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「早く産まないと!」

以前、こんな記事を書いたが、

結婚して来月で11年、結局子どものいない人生を送っている。

今に至るまでものすごく悩んだし、今だって正直ときどき考えて落ち込むことはある。

でも、私はやっぱり今の自由な生活が好きだし、これが自分に合ってるのだと思う(から、きっとこのまま)。

久々に婦人科に行ったら

コロナ禍などもあって、前回の婦人科検診からずいぶん時間があいてしまい、夫にも促されて重い腰を上げて行くことにした。

麻疹のワクチンも打てたらと思っていたため、それにも対応している行ったことのない婦人科へ。

麻疹ワクチンはすでに在庫切れで打てなかったのだが、せっかく来たので検診だけそこで受けていくことにした。

塩対応がデフォルトと言ってもいいくらい、台湾の小さめのクリニックでは(いや病院もかも?)感じのいい看護師さんに出会うことはないのだが、そこの看護師さんは口コミにも書かれているとおり、とても感じがよかった。

そんなに待たずに診察室に通され、座っていたのはおじさんドクター。必要最低限のことを聞かれるなかで「子どもは何人産んだ?(直訳)」という質問に。

「ありません」と答えると、「早く産まないと!!」と笑って言われる……

あーーーそうだった。台湾の婦人科(特におじさんドクター)ってこういうところだったんだ。(ゲッソリ

ついでに言うと診察室にドアないし、聞き耳立てれば(いやたぶん立てなくても)待合室の人にも何話してるか聞こえる。小さいクリニックに限らず、大きい病院でも割とこうだったりする(さすがにドアはあるけど、次の患者も先に中に入れられたりして、ただカーテンで仕切られてるだけで話は丸聞こえ状態、とか)。

「プライバシー」という観念が日本より薄いのがここ台湾、そして私はその点が本っっっ当に嫌い!!!!!怒

診察が終わるまで「早く産まないと〜」「一人は産んで(育児)楽しんだら?」みたいなことを何回か言われた。(白目)

目から汗が止まらない……

検診はちゃんとやってくれたし、エコーとかでもちゃんと見てくれた点はいいけど(いやそれやってくれるのは当然よね)、個人的にどうしても触れられたくない子どものことに触れられたのが本当にイヤでたまらなかった。

久しぶりすぎて、特に婦人科ではこういうことが起こり得るっていうのをすっかり忘れていて、心の準備をしてなかったことを後悔した。(できていたら少しはダメージを防げたかもしれない)

診察室から出たら、耐えきれず目から汗が……しばらく止まらなかった。夫がついてきてくれていたので、後は夫に任せて、周りの人に気づかれないようにこっそり拭った。

「そんなたった一言で?気にしなきゃいいじゃん」と思われるかもしれないが(夫はきっとそう思ってるだろうなぁ)、何年経っても、もう吹っ切れてきてる今でさえも、私にとっては触れられたくないことであり、ちょっとした一言でぶわーーーっと感情があふれてきてしまうものなのだ。

ていうか実親や義両親でさえ触れてこないのに(触れてきてもイヤだけど)、なんで赤の他人の婦人科ドクターに言われなきゃならないの???私だって産みたくなくて産んでないわけじゃない、そういう人は他にもいるはずだし、今なんて「産みたくない・産むつもりない」っていう人だって増えてるのに、産んでない人みんなにそれ言うの???

日本でも他人のプライバシーにズカズカ入り込んでくる人はいると思うが、お伝えしたとおり今回は婦人科での出来事。台湾では医師にまでこんな人がいるのである。(ちなみに、台湾で婦人科ドクターにこういうことを言われるのは今回が初めてではない)

おそらく、日本よりもプライバシーに踏み込んでくる人に遭遇する確率は高いのではないかと思う。

看護師さんが感じよかったぶん残念だけど、やっぱり次は若めの女医さんがいる前のクリニックに行こうと決めたのだった……

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