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1月の #音楽の地図

『音楽の地図』とは?

世の中にはたくさんの音楽があふれています。
私が生きている間に、どれだけの音楽に出会えるだろう。どれだけ心に留めておけるだろう。

昨年末に書いたnote『音楽と人とわたし #音楽の履歴書』

2万6千字もあるんですけど……たくさん読んでいただいて、とてもありがたいです。
「音楽から人生が見える」とのうれしいコメントもいただいたりして。ある意味、人生遍歴とも言えるnoteになったのかな、と。

私が生きている限り、「音楽の履歴書」は更新されつづけていきます。
これから出会う宝物たちがまだまだ未来で待っています。

音楽と出会ったときの感動や、そこから広がった世界のことを残しておきたい。
そんな思いから、『続・音楽の履歴書』改め『音楽の地図』として綴っていくことにしたのがこのシリーズ(予定)です。

音楽との出会いを記録して、地図のように広げていきたい。
地図なので、新しい出会いだけでなく前に通った道をもう一度通ったりもするし、どっぷりはまった音楽から、ちょっと心に引っかかった音楽までさまざま。
そうやって出来ていく「自分だけの音楽の地図」が、どこかで誰かの「道しるべ」になったりもするかも。
そう考えると本当に旅をしているみたいで、ワクワクしてきます。


あ!
旅をする上で重要な人物がいるので紹介しますね。
キタガワのブログ」のキタガワさんです。

キタガワさんとは

簡単に説明すると、私がとても尊敬し応援している音楽ライターさんです。
rockin'onの『音楽文』をきっかけに知り合いました(その辺りのことは固定noteに書いてありますので、ご興味ありましたら)
キタガワさんもまた、とても大きな音楽の地図を持っている方で。
日々たくさんの音楽に触れては、音楽愛あふれる文章を書き続けています。
私はそんなキタガワさんの文章をきっかけにたくさんの素晴らしい音楽に出会い、世界が広がり、音楽がもっともっと好きになりました。
なので、必然的に『音楽の地図』シリーズの常連さんになるかと思われます。

自分の足で歩いて出会った音楽の魅力も、誰かを通して出会った音楽の素晴らしさも、両方お届けできたらいいなと思っています。


前置きが長くなりましたが、『1月の音楽の地図』はじまります。



サカナクション

サカナクションといえばあまりに有名なロックバンドですが、私にとっては長らく「名前は知っているけどあんまりちゃんと聴いたことがないバンド」でした。

そんな私にサカナクションがヒットする契機となったのが、キタガワさんのブログにて紹介されていた『アルクアラウンド』のMV。

曲だけでも素晴らしいのだけど、ぜひMVを見てみてほしいです。
長回しの一発撮りで、ちょっとタイミングがズレると撮り直しになってしまうような緊張感に思わず手に汗握ってしまう……。

緻密に計算されているであろう一方、「偶然」すらも味方につけたような仕上がりには感動せずにいられません。
歌詞が可視化されているのも注目ポイントなんだけれど、その手法も手作り感あふれててなんか良いです。
映像的にも楽曲的にも、つい何度も見て聴いてしまう魅力にあふれています。

このMVの監督を務めた関和晃さんはPerfumeのMVも初期の頃から多く手掛けていて、中でも『VOICE』は同じくアナログ一発撮り風の仕掛けがとても面白いのでよければぜひ。

他にも『Dream Fighter』や『FAKE IT』、『Challenger』などなど本当にたくさんのPerfumeのMV制作にかかわっている関さん。
(amazarashiの『空っぽの空に潰される』も……!)

そんな関さんにとって『アルクアラウンド』のMVは、数々の受賞にもつながり活動の場を広げる契機となった重要な作品でもあります。
同じくサカナクションだと、『ミュージック』のMVも関さん監督だそう。

私は夜中に洗濯物を干すことが多いのですが、その時には決まってイヤホンで音楽を聴きます。
この曲に出会ってからはしばらくの間洗濯物干しのおともは『アルクアラウンド』となりました。テンション上がっておすすめです。


と、そんな日々を過ごしていたある日。
2020年に行われたサカナクションのオンラインライブ『SAKANAAQUARIUM 光 ONLINE』より『ワンダーランド』のライブ映像が公開されたことを知りまして。

これが曲も映像もめちゃくちゃ良くってですね。

光の海のような幻想的な雰囲気から一転して、サビではノイズまみれの不穏な雰囲気に。
この演出はPerfumeなどのライブ演出も手掛けるRhizomatiks(ライゾマティクス)さんによるものなんですけど、編集ではなくリアルタイムで行われているというのだから驚き。
6分以上ある映像ですが何度も観てしまいますし、この曲もしばらくは洗濯物を干すときのおともになりました。

この頃から私の中で「サカナクション、いいなぁ」
という気持ちがじわじわと膨らんでいって。
とはいえ、このときはまだサカナクションという沼の浅瀬で佇んでいるような状態。

長年サカナクションのファンであるアメブロのフォロワーさんいわく、サカナクションのファンクラブには海の深さになぞらえた「ステイタス」があるそうで。

水面→浅瀬→中層→深海と4段階あって、その割合は順に34%、55%、10%、1%(そのフォロワーさんは「深海」メンバー)

ステイタスはポイント制で、FC会員継続年数やグッズの購入、FCサイトの観覧などでポイントが増えてステイタスも上がっていくという仕組み。
それによってライブチケット抽選の優先順位が振り分けられるという合理的なシステムである一方、一定のポイント獲得がないとランクダウンしてしまうシビアな面もあるんだとか。

私はFC会員ではないので、あくまで気持ちの問題ですが1月の時点ではまだ「浅瀬」という感覚でした。「波打ち際」かな。
ここから更なる沼(深海)が待っていようとは……

サカナクションさんには『5月の音楽の地図』でまた登場していただきますので、そのときに改めて。


odol(オドル)

私がその名を初めて知ったのは2019年の暮れ。相鉄都心直通記念ムービー『100 YEARS TRAIN』がきっかけでした。

バックで流れるのはくるりの『ばらの花』とサカナクションの『ネイティブダンサー』のマッシュアップ(ミックス)楽曲で、ボーカルを務めるのはFLOWER FLOWERのyuiさんと、 odol(オドル)のミゾべリョウさん。

この曲、およびムービーを知ったきっかけはキタガワさんの寄稿文でした。

私がキタガワさんと知り合っていちばん最初に読んだ記事(寄稿文)だったと思います。

まずは、ほぼ何の先入観もない状態でムービーを観てみようと動画から再生したのですが、なぜか内容が頭に入ってきません。多分、平日でいろいろ疲れすぎていました。
コンディションのいいときにちゃんと聴こう(観よう)と一旦閉じ、週末にあらためて今度はキタガワさんの文章から読むことに。

そしたらびっくり、「そういう意味だったのか!」って、驚くほどの解像度で脳内にストーリーが流れ込んできたのを今でも覚えています。
文章から、映像がカラーで広がるような感覚って言ったら伝わるかな。

確かめるようにもう一度ムービーを観たらすっごく良くて。
こんな感動するものを私はスルーしてしまうかもしれなかったなんて。疲れとは恐ろしいですね。

ムービーは、100年の歴史を経て相鉄線が都心と直通するという背景に合わせて大正、昭和、平成、令和……と幾度ものすれ違いをしてきた男女が、相鉄都心直通をきっかけにようやくその関係に変化が訪れる……というストーリーに仕立てられています。
3分26秒で1本の映画を観たかのような感動は、ぜひ体験してほしいです。

それぞれの時代の服装や電車の内装、アイテムを忠実に再現した映像は見どころが多く、主要人物以外の周りの人々もまた、時代とともにその関係性が変化していくのも素敵。
『アルクアラウンド』とはまた別の意味でつい何度も観たくなってしまうムービーです。

そして、このムービーのためにミックスされた楽曲『ばらの花×ネイティブダンサー』がまた素晴らしくって。

歌っている人、yuiさんは知っている(相変わらずとても澄んだ美しい声)けれど、odolのミゾべリョウさんのことはハジメマシテだったんですよね。
初めて聴いたときの印象は、なんて穏やかで素敵な歌声だろう……。

サカナクションの『アルクアラウンド』をきっかけにこの曲を思い出して、およそ1年ぶりにムービーを観てまた感動して、ついにodolのオリジナル曲を聴いてみたくなったのが2021年の1月。

YouTubeで、なんとなく最初に目に止まった『小さなことをひとつ』

あぁ、また好きな音楽に出会ってしまったなという感覚でした。
寝起きに飲む水のように、ミゾべさんの澄んだボーカルが身体に沁み渡る……。
歌詞もやさしくて、聴いていると身体の内側から浄化されてく感じ。
しばらくはこの曲ばかりリピートしていました。


その後、odolのライブ映像が公開されたのですがそれがちょうど『小さなことをひとつ』で。

ボーカルのミゾべさんがいわゆる「喉からCD音楽以上」でびっくりしました。

私は6月に音楽文およびnoteでodolに関する文章を書いているのですが、その中でミゾべさんの発声について「ひとつひとつ丁寧に音符を置くよう」と表現しました。

実はもう少し具体的なイメージがあって、私の中では「風船を打ち上げている」ような印象なのです。
頭の上に音符があって、そこを目がけてまっすぐにポーンと風船を打ち上げるような……。
風船なので、力が強すぎると変な方向に行ってしまうし、弱すぎると音符まで届きません。
ものすごく絶妙な力加減でポーンと声を放つようなイメージと言ったら伝わるかな……?

おそらく、ミゾべさんの中で「こう歌いたい」という明確なイメージがあって、常にその状態で歌えるように相当研究、練習されているんじゃないかなぁ……と。
勝手な想像ですが、そんなふうに思ってしまうほどのストイックさをミゾべさんの歌声から感じます(プロの方にこんなこと言うのは失礼かもしれませんが)

そのあまりの丁寧さに、聴くたび何度も心の底から感動してしまうのです。
ライブだとそこにライブならではの感情がのっかって、さらに心を揺さぶる仕上がりに。
いつかodolのライブに行って生でその歌声に浸ってみたいな。

odolも、『6月の音楽の地図』で再び登場予定です。


瑛人

瑛人さんと言えば、2020年に『香水』がヒットして年末の紅白歌合戦にも出場し広く認知された新進気鋭のアーティスト。
けれど、私がまともに『香水』を聴いたのは2021の1月になってからでした。

瑛人さんについては以前、音楽文およびnoteでも書いたことがあるのですが
(けっこう際どいことも書いてしまったので、音楽文よく掲載していただけたなぁ……と思います)

タイトルの通り、『香水』のサビくらいしかまともに聴いたことがなかった頃、私は『香水』に対して「いわゆるよくあるラブソング」というイメージを抱いていました。

ちゃんと聴こうと思ったきっかけはまたキタガワさんなんですけど、Twitterでキタガワさんが「2020年に最もよく聴いた音楽」として『香水』を挙げていて。
日々たくさんの音楽を聴いているキタガワさんがいちばん聴いた『香水』ってどんな曲だろう。そういえばちゃんと聴いたことなかったなぁ……と思って何気なく再生してみたんです。

Aメロまでは、別れた彼女らしき人物から突然連絡があったとか、昔は2人で海に行ってたくさん写真を撮ったねとか、やっぱりラブソングなのかなぁと思いながら聴いていた。そしたらBメロで衝撃を受けた。

〈でも見てよ今の僕を クズになった僕を
人を傷つけてまた泣かせても 何も感じ取れなくてさ〉

一体何があったの…?と、戸惑っているうちにあの有名なサビへと突入。そしてそのまま2番も聴いていると、Bメロで再び胸を抉られた。

〈でも見てよ今の僕を 空っぽの僕を
人に嘘ついて軽蔑されて 涙ひとつもでなくてさ〉

私の『香水』に対するイメージは、たった一度最初から最後まで聴いただけでガラリと変わった。そして気付けばBメロを聴きたくて、何度も再生していた。

(音楽文およびnoteより)

音楽文(note)からそのまま引用してきてしまいましたが、一言でいうと「衝撃」でした。
「いわゆるよくあるラブソング」というイメージはBメロで一気に覆されて。
こんな、優しそうというか屈託ない笑顔で歌う人からこんな言葉が出てくるというのもまた強烈でしたね……。
でも、これが彼の魅力なんだなぁと。

その後私は瑛人さんの1stアルバムを購入し、Twitterもフォローして歌声や楽曲の良さにとどまらない彼のさらなる魅力に触れていきました。

瑛人さんのTwitter、「めっちゃ寝たー」みたいな、ほのぼのとしたツイートが多いです。
ある日突然「ポイント」と謎に一言だけ呟いたかと思えば、翌日にセルフ引用リツイートで「なんだこのツイートは!」と言っていたり。

笑ってしまいました。
自分でも無意識のうちにツイートしちゃってたんですかね。

そんなちょっぴり肩の力の抜けるような彼の人柄に楽曲とはまた違った魅力を感じて癒されているリスナーも多いのでは。

『香水』のヒットの背景にはSNSでのいわゆる「バズ」が影響しているけれど、瑛人さんがおもしろいのは、本人のまったく意図せぬ形でバズったというところ。
なんか自分の知らない間に自分の曲がめっちゃ有名になっちゃってた!みたいな感じなんですよね。

彼の世間でのブレイクは、『香水』くらいしか知らない人からすると「一発屋」なんて揶揄されることもあるかもしれないけれど、そんなこと本人はどこ吹く風で、変に気負わずあっけらかんとしています。
これからも瑛人さんらしくマイペースに活動していってほしいな。

瑛人さんは『香水』の他に『ハッピーになれよ』という曲も個人的にヒットしたのですが、そちらは『2月の音楽の地図』でまた。
(最新曲の『掃除』もいいですよ)


映秀。

映秀。さんを知ったきっかけは……
フォロワーさんのフォロワーさんが映秀。さんについてツイートした内容を、フォロワーさんのリツイートで知って……だったかな。
(フォロワーさんのフォロワーさん……の、そのまたフォロワーさんのご友人のご子息……が映秀。さんだったかと)
ちなみにフォロワーさんのフォロワーさんは、今ではフォロワーさんです。

実際には全然ちがうのだけど、遠い親戚のお子さんがデビューされたような嬉しさ(?)があって、「どんな感じだろう」と、ツイートに添付されたMVを開いたのが最初でした。

静かなピアノの旋律と抑えた歌声で始まるんですけど、サビの爆発力で一気にもっていかれました。鳥肌。

すごくピンポイントですけど、個人的には〈烏も鳴いた〉の〈な〉の“がなり声”にグッときます。
優しく繊細にも歌えるし、力強く叫ぶようにも歌える…… その表現の幅に感動。
〈17時〉という時刻が含む空気感までそのままパッケージしたようなアレンジと映像に映秀。さんの歌声がマッチして、切なくてたまらないです。

YouTubeのコメント欄を見ていたらイントロがLINEの着信音だ……って書いてあったんですけど、そう言われて聴いてみるとなるほど確かに。
こんな素敵にアレンジされるとはLINEの着信音も思っていなかったと思います。


映秀。さん、初聴きで「いいな」と思ったものの、一度は記憶の片隅にそっと置いてしまいました。
そのときの私はまだ今ほど音楽に拓けていなかったし、これ以上好きを増やしたら大変だ……って思って閉じちゃったんですよね。タイミングとかもあると思いますけど。

それをどうして急に思い出したのかというと、またまたキタガワさんなんですけど。
キタガワさんがTwitterで「オススメの音楽ないですか?好きな理由もあれば一緒に」みたいな感じで呟いていて。
私はキタガワさんのこういったツイートを見るのはニ度目で、一度目のときにほとんどの曲をオススメし尽くしてしまったので、何も思いつかなくて。
そもそも、私の方こそキタガワさんからいろんな音楽を教えていただいてるので私からオススメできる新鮮な音楽なんてないんじゃないかって。
……思ってたんですけど、そんなときに記憶の片隅から呼び起こされたのが映秀。さんでした。

で、キタガワさんにオススメするために久しぶりに自分でも聴いたらグッときちゃって『残響』以外の曲やライブ映像にまで手を出して見事にはまっちゃいましたと。


↓ライブ映像

【期間限定】って書いてあります。
私が最初に観たのは1月なのでもう9ヶ月は経っていますが、いつまで観られるか分からないので観られるうちにぜひ。
24分近くあるのですぐに気軽には視聴できないかもしれないけれど、なんとなく、眠れないな〜なんて夜に思い出してもらえたら是非。
『Good-bye Good-night』とか、直前のMCも含めて想いがつまっていて良いですよ。

ライブだとより表現力に磨きがかかるというか、言葉に魂がのっていて聴き入ってしまいます。
ピアノの方(角野隼斗/かてぃんさん)の演奏がまた素敵。
なんだろう。お二人の関係性とかまで詳しくは知らないけれど、とても信頼し合っている感じがします。
MVだけでは伝わらない映秀。さんの人柄も滲んでいて、あったかい気持ちになれるライブ映像です。


ばってん少女隊

ばってん少女隊(以下、ばっしょー)を知ったきっかけは、YouTubeのプロモーションでした。
イントロから耳を奪われて、気付けば最後まで観ていたこちらのMV、『OiSa』

広告を最後まで観たのなんて初めてで。
サウンド、メロディ、歌詞、振り付け、衣装、MVの世界観…… すべてがツボにはまってしまいました。

どことなくPerfumeっぽさも感じるのですが、この頃私はPerfumeのライブレポをずーっと書いていて、YouTubeでMVとかもよく見ていたのでそういう履歴から「あなたこういうの好きでしょ?」って流れてきたのかな……?
でもコメント欄見ると同じく広告で流れてきて最後まで見ちゃったって方が結構いるので、無差別プロモーションかもしれない。

ちなみに『OiSa』を再生すると次のおすすめ動画にPerfumeの『再生』がよく出てくるのですが

やっぱり雰囲気似てるなぁと思ったら、MVの監督がどちらもKASICOさんでした。
(『再生』には先述の関さんもかかわっているよう)

ばってん少女隊は、ももいろクローバーZの姉妹グループとして2015年に結成、九州・福岡を拠点に活動するアイドルグループ。
グループ名の「ばってん」は、九州地方の方言である「〜ばってん」から。

『OiSa(オイサ)』という曲名も、ばっしょーの地元福岡・博多を代表するお祭り『博多祇園山笠』で走るときの掛け声「オイサ」がもとになっているそう。
振り付けにもお祭りの動きが取り入れられていて、どこか「和」を感じさせるダンスと中毒性のある音楽は一度聴いたら(観たら)クセになってしまいます。

何も考えずに聴いても楽しい曲だけれど、歌詞をよく聴いてみるとなかなかメッセージ性のつよい曲でもあるな、と。

はしゃぎたい
味気ない日々では物足りない
はじけたい
やるせない日々とはお別れしたい

ほらね真っ当に生きてしまうから
満身創痍だ 満身創痍だ
ほらね雑踏に消えてしまうから
半信半疑だ 半信半疑だ

まるでこのご時世の鬱屈とした心境を表しているようにも感じとれるし、サビ(ほらね〜)は疲れた現代人の心の柔らかい部分にも触れてくる。

そこへ、繰り返される〈たまにはどう?無鉄砲〉という歌詞がいい具合に肩の力を抜いてくれるのです。

いつも待ったなしの
暮らしばかり気を取られ
不満ばかりが溜まる我々
だからさ、めっちゃ踊れば元気も満ち溢れ
で、それゆえ
たまにはどう? 無鉄砲


作詞者(渡邊忍さん)の優しさが伝わってきます。
「九州、そして全国を盛り上げて元気にできるグループを目指す」という、ばっしょーが掲げる思いにもマッチした素敵な曲を託されたんだなぁとしみじみ。

私がばっしょーを知ったのが1月で、今は10月。
この数ヶ月の間にメンバーが1人卒業、新たに2人加入して現在は6人で活動しているばってん少女隊。

そんなばっしょーの6周年記念ライブのダイジェストが公開されていたのでちらっと観てみたのですが……

ダイジェストってなんだっけ……? と思わずその言葉の意味を検索してしまうほど太っ腹、大盤振る舞いなライブ映像となっております。
『OiSa』のライブバージョンもフルで観られますよ。この麻の葉模様の衣装もとってもかわいいな。

最後の方にはメンバーの挨拶もあるのですが、新メンバーのひとり、蒼井りるあさんが涙で何度も言葉に詰まりながらも懸命に気持ちを伝えようとする姿には、思わず胸を掴まれました(50:39辺りから)

まだ私は全員の顔と名前が一致しているわけではないのですが、それも時間の問題かなぁと思わせてくれる、とっても魅力にあふれた6人。
うーん、ばってん少女隊も沼が深そうですね……



以上、1月に出会った素敵な音楽たちでした。


ずっと書きたくて書き上げたくてやっと書けました、1月の音楽の地図。
これを書いている10月現在にも素晴らしい音楽との出会いがあって、早く追いついてそっちも書きたくてしょうがないです。音楽以外で書きたいこともあるし、「速く」書けるようになりたいな。

ところで前回の『音楽の地図 前置き編』にて
年末までに12ヶ月分書けたらいいな〜くらいのペースでがんばりますと表明したのですが、単純計算で週1ペースで書かなきゃ間に合わないということに今更ながら気付きました。
というわけで、年末までに12ヶ月分書くのはたぶん無理ですね。
年を跨いでお送りします。


いろんなことがあるけれど、音楽があってよかったなぁと心から思う日々です。

『1月の音楽の地図』、最後まで読んでいただきありがとうございました。
また『2月の音楽の地図』でお会いできたら嬉しいです。

ではでは。

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