ストーリーなきコンテンツに価値なし
今日は今まで2ヶ月くらいかけて作ってきた行動経済学の講座を捨てることを決意しました。割と労力はかけていたんですが、まぁいいかということで損切りです。なぜかというと、当初予定していたような形に帰着せず、ただ僕が本を読んでそれをアウトプットしただけのものになっていたらです。作っている途中で、うーん、なんか違うなと。理想の世界も明確じゃないし、何でもいいからコンテンツを作ればいいという問題じゃないので、潔く捨てることにしました。
コンテンツって背景にストーリーがないとほぼほぼ価値を持たないわけですよ。だって、どこかで勉強してきたものを吐き出すだけなら、引用元を紹介するだけでいいでしょう。そっちの方がコンテンツとしてのクオリティは高いわけですから、どこの誰かもわからない人が意味不明な解釈を加えることは害でしかありません。
だけど、背景にストーリーがある場合は大したクオリティでないコンテンツも価値を帯びることができます。例えば、「稼ぎ方」を教えるにしても月1万円、5万円、10万円、30万円、100万円のやり方を教えたとして、背景に何のストーリーもなく、単純にコンテンツとして優劣をつけるのであれば、月100万円以外の稼ぎ方の需要はなくなります。
しかし、本業は毎日15時間会社員をやりながら、休みもなく、家族もいるという超絶厳しい環境下の中、隙間時間を生かして副業で1万円達成したというストーリー付きであれば、「その人がどのようにして達成したか?」という部分に価値が宿るので、そういう人でもできた月1万円達成する方法は聞きたい人が結構いるのです。この場合はその人の背景が価値になっているので、もはやどれだけ稼いだか?という金額だけで優劣をつけることはできません。
これを自分のストーリーを全て隠して、誰かが言ってそうな月1万円達成する方法をそのまま横流しにしたとしたら、誰にも見向きされないでしょう。だって、ただのコンテンツであれば、変えが効くし、上位互換コンテンツもたくさんあるからわざわざその人のコンテンツを消費する理由がないのです。
ストーリーに共感するから「この人の発信が聞きたい!」ってなるわけで、この部分がなければ、発信は永遠に空を切ることになります。特にビジネス系でやる場合なら、ライバルも多いですから、ストーリーがないことにはみんなと同じというカテゴリーから抜けることはできません。
みんなが稼ぎ方を発信している中で差別化を図らなければならないのです。あなたも見ず知らずの人のコンテンツで勉強しようなんて思いますかね?おそらくしないでしょう。まず、見ようとも思わないはずです。人はストーリーに引き込まれた後に、この人の発信なら見てみようかなってなるわけで、コンテンツのみだと見向きもされません。
だから、決して、クオリティの高いコンテンツさえ作れればいいというわけではないのです。仮にクオリティの高いコンテンツを作れたとしても人々がそれを見ようという意識にならなかったら宝の持ち腐れなわけです。世の中には賢くて、良いコンテンツを作れる人は結構いるでしょうけど、彼らが世に出てこないのはストーリーを演出する力が欠けているからです。
人は良いものではなく、物語性があるものに惹きつけられるので、僕らも自分自身のストーリーがわかるコンテンツを一つでいいので作らなければいけません。僕も一番最初の記事で書いたっきり作っていないので、ケッキング山田という存在を理解してもらうためのコアストーリを現在作成中です。
今はそれをコミュニティメンバー全員で作ろうということをやっていて、ひたすらコンテンツを乱れ打ちするだけでは空を切るだけだから、しっかりとストーリーを作って、それを元にコンセプトも完成させたいなと思っております。発信するコンテンツはコンセプトが根底にあるから価値あるものとなるのです。
ヒカキンやはじめしゃちょーなど長期的に活動しているユーチューバーは必ず、それぞれの世界観、コンセプトがあるはずです。メントスコーラとかウーバーイーツで食べ比べしてみたみたいな企画(コンテンツ)は容易にパクられますが、結局企画単体でパクっているだけの人は単発で再生数が取れるだけで、チャンネル登録はほとんどされません。これはその人という人間に興味が持たれていないからです。
僕らもまずはこのストーリー、コンセプトを作っていかないと、何をしているかよくわからない人になるので、ここ1ヶ月くらいでストーリーとコンセプトを作り込みます。
あなたには他の人たちとは違う何かがありますか?あなたのコンセプトを一言で表せますか?それがなく、誰かが言っていることを真似して発信しているようでは永遠に日の目を見ることはありません。なので、ない場合は一旦、立ち止まって、自らのストーリーとコンセプトを作る作業に時間をかけてみることをおすすめします。
ということで、今日は以上です。では。
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