3日連続でパチンコで勝ったけど負けた方がよかったよなぁという話
先日、久しぶりにパチンコに行ったので、その時のことでも書こうかなと。大学生の頃はよくパチンコに行っていたものだが、ビジネスを始めてからはいつの間にかいかなくなった。
ビジネスという夢中になるものができたおかげで、パチンコという存在が知らぬ間に脳から消えていた。あれだけパチンコにのめり込んでいたのに急に辞められるなんて不思議なものだ。大学生の時だけで数十万円は溶かしただろう。
だけど、先日、久しぶりに行ってみるかとゲームセンターに行く感覚で1円パチンコで楽しむことにした。まぁ、1ぱちなら勝っても負けても1〜2万円の範囲だし、中毒性も低いだろうと思い、3時間ほど時間を潰した。
そしたら、予想に反して見事大当たり。どうでもいいと思っているときに関してなぜか当たる現象はギャンブルあるあるだ。1日目は適当に選んだ台で5000円勝ったところで飽きたのでやめた。うるさい音とチカチカと眼球に突き刺さる光に体が消耗して店を出るときは「もう、しばらくは行かないかなぁ」と思っていた。
だが、パチンコは飽きたなぁと思って店を出たのに、一晩寝て次の日になると、当たった時の快感が妙に脳裏によぎって離れない。当たらない時のイライラや当たるまで待ち続けるだけの虚無の時間は忘れて、当たった時の快感だけが記憶として残っている。
映画で面白いシーンとクライマックスだけが記憶に残るのと同じ感覚だ。そう、ピークエンドの法則がまさにパチンコをやった時にも当てはまっていたのだ。当たらない時は「パチンコなんて二度とやるか」と思うものだが、当たるとその快感に記憶が上書きされて、定期的にまたいきたくなる。これがパチンコ中毒者を生んでいる原因。
しかも、今回の僕は久しぶりに行って当たってしまった。
そのせいで、また次も行けば当たるんじゃないか?みたいな感覚に襲われる。パチンコなんて確率機だし、やればやるほど負けに収束していくにも関わらず、勝ち越している時はそんなことは一切思わない。
自分だけは特別かのような感覚になる。そして、軽い気持ちから次の日に、もう一度同じ店舗に足を運んだ。前回5000円勝ったし、その5000円がなくなったらすぐに帰ろうと思ってた。
勝つためではなく、あえて負けることによって、「パチンコなんてやるのは馬鹿らしい」と自分に言い聞かせるために行っていたのだと思う。
だが、その日も1000円しか入れてないのにすぐさま大当たりを引けた。当たっても外れてもどうでもいいと思っている時ほどなぜか当たりを引いてしまうものだ。しかも、前回より当たりの規模が大きく、1000円で16500円の勝ち。1ぱちでやっていたのが何よりの救いで、4ぱちでやっていたら、また大学生の時のようにの報酬系がバグを起こし、のめり込んでいただろう。
大当たりはしたものの勝ちの金額がそこまで大きくないが故に、この日も心に変なざわつきはなかった。1回大当たり引いて、演出が見飽きたので、換金してすぐに帰った。
この時も前回同様、飽きて帰ったはずなのに家でのんびりしている時にも、なぜか脳から当たった時の快感が脳から消えない。
しかも、二回連続たまたま当たってしまったので、前回よりも心なしか快感は大きい気がする。そして、段々とパチンコがドル箱に見えてくるようにもなった。「俺なら行けば当たる」と、外れるイメージがつかないのだ。
ATMからお金を引き下ろすかのように、お金がなくなったらパチンコに行けばいいんじゃね?というヤバすぎる思考回路にもなった。
それで、二回連続勝っているもんだから、3回目も散歩ついでにブラーッと立ち寄ってみた。まぁ、流石に3日連続当たるわけがないと思い込み、二日目同様、当てるためではなく、パチンコに失望して見切りをつけるために店に足を運んだ。
ところがどっこい、またもや1000円満たずに大当たり。1万円の勝ち。ここまで連続して勝てるのは運が良い。
ここで味をしめた僕は次の日も勝つことを確信し、パチンコに足を運ぶようになって、4日目、5日目と、どんどん池沼化してきましたとさ・・・
みたいな結末を迎えるとでも思いました?
僕は偶然3日連続で勝ったが、4日目はパチンコ店には行かなかった。
それはふとした時に、金額的な勝ち負けよりも何か重要なことを失い続けていることに気付いたからだ。パチンコで3日連続勝つというのは1ぱちであっても滞在時間たかが5時間程度で3万円ほどは勝っているから一般的には運が良いし、お金が最も大事であるという価値観の人にとってはこれのどこが不満なの?と思うかもしれない。
だが、僕にとっては短期的でかつ資産性がないもので生み出した利益なんてものはどうでもいい。そういうのはあぶく銭だから、長い目で見た時には損をする性質のお金だ。
僕はパチンコ店で5時間の時間を溶かしただけでなく、その後の勉強にも集中できなかったり、頭の中に当たった時の派手な演出がチラついたりと、多大な時間をパチンコによって奪われていたのだ。
結局、パチンコのせいで僕は成長の機会を損失したので、先ほど3日連続で大当たりを引いて運が良かったと書いたが、実際は運が悪過ぎた。
1日目で2万円くらい負けていれば、お金は失ったが、「パチンコなんて二度とやるか!」と思い、1日で気持ちを切り替えることができて、次の日は1日中勉強していたと思う。
お金はまた稼げばいいが、時間は取り戻せない。
特に若い頃の時間というのは貴重なものだ。若い時の時間の使い方で今後の人生が決まるといっても過言ではないから僕はもっとこのことを頭に叩き込まなくて1日1日を大切に過ごさなければならない。パチンコなんて脳死した状態の老後でもできるんだから、脳が活発に動いている若い時にやるべきではない。
今回、パチンコで3日連続で当たってしまった僕は非常に運が悪かった。短期的にプラスになってしまったせいで、長期的にマイナスになってしまった。だったらいっそうのこと、短期的にマイナスになって、長期的にプラスになるよう1日目で負けている方がよかったと思えた4日目の昼である。
お金を取るか成長を取るかは人それぞれだけど、僕は成長の機会を損失することの方が長い目で見ると最もリスクだと考えているので、これまで以上に時間を大切にして生きていきたい。そのことを再確認できただけでも今回の3日間のパチンコ大冒険は良い勉強になったのかなと。もう、しばらくはいいや。
さーて、パパッと過去を遡って文章書いたことだし、3日間で溶かした時間を取り返すためにこれから勉強しますかな。
ということで終わり。では。
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