明日は明るいに違いない ⅰ

ニューヨーク便で


夏子は、飛行機の中
薄暗い機内の中で目を開けると、 CAが回遊魚のように歩いている。

日本の福岡空港を飛び立って、早十時間近く経っている

夏子は以外とこの飛行時間が好きだ
ワインを飲みながら機内食を食べた後は、好きな機内エンターテイメントを楽しみ

メイクを落とした後は、ゆっくりスキンケアをしながら、自分のお気に入りのイヤホンで、スマホにダウンロードした音楽を、ゆっくり楽しむ。

そして夢ごごちの中眠りのへと入る

今回は一人旅、好き勝手に時間を使える。

夏子は　決してアメリカ旅行に慣れているわけではない

２ヶ月前、夫と連れだって、最初のニューヨークを楽しんだばかりだ。

夫との旅行に決して不満があっつた訳ではない。

ひとりで歩いてみたかった。

ニューヨークには、ひとり歩きが似合うと思う

しかし夏子は、英会話は得意ではない。

得意ではないが、自分に、自分のチャレンジ精神を試してみたかった。

誰にも頼れない異国で、何か試してみたかった。

特に予定は立てていない

もし明日人生の終わりを迎えても、後悔ばかりを残して終えたくなかった


　　　　　　　　　　　　つづく