査の実施など。
看護師は医療職のなかでも患者と関わる時間が長く、患者の身体的な部分だけではなく精神的な部分にも関与します。
そのため、健康管理には患者の精神的なサポートも含まれます。
また、医師の指示のもと行う検査や処置では、患者の安全性が保たれるように医師の補助を行うことも仕事内容の1つです。
病院やクリニックで働く看護師の主な業務内容
などなど……たくさんの業務があります。
医師の指示を受けて行う業務はもちろんですが、看護師は特に患者と関わる時間が長い職種であるため、他職種や家族と患者の情報共有を行う、橋渡しのような役割も担います。
また、患者の生活介助や投薬はイメージしやすい業務内容だと思いますが、他職種との連携や退院支援について、日程調整や書類作成などの事務的な作業を行ったりすることも。
専門性はもちろん、患者に関する「何でも屋さん」といった部分も担います。
求められるスキルと伸ばせるスキル
基礎的な解剖生理や疾病に関する知識
学生時代に基礎的な知識はすべて学習します。
しかし、持っている知識を目の前の患者の状態に結びつけることはなかなか難しいことです。実践を通して基礎的な知識と患者の状態を複合的に結びつけていくことが必要とされます。
傾聴・共感力
病気に罹っている、ケガをしている期間は人生で最もつらい期間。
その期間の苦しい・辛い気持ちを傾聴し、共感することは、患者の心を癒し、信頼関係を築くうえで重要なスキルの1つでしょう。
マルチタスク管理能力、スケジュール管理能力
一日に何人もの患者を受け持つため、常に膨大なタスクをこなしていく必要があります。
一時点での重複したタスクに優先順位を立て、スケジューリングしたうえでこなしていくマルチタスク能力が求められます。
働き始めは誰もが苦戦する部分ではありますが、働くうちに徐々に慣れるでしょう。
協調性
看護師はチームで働く職業。看護師同士はもちろん、他職種とのチームワークが求められます。
スタッフ同士で協力し合うことや情報共有を怠らないこと、自分のピンチの際にはヘルプを出せることは、患者の安全性を担保した看護を行ううえで、必要不可欠なスキルです。
看護師に向いている人
「看護師って大変そうだけど、どんな人が向いているの?」
看護師を志すうえで、多くの人が悩むことだと思います。
筆者が考える看護師に向いている人の特徴はこちら。
など。
もちろん、全てに当てはまらなくても1つでも自分が好きだと思える部分があれば、看護師としてやっていけるのではないかと思います。
働くうえでのやりがい
看護師は夜勤があり生活が不規則になりがち。
また、辛い状況の患者と時間をともにするため、身体的にも精神的にも負担は大きいです。
しかし、自分が腐りさえしなければ、無限のやりがいが見つけられる職業ではないかと筆者は思っています。
患者とともに病気に立ち向かうことで、死生観や人生観と向き合える瞬間は、人間そのものの存在を考え、自分の人生について向き合う時間になります。
また、チームで協力し、より良い看護が提供できた瞬間や、新人教育をすることで、自他ともに成長を感じられる素晴らしいことも。
対患者だけではなく、仲間や自分自身の本質的な部分とも向き合えるため、自分にとってのやりがいがきっと見つかるはずです。
今回は病院で働く看護師について紹介しました。
看護師と言っても、病院だけでなく、美容系や行政、企業など、さまざまな働き口が存在します。
本記事が、看護師という資格を活かして、自分に合ったライフスタイルを見つけるための1つの参考となれば嬉しいです。