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9月2日の世界遺産「ヴァールベリのグリメトン無線局」

スウェーデン南部、ヴァールベリ市のグリメトンにある、1922年〜1924年に建設された無線局が世界遺産に登録されています。

大西洋を越える無線通信時代を象徴する産業遺産です。

第一次世界大戦中、独自の無線電信局の建設を急務としていたスウェーデンは、さまざまな無線技術の中で、スウェーデン人電気工学者アレクサンダーソンが発明した技術を採用しました。

世界遺産としては、海沿いの約110万㎡の敷地にある、6つの127mのアンテナ鉄塔やアンテナ付きの短波送信機、初代アレクサンダーソン製の送信機がある建物、職員のための住宅がある住宅街などが含まれていて、大西洋を横断する無線通信初期の施設としては非常に保存状態も良いそうです。

1924年に竣工すると周波数16.5kHzでアメリカ・ロングアイランドの受信局に送信を行い、通信が確認され、大西洋横断無線電信が行なわれました。

第二次世界大戦が勃発した際には、水中を透過できるという特性を利用して潜水艦との交信に活用されました。

「アレキサンダーソン・デイ」には特別記念局が開局されて、実際に世界遺産の送信機を稼働してモールス信号が発信されるそうです。

詳しくは「歴史とか世界遺産とかを語るラジオ」から。


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