古い時刻表から
実家の押し入れに古い時刻表が眠っていた。
「2006年4月号」
今から18年前?の。
あの頃、茨城県北部に住んでいて、子どもたちは高校の通学で、夫は国内の出張で常磐線を使っていた。
特急、当時は「スーパーひたち」で上野まで約2時間。
駅からバスとか無いので、送り迎えはほぼ自家用車、私の運転。
最寄り駅に到着する特急の時刻とか、今でもなんとなく記憶していて、その記憶をもとに古い時刻表をめくってみたりした。
駅まで信号もなく、坂をだーっと下りていくと2.3分で着く。(歩くと20分かかるけど)
早朝送っていく時、冬は日の出の時間と重なる。10年以上茨城にいたので、数えきれないほど朝日を見たけど、「今日の朝日が一番きれいかも」などと毎回いちいち感動していた。
今回の台風13号。
三浦半島の自宅を心配していたが、留守を任せている夫からは特に被害について何も言われず。
ほっとして寝て起きたら、茨城県北部の被害を知った。
まさか?という思いと、とうとう水害がという思いが交差する。
茨城にいた頃、昔はこの辺りでも川が氾濫してボートで行き来したことがある、という話を聞いたこともある。だから市役所を高台に作ったとか。
震災のあと、ガソリンを求めて川の河口近くのガソリンスタンドに並んだ。30分ほど待つ間、すぐそばを流れる川の水位が結構ぎりぎりで、所々に土のうが積んである箇所もあった。
今余震があったら、これ溢れるかも。ドキドキしながら待った記憶がある。
思い出の中にある海も山も川も、どうなっているんだろう。
高萩以北の常磐線も開通したようだ。いつも後回しにされてしまう場所なのに、こんなに早く復旧してくれるとは。
まだ高速道路は不通区間もあるようだ。「車社会」であり、海と山が近いので国道6号以外の迂回路がほぼない茨城北部からいわきの南部。明日から更に道路の渋滞が心配だ。
この度の被害にあわれた方々にお見舞いを申し上げます。