ひとつぶひとつぶ
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朝からずっと
雲を見ていて
おもったこと
わたしも
ほとんどは
水でできていて
雲の水蒸気
ひとつぶひとつぶと
たいした変わりがないのだから
目の前にあらわれる
ひかりに染まる
ひとつぶひとつぶを
みるたびに心動かされるのも
なんら不思議なことではないなと
あのひかりや雲に
なれたらいいなと
こどものころから
ずっと思っている
とにかく
今日の空のひかりは
あさからずっと
みたこともないくらいうつくしくって
はねのはえたひとが
たくさん飛んでいそうだった
もうすぐそこまで