好きなボカロ曲『渦を巻く』(君ほっぺさん)感想メモ
タイトル: 渦を巻く / 雪歌ユフ
作者: 君ほっぺ さん
再生数: 463
https://www.nicovideo.jp/watch/sm40927282
音はすごくシンプルなんだけど、とても胸にのこる曲。
雪歌ユフのかすれたような、かぼそい声がすごく曲に合っている。
『渦を巻く』というのは、感情の渦のことなのかなと勝手に想像している。
感情のというと漠然としすぎている。
なにかがあって、自分を罵倒したくなるほどきらいになって、自己否定してしまうときの、とめどなくネガティブなほうへ落ち込んでしまうときのあの感じを「渦」にたとえているんだろうか。
海の表面に漂っているお気楽な感情が、ふとしたことで海に発生した渦に、抵抗しようもなくぐるぐるとのまれていって、最後は海底にまで沈んでいってガボガボと口から泡だけが出ていっているイメージ。
歌詞を読んでみても断片的で、自分の読解力でははっきりと読みとることができないんだけど、そういうのも想像の余地、解釈のしようがあって好き。
でも音はすごく透き通っていてきれいで、最後も
「もう何回やったって感情のルールに飽いている」
で終わるから、案外またプカリと海面へ浮いてきて、空をながめて「そろそろ起きるかー」って漂っているような状態なのかもしれない。
聴き終わったあともどこか爽快な感じがのこって、とても好き。