妊婦は孤独だ。
2020年1月、我が家に家族が増える。
現在妊娠9ヶ月、もうすぐ初めての赤ちゃんに会える。
33歳の誕生日(2018年4月)に結婚し、夫婦2人で楽しく仲良く毎日を過ごしてきた。
「年齢のこともあるし、早く子作りしないと…」
なんて思ったことはお互い全くなかったし、子供が欲しいねとは話しつつ、いつ作ろうかなどの具体的な話をしたことはほとんどなかった。
そして2019年の春、急にそのタイミングはやってきた。
「子供作ろう!今だ!」
私の急な思い付きにいつも付き合ってくれる旦那さんには、本当に感謝しかない。
運良く何事もなく無事に妊娠することができ、赤ちゃんもお腹の中ですくすく育ってくれている。
今週で、妊娠33週(妊娠9ヶ月)を迎えることができた。
「この不安定な状態が、いつまで続くんだろう…」
妊娠初期はこんな風に思っていたが、今となっては妊婦期間が終わってしまうことに寂しさすら感じるようになっている。(とは言え、お腹の子には早く会いたい)
自分が初めて「妊娠」「妊婦の生活」を体験して思うことは、妊婦は予想以上に孤独だということ。
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自分が妊娠する前は「妊娠すると、どんな気持ちになるのか」「どんな生活を送ることになるのか」なんて、全く考えたこともなかったし考えようともしなかった。
友達から妊娠の報告を受けても「おめでとう~!」と思いつつ、仕事人間だった私は正直どこかで「話が合わないな」「今までみたいに遊んだりできないな」と思い、自然と距離を取ってしまっていた。
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特に孤独を感じていたのは、妊娠初期の頃
妊娠初期は流産の可能性が高いため、周りに「妊娠した」と言えない。
私が妊婦生活でいちばんつらかったのは、妊娠初期と言われる【妊娠発覚~妊娠10週】の頃だった。
「妊娠してるのに、周りに言えない」
「つわりとかわからないことだらけなのに、友達に気軽に相談できない」
とにかく私には、この状況がつらかった。
妊娠がわかってからは、今までのような生活ができなくなった。
特につわりがひどい妊娠発覚~1ヵ月間は、ほぼ家にいる生活。友達と遊んだり、夫と出かけたり、旅行に行けなくなった。
今までみたいに、外出できない。
そもそもつわりがあるから、外に出る気にもならない。
フリーランスとして働いている私は、とにかくずっと家にいた。(逆に、つらいときは休める、眠い時は眠れるからこの時期はフリーランスであることがすごくよかった)
妊娠する前は、週3~5日は出かける生活。
妊娠発覚後は、週1日出かけるか出かけないかの生活に急変。
つわりももちろんつらかった。(とにかく眠かったり、食べられるものが限られたり…私は幸い、つわりはそこまでひどくなかった)
でもそれ以上に、外で友達と遊んだり飲みに行ったり…非日常感を味わうことが大好きだった私には、ずっと家にいる生活がとにかく合わなかった。
つわりで常に眠い、飲みに行ってもお酒は飲めない、妊娠していることを友達に告げることができない罪悪感…
結果、無理に外に出ようとは思わず、自分から予定を入れることもなく、ずっと家にいることを選ぶしかなかった。
次に孤独を感じ始めたのは、安定期に突入した5ヶ月目
つわりも落ち着いて、妊婦生活にも慣れてきた妊娠5ヶ月目(妊娠発覚が5月頭、安定期に入ったのが7月末)。
安定期に入ったら体調も落ち着いてくる&妊婦生活にも慣れてくるので、旅行に行く人や遠出をする人も増えてくるらしい。
つわりを感じていた妊娠初期に比べると、気持ち的にも体力的にもかなり動きやすくなった。
それでも、私は孤独を感じていた。
「妊娠した」とSNSやブログでお知らせすると、多くの方におめでとうと言うコメントをもらえて、本当に嬉しかったし幸せだった。
しかし妊娠を公表したことにより、友達からの飲みや遊びの誘いはもちろん減った。私も逆の立場だったら、妊婦さんを夜の飲み会に誘ったりしないし、いっしょに遊ぼうって誘ったりはしない。
「体調、大丈夫?」
周りの友達は私の体調を心配してくれた。すごく嬉しかった反面、わりと元気な妊婦生活を送っていた私は、そんなに気を使わなくても…と少し寂しくも感じていた。
Twitterを見ていると、みんなの楽しそうな姿がタイムラインに流れてくる。
私はと言えば、わざわざツイートするようなこともなく、妊娠して以来同じような毎日をただただ過ごしているだけだった。
妊娠にも孤独にも慣れてきた、妊娠後期
10月末、妊娠後期と言われる時期に突入した。気づけばお腹もすっかり大きくなっているし、自分が妊婦だということにも慣れてきた。
8月後半あたりから胎動を感じ始めると、「本当にお腹の中に赤ちゃんがいるんだなぁ…」と、ようやく実感することができるようになった。
自分のお腹を、こんなに愛しく感じる日が来るなんて。
日に日に、お腹は大きくなっている。(現在進行形)
お腹が大きくなるにつれて、さらに外に出るのが億劫になった。
現在、妊娠9ヶ月に突入。1ヵ月半後には、この孤独な妊婦生活も終わりを告げているはずだ。
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「百聞は一見に如かず」
人から何度も聞くより、一度実際に自分の目で見るほうが確かであり、よくわかる。
とはよく言ったもので、妊婦生活がこんなに孤独なものだとは全く予想もしていなかった。
だから、まさに今妊娠初期の不安な時期を過ごしている方、安定期に突入して動けるようになってきた方には、「私もその時期、めちゃめちゃ孤独を感じていたよ!」ということを伝えたい。
おそらく、その孤独を感じているのはあなただけじゃないんじゃないかな。
妊婦さん全員が感じているかは正直わかんないけど、少なくとも私はめちゃめちゃ孤独を感じていました。
今思い返せば、あれがマタニティーブルーだったのか?
あと、奥さんが妊娠している旦那さんにも知ってほしい。
妊婦さんは、想像以上に不安で孤独な日々を過ごしている。
私たち夫婦はお互いフリーランスとして働いているので、基本的にはずっと2人で家にいる生活。妊娠期間中も、ずっとそばにいてくれる旦那さんの存在はめちゃめちゃ大きかったし、つらいときはすごく支えてもらった。
旦那さんがいつもそばにいてくれたからこそ、孤独を感じつつも楽しく毎日妊婦生活を楽しむことができた。
奥さんの話を聞いてあげて、赤ちゃんのこと任せっきりにしないでいっしょに考えてあげて、そばにいてあげる。
これだけでも、すごく安心できるんじゃないかな。
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今はもう、ほとんど孤独を感じることもなくなってきたし、出産や赤ちゃんが生まれた後の生活を考えてドキドキしている。
妊婦生活も、あっという間に残り1か月半。
振り返ればあっという間の妊婦生活だったけど、孤独を感じていた当時の私には、長い長いトンネルを1人で歩いているような時間だった。
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