ド素人による第51回東京モーターサイクルショー感想
2024.3.22 偶然にも仕事が休みだったので、人生初東京モーターサイクルショーに行ってきた。3日間開催の初日、平日なのでそこまでごった返している…という感じではなかったと思う。以下感想。
①来場している層
・普通のおっさん
メイン層。
体感、来場してる8割くらいは「普通のおっさん」だったと思う。白髪交じりのおっさんもそれなりに多く年齢層は高めに感じた。まあ平日なので既に定年してるおっさんの比率が高かったんだろう。無論カワサキのブースに行くと声のデカいオッサンがいたり、ハーレーのブースに行けば革ジャンに革パンのおっさんがいたりする。
・若年層(男性)
地味なオタク的ビジュアルのヤツが多かったと思う(僕もこの層だ)その他普通の大学生ぐらいの集団みたいな感じ。不健康そうなドギツい髪色の若者もいた。都内だからなのか、もう少しいると思っていたヤンチャ系の若者はほとんどいなかったように思う。
・女性
そもそも全然いないけど、普通のおっさんと一緒に来ている普通のおばさんが9割。ちらほらいる若年層の女性には「普通の人」は一人もいなかった。ドギツい髪色でぶっ飛んだファッションだったり、ゴリゴリのダメージジーンズを履いた長身お姉さんだったり、そういう感じ。
②各ブース・バイク感想
入場料払って並びさえすれば色々なバイクに跨りまくれる、というのがこのイベントの楽しみ方の一つだと思う。台数が多いので当然全てには跨れず、気になったものだけチェックした(基本的にレトロ系が好きなのでそういうのが多い)正直な感想を書くので場合によってはディスります。台数の多い国産メーカーは最後の方に。
・Husqvarna
スウェーデンのメーカー。
個人的にロゴがクソカッコいいと思う。とりあえずスヴァルトピレン401に跨ってみたけど、流石に足つきがキツい。
・MVアグスタ
イタリアのメーカー。
超高級志向なだけあって跨れるバイクは1台もなかった。初めて生で見たけど他のバイクとは存在感のレベルが違う。
乗りこなせないだろうし自分が所有することはないだろうけど、億万長者になったらドヤる為だけにガレージに置きたいメーカー。
・F.B Mondial
イタリアのメーカー。
パガーニ125という小さいレトロスポーツに跨ってみた。
良い。125は自分は既にGROMを持っていて満足している排気量だけどロマンは感じた。あとこういうスポーツバイクは小さくても足つきが悪かったりするけどコレは乗りやすかった、乗車姿勢もラク。
・Benelli
イタリアのメーカー。
インペリアーレ400に跨ってみた。ネットで調べたら格好良く気になっていたけど、近くで見たらそうでもねえな…となったバイクその1。ベネリには他にTNT125というモロにGROMのライバルになるミニバイクもある。デザインが凝ってる。
・BOSSHOSS
アメリカのメーカー。
男は何でもデカいものが好きだけど、デカ過ぎると異常性癖扱いになりますよね?そういうマシン。バイクに車のエンジンを載せるな。
1台だけ置いてあったが生で見るとマジでデカイ。跨りは禁止だった。
・FANTIC
イタリアのメーカー
画像はキャバレロ500というバイク、これに限らずこのメーカーのは昔のレーシングマシンのゼッケンプレートみたいなのがクソカッコいい。跨れるバイクは無かった。ここも結構高級志向だった気がする。
・ITALJET
イタリアのメーカー
ド変態デザインのスクーターを作っている。
乗りたくはないけどもし億万長者になったらドヤる為に以下略。
・MUTT MOTORCYCLES
イギリスのメーカー
英国風デザインみたいなの大好きなので気になっていたメーカーの一つ。
ネットで調べるとどれもクソカッコいいな…となっていたけどリアルで見たらそうでもないな…となってしまったその②。
ゴリゴリにカスタムされたような凝ったデザインのわりには値段が高くもないのが特徴なんだけど…まあそれなりだなとなってしまった。近くで見ると全体的に思いの他チープ(特にメーター周りなんか顕著)で何とも…。
画像のマスティフは跨った中で1番しっくりきたマシン(何だかんだデザインはカッコいいので写真は多く撮った)
あとTシャツとかのグッズは良いかも(イキったデザインではあるけど、国産メーカーのロゴがデカデカと入ったシャツよりはバイクを知らない人には受けそうな気がする)
・HYOSUNG
韓国のメーカー
Vツインエンジンのクルーザーといえば勿論ハーレーなんだけど
ハーレーには無い中型以下のVツインを何種類も作っている(125ccまである)
ハーレーはアジア人にはデカ過ぎるので、取り回しやすいVツインのクルーザーが欲しい人にはいいのかもしれない(昔は日本にも沢山あったようだし)
韓国の人、日本人よりアメリカンに対する憧れが強かったりするんだろうか。
・URAL
ロシアンサイドカーメーカー
一生買うことはないだろうと思って跨らなかったけど、モロに軍用デザインのサイドカーには激烈にシブく、ロマンを感じる。1回くらい乗ってみたい。
ちなみに、メーカーとして公式に戦争反対声明を出している。
・KTM
オーストリアのメーカー
「READY TO RACE(いつでもレースに参加できる)」
と言うだけあって、攻撃的でド派手なデザインのマシンが多い。
中型の中では結構欲しい390DUKEに跨ってみた。
シート高が高いので僕にはキツいかと思ったけど、わりと跨れる感じ。乗車姿勢も普通。
しかしリアルに見るとあまりにも派手過ぎて若干気後れしてしまう。攻撃的な走りは味わってみたいけど、陰キャなのでこれに自分が跨っている所を想像するとね…。
・Indian
アメリカのメーカー
ハーレーじゃない方。ハーレーに比べるとデザインのレトロ感が強い感じがする、気持ち大人しいというか落ち着いてるというか。
しかしそうはいっても大体デカい。いくつか跨ってみたけど基本クルーザーなので足つきは良かった。
・Royal Enfield
インドのメーカー
元はイギリスのメーカーなだけあって英国趣味。
学生時代、エストレヤと迷って結局買わなかったメーカー。
当時はシフトとブレーキが逆だとかで、ものすごく警戒されていた記憶がある。今は普通の操作らしいし、昔に比べてレトロバイクが流行っているので一気にメジャーなメーカーになった感。
クラシック350がとても気になっていたのだけど、近くで見てみたら「なんか思てたんと違う…」となってしまったバイクその3。
何でだろう…別に安っぽくもないし…跨った感じも良いし、デザインもそのまんまなんだけど。
現物を見たらハンター350やらメテオ350の方が良さげに見えてしまった。
こういうことがあるから、バイクは現物を見ずに買うの危険なんだよな…。
・BMW
ドイツのメーカー、車も超有名。
アドベンチャーツアラーという、いわゆる「旅バイク」のジャンルにおいての王者「GS」がある。まあこのジャンルはオフロード車と一緒で総じてシート高が高いので短足チビの僕にはあまり興味のないジャンルだったりする。その他にスーパースポーツのS1000Rもクッソ格好良くて人気、何なら僕もこのジャンルなら見た目では1番好みなのでこちらは跨ってみたが、前傾がクッソきつくてやっぱええわ…となった。その他、気になっていたクルーザータイプの新型R12も跨ってみた、こっちは(アメリカンメーカーよりは相対的に)フレンドリーな感じがしたので良い感じ。アメリカンらしからぬクルーザーっていうのも逆張りオタクの血が騒ぐ。
・DUCATI
イタリアのメーカー
言わずと知れたスーパーバイクメーカー、特にバイクに詳しくない人でも真っ赤なバイクを思い浮かべたらそれは多分DUCATIを思い浮かべてると思う。とりあえずパニガーレV4というスポーツバイクにだけ跨った。シートが高い上にステップも高いハンドル低いでメチャ前傾、シンドいのでまず僕は乗れない。だがしかし見た目はオシャンだなぁ…と思う。(余談だけど、この時「ドギツい髪色でぶっ飛んだファッションのカップル」がこのブースに来ていて、女の子の方はインナー的なモノを履いていたとはいえミニスカートで足をガッツリあげて跨っていたので、並んでいた野郎共は目のやり場に困っていたと思う。あの子はあの調子で一日色々なバイクに跨ってたんだろうか…)
・Triumph
イギリスの老舗メーカー
自分の好みが英国風・レトロ風なので当然最も気になるメーカー。
跨ったバイクも多い。
Speed 400→現状、もし中型を買える余裕・環境が出来たら欲しい1台。然程値段も高くも無いのに見た目安っぽい感じがしないのが流石といった感じ。足つきも悪くないし乗車姿勢もラク。単気筒だけど遅いわけではなく、Youtube なんかでレビューを見てみると「390DUKEをマイルドにした感じの乗り味」とのことなのでますます良さげな感じがする。
Speed Twin 1200→大排気量のバイクにしては跨りやすい。後述のボンネビルに対してスポーティーな方のモデル。900の方がシートが低くよりチビに優しいようなのでそっちにも跨っておくべきだった。
BONNEVILLE T120→跨った中で最も感動した1台。神。トライアンフと言えばまず名前が挙がる有名なバイク。正直見た目が普通過ぎてちょっとつまんないかなと思っていたけど、近くで見たら全くそんなことは無い、むしろ細部までとても上質な作りで感動した。跨ったら目に入るメーター周りからリアに至るまでどこにも「ショボ…」みたいなところが無い。さらには大型大排気量にも拘わらずスッと自然に乗れるのも凄い、上手く言い表せないけど跨った瞬間に「うわ…しっくりくる…」という感じ。正直大型で一番欲しくなったけど、こういうマシンはジジイになった後辿り着く枠な気もするので考え物。
基本、どれも跨りやすくて最高だった。
ボンネビルのしっくり感に感動しすぎた結果、帰り際にもう一回跨りに来てしまったくらいハマってしまった。
・HARLEY-DAVIDSON
言わずと知れたアメリカのメーカー。
バイクに興味のないおばあちゃんでもカブとハーレーは知ってる。
ブースのいかにも厳つい雰囲気から「革ジャンを着ずに立ち入っていいのか…?」となったけど、スタッフは普通だし、とりあえずいくつか跨ってはみた。無論クルーザータイプはシートが低いので足付きは最高だけどもチビにはハンドルが遠い。メッキがビカビカでドデカいモデルはカッコいいかもしれないが目立ちたくない陰キャにとっては真逆の存在と言っていい。良いなと思ったのはナイトスター、スポーツスターあたりのスポーツ寄りモデル。あと最近出たXという中型のハーレーがあるのだけど、タンクにあるロゴはデカールだしVツインエンジンでもないし、正直これハーレーである必要あるんだろうか…となってしまった(まあすごくお手頃価格ではあるのだけど)
・SUZUKI
ここから国産メーカー
コスパ最強国産アドベンチャーツアラー、Vストロームシリーズが人気だけど前述の理由から跨らず、興味本位でスポーツモデルだけ跨った。
隼→クソデカバカ速メガスポーツ、フラッグシップモデルというやつなので、1台だけ試乗スペースにファンと動く背景が設置されており、走ってる感を味わえるようになってた。意外と足は着く。
KATANA→クセ強ピーキーマシンだとは聞いていたけど何だろうか、シートも高いんだけどハンドルも高いので何か落ち着かない感じがした。
その他、ジクサーSF250、GSX250R、GSX-R125など跨ってみた。ジクサーは安くていいなぁ…。
・YAMAHA
初めて買った原付がYAMAHAのYB-1 fourなので思い入れはあるのだけど、SR400はもう無いし、現行のレトロ系XSRシリーズも何故かあまり琴線に触れない。MTシリーズはあんまり見た目が好きになれないので跨らなかった。スポーツモデルYZFシリーズは何と言うか他メーカーより知的な感じの洒落たデザインであまりイキッた感じがしなくて良い。125ccのモデルが最も前傾がキツい感じがしたのが意外。それとクソデカ前二輪バイクNIKENに跨ってみた。意外と跨れはするんだけど顔部分がデカすぎる。多分死ぬほど重いんだろうな…。
・KAWASAKI
言わずと知れた「漢」のメーカー
昔エストレヤカスタムに乗っていたので思い入れもある。
ブースのおじさん濃度が一際高い気がする。
Ninja400→跨りやすい、これには結構驚いた。Ninjaには無印シリーズと「ZX」というガチスポーツシリーズで住み分けされてるのは知ってたけど、セパハンなのに然程姿勢もキツくないし足付きもいい。若干欲しくなってしまった。まあ4気筒80馬力のZXの方がロマンはあるけども…姿勢とお値段がね…。
Ninja H2 SX→スーパーチャージャー積んだ化物スポーツ、直近でトップガンマーヴェリックを観たのもあったので跨れるだけ跨っておいた、クソデカいけど何とか足は着く、けど取り扱える気がしない…。
Z900RS、Z650RS→売れまくっているレトロスポーツモデル、4気筒の900の方に興味があり跨ってみた、ロマンはあるけどデカいし足付きもしんどい(カスタムコーナーにあるローダウンキットの入ったのは大丈夫そう)650の方は2気筒だけどメチャクチャしっくりくる大きさで好印象、これで大型とは恐れ入った。見た目は両方好き。
W800→ボンネビルより明確にジジイになった時に最終的に辿り着きたいバイク。跨った時もとても自然に乗れるし大型だけどそこまでデカい感じもしない。そして800ccという排気量に対して馬力が全然無いのも好ポイント、余裕はあるけど無茶は出来ない、まったり行こうというコンセプトなのが良すぎる。でもこれに乗る前にある程度は速そうというかパンチあるバイクに乗っておきたいという気持ちもあり…
ELIMINATOR→良い。クルーザータイプでシートが低く跨りやすいし、ハンドルが遠かったりステップが変な位置にあるということも無い。これでNinja400と同じエンジンなら遅いということも無いし。見た目が大人しすぎる感はあるけど、欲しさはある。
あとカワサキはW230・MEGURO S1とか電動やらハイブリッドのZ等とかこれから出るバイクの展示もあった。W230はもっとエストレヤに近づいてくれれば良かったのになぁ…。
・HONDA
言わずと知れた世界最強のバイクメーカー
今GROMに乗っているのもあり1番思い入れがある。
ただ有能なのが分かっているので驚きも何もない感はある。
跨れるバイクが跨れるだけでなく、アクセルを捻ると排気音が鳴るスピーカーがついており、豪華なブースだった。まずもって広いし。
Rebel250、CL250→売れてる250の皆さん、とにかく乗りやすかった。
GB350C→同じくクッソ売れてるGB350のレトロスタイル。発表された時はロイヤルエンフィールドクラシック350のパクリ過ぎんか…ぐぬぬ…みたいな気持ちになったけど、いざ現物を見てみたら「意外とこっちの方がいいかも」となってしまったのでHONDAは侮れない。
CBR650R→前傾はしんどいんだけど乗りやすい感じがした、何でだろう。
Gold Wing→ガンダムSEED FREEDOMとのコラボブースになっていた。ハーレーのブースにあっても違和感ないレベルのデカさ。車かというレベルのコックピット周り、でもハンドルが遠いとかもなく何とか乗れそうな雰囲気なのが流石。
既に色んなYoutuberが既に動画にしてるけど、発売前のCB1000ホーネットの現物とかE-クラッチという新システムなんかの宣伝も大いにやっていた。
③総括
1日の内にこれだけ色々なバイクに跨る機会はそうそう無いと思うので、自分の好みの方向性に気付けて良かった。跨ってみないと分からないことも多いので新しい発見がある。総じて、楽しかった。