1月4日(木)オークニー諸島の新石器時代遺跡
イギリス最北部のオークニー諸島にある世界遺産です。
オークニー諸島は、一番大きいメインランド島を中心におよそ70の島で構成されていて、スコットランド北端のペントランド海峡よりさらに北側に広がっています。
メインランド島を中心とした諸島には、約4000~5000年前の新石器時代の巨大な墓所、儀式用の環状列石、石組みの住居跡、道具類などの遺跡が残されています。
これらの建造物に使われた石は、数キロメートル離れた岩場から切り出されて運ばれているから、組織的な社会が存在したと考えられています。
豊富にある、新石器時代の遺跡の中でもパパ・ウェストレー島には北ヨーロッパで現存する最古の石の住居があるそうです。
世界遺産に登録されたのは、諸島最大の島メインランド島にある4つの遺跡で、保存状態の良さと、歴史の伝承に貢献するものとして価値が認められています。
また、これらの遺跡は新石器時代の遺跡としては、エジプトの古代墳墓やシュメールのレンガ社殿や、インダス文明のハラッパー初期文化にも匹敵するものと言われています。