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【ヒプマイ】ダイスと乙統女さんの未来の想像

この記事は月刊R.I.S20xx年4月号に寄稿された文章です。作者の原文ママ記載されているため、一部正しくない用語が使用されています。 ダイスの手記母親が尼になったやつってこの世にどのくらいいるんだろうな。お前の母ちゃんはどうだ? 俺の母親はいま、中王から500キロ離れた山奥で尼僧をやっている。 ん、子どもがいると尼にはなれないって? だとしたら俺はあのクソババアの子どもじゃないっていう、体をはったギャグかもしれねえな。二度も親に捨てられるとは、我ながら泣けてくるぜ。 一度

    • 京急線事故先頭車両乗車人間の手記

      普通の1日だった 娘をおばあちゃんにみてもらい、息抜きのためになんとなく家を出た 買い物には、行っても、行かなくてもよかった 横浜まで行くか悩みながら家を出たが、京急蒲田の駐輪場が空いていなくて、しかたなく蒲田駅へ向かった 蒲田駅ビルで軽く服を見てから区役所で保育園のことを聞いたのち、帰るか悩んだが、せっかく家を出たのだから、とわざわざもどって京急蒲田のアストウィズに自転車を停めた 曇りだが、日差しはすこし暑かったように思う パスモに1000円をチャージして、電光掲示板で1

      • 切爆ワンライ「海」

        今夜の寮には、切島がいない。 理由は単純で、実家に帰ってるってだけだ。ただそれだけの、なんてことない、週末の夜。だったはずなのに。 自室のベッドの上で天井を見上げて、ため息をつく。なんでだよ、なんか、眠れねえ。 ただあいつがいねぇだけなのに、なんでこんなに眠りにくいんだよ。苛立ちに任せて寝返りを打てば、ベッドが軋んで、ますます目が冴えてしまった。もうかれこれ1時間近くこうしてベッドの上にいるけれど、眠気はちっとも訪れない。 くそっなんでだよ、ってずっと考えていて気がついたけど

        • 【爆+切】かっこよすぎるぜ!

          すまっしゅ性転換ネタ。切島くん(♀)と爆豪くん(♂)の小話。付き合ってないけど、ナチュラルにいちゃつくふたり。 白くてふわふわの肌。同じく白くてふかふかの胸。丸みを帯びた腰から尻へのラインに、腹筋なんてまるでない柔らかい腹。ぎゅっと握りしめた二の腕は、これまた柔らかくて暖かい。鏡の中に映ったその姿に、俺はもう何度目か分からない感嘆の息を吐いた。 普段なら騒がしいはずの雄英高校『男子』更衣室の中にいま現在いるのは、この俺、切島鋭児郎ただひとりだった。 しかも、その俺は、なんと

          切爆ワンライ「告白」

          俺の罪を告白します。 * それは初夏のことだった。ざわつく教室の真ん中で、俺は窓の外を見ていて、前の席に座った切島は雑誌を広げてぱらばらとめくっている。いつも通りの休み時間。のんびりしたその時間をぶち壊したのは、上鳴の大きな叫び声だった。 「あー! やべえ、財布失くした!」 あいつはどうやらツラだけじゃなくて、頭までアホらしいな。俺は馬鹿らしくて顔を向けるのさえ億劫だったからそのまま雲を見ていたけれど、俺の前のお人好し野郎は予想通り、ガタっと大きな音を

          切爆ワンライ「告白」