好きなボカロ曲『Zenobia』(foreさん)感想メモ
タイトル: Zenobia
(feat. 鳴花ヒメ・鳴花ミコト)
作者: fore さん
再生数: 401
https://www.nicovideo.jp/watch/sm40540860
ジャンルとしてはエレクトロニカというらしい。
要は電子音を活かした音楽って解釈でよいのだろうか。
鳴花ヒメ・ミコトのひび割れたような声が好き。
その声が、「自分が間違っている」ということが前提のような歌詞を歌う。
でも自分では確信がもてなくて、だれかに指針をゆだねようとしている。
ほほえみを見せて立っているイラストとは裏腹に、自分がきらいで、だから他人もゆるせない、あるいは世界をそのままに受けとることができないというような感情の強さが言葉の強さとリンクするようで、妙にこの曲にひかれてしまう。
はじめから歌とともに鳴るピアノはシンプルで、でも途中から歪んだ電子音が激しく圧を加え、同時に8bitサウンドといったらいいのかファミコンみたいなどこかのんきな音も混じっていて、つまり「歌詞やイラストや音といったいろいろなものがちぐはぐであること」がこの曲の魅力なのかもしれない。
人間そのもの、人間の感情そのもののようなちぐはぐさ・いびつさ。
なぜかわからないけど、ふと聴きたくなって何度も聴いてしまう。とても好きな曲。