好きなボカロ曲『春秋冬』(夜行梅さん)感想メモ
タイトル: 【ボカロラップ】春秋冬【VY1&鳥音&開発コードmiki&Vflower】
作者: 夜行梅 さん
再生数: 1,966
https://www.nicovideo.jp/watch/sm37099771
ジャンルはラップ。
夜行梅さんの曲はいろいろ好きなのがあるけど、特に思い入れがあるのがこの曲。
いろいろな声が、かわるがわるラップをするのを聴いてめちゃくちゃいいな、ラップってそんなに特別なものじゃない、こんなふうにカジュアルに歌ってもいいし聴いてもいいものなんだと感動したことをおぼえている。
サビの鳥音(カノン)の声が、ロボっぽいようなノイズっぽいようなかなり特徴的な調声がされているんだけど、聞き苦しさはなくて、すごく印象にのこる。
その機械っぽさが前面に出ているような声で、夏について感情的に歌いあげるギャップがすごく好き。
「夏がきらい」というのがテーマだし、サビの最後にも明言しているんだけど、その前に「夏の風」のことも描写しつつ「笑顔もとろけてく」という言葉選びにしているのが、ただ夏をくさしてるという感じもしなくて、いわゆるdisにときおり見られるような不快感がぜんぜんない。
「とろけてく」だと、言葉としてキツくないし、曲調もあいまってとろける前には笑顔もあったんかなという想像ができる。
いや意図としては「陽炎」からはじまってるからへぇへぇ舌を出して暑さにへたばりながら「笑顔どころじゃないやんけ夏のクソボケが」ってことかもしれないんだけれども、聴いているときに浮かんでくる情景とか自分の解釈として。
また、それはそれとして、V flower の「は? やかましい頭にくるんだ」の言い方がめちゃくちゃ好き。
「V flower のラップめちゃくちゃいいじゃん!」という発見があったのもこの曲がきっかけ。
しかし毎月1回の曲投稿を5年もつづけてらっしゃるのすごすぎる…。
思い出すだけで青空が頭に浮かぶような、本当に好きな曲。