好きなボカロ曲『ロストワード』(Night to Lieさん)感想メモ
タイトル: ロストワード/夜to臥 feat. IA
作者: Night to Lie(夜to臥)さん
再生数: 338
https://www.nicovideo.jp/watch/sm43088397
こちらの曲、サビの「Hello, Hello」と呼びかける声や歌いかたが、好きすぎて悶絶している。
1:08 から最初のサビなので、とにかくそこまででも聴いていただきたい。
イントロから、自分にわかる範囲だとギターとピアノとドラムの重なりがすばらしいのだけど、ラストにさらに盛りあがっていくところがたまらない。
すぅと息を吸って、ひと際強く「Hello, Hello」と歌い出すところ、何度聴いても胸を打たれる。
特別に明るい曲調というわけではないような気もするのに、錆さん( https://twitter.com/sabaumako )の「すぐそこにある光にもう手がとどく」という感じのするイラストや、歌詞からもただ世界への肯定感を感じとってしまう。
「希望」なんて歌詞には出てこないのに、ここまでの力強い肯定感に、太陽、というより恒星のようなまぶしいくらいの希望の光と熱を勝手に受けとっている。
だから最後「ねぇ、聞こえない」で終わるのも、なんともふしぎな感じがする。
言葉だけで考えると、「僕が言った言葉だけ見当たらない」という少し前の歌詞からも、コミュニケーション不全のような状況とも解釈できる。
でも曲調や歌いかたからすると、自分が望んだような反応がなくても、悲しみなんてどこにもなくって、「それでも、ねえ、ここからはじまるんだよ」と希望に満ちて語りかけているようにも解釈できる。
そういえばタイトル、「ロストワード」なのか。
失ったのは、「僕が言った言葉だけ見当たらない」と言っているように自分の言葉なのか、あるいは「聞こえない」と言っているように「君」の言葉なのか。
想像の余地があって、とても好きな曲。