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Kepaが来るぞ!
はじめに
こんにちは。七シノです。
27日、ボーンマスがチェルシーとKepa Arrizabalagaのローン獲得について合意したと報道が出ました。買取OPはなく、純粋な一年レンタルという形になりそうですでに本人はメディカルを受けているとのこと。
キーパーの獲得は前々から噂されており、特に開幕節でのNetoの低調な出来でその機運が増した印象。長くリヴァプールから間接的にMamardashviliを借り入れると言われていましたが、この一週間で事態は急変。最終的にAkeとBegovic以来7年ぶりとなるチェルシーからの選手獲得ということになりました。
今回もそんなニューカマーについて少し話していきましょう。
基本情報
Kepa Arrizabalaga
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生年月日:1994年10月3日(29歳)
身長:189cm
ポジション:ゴールキーパー
所属クラブ:チェルシー
利き足:右
国籍:スペイン
こいつもう30やんけ!思ったより歳とってますね。いつまでも20代半ばな感覚です。
バスク人である彼はビルバオのユース出身。現在のボーンマス監督Iraolaの現役時代も眼に焼き付いていたりしていてもおかしくないですね。その後はローンでの武者修行を挟みつつ2016年にはトップチームに定着、翌年にはスペイン代表にも選出されバスクの若き守護神としてその名は世界に広まるように。2018年には現在でも歴代のキーパー最高額である€80mでチェルシーに移籍。
チェルシーでは163試合に出場。しかし移籍金に見合う活躍をしているかと言われれば疑問の残るところ。一年目の18−19シーズンはEL優勝に貢献するなど活躍しましたが、翌19−20シーズンではセーブ数、セーブ成功率ともにリーグワーストレベルの数字を残し、2020年のMendyの加入後は出場機会が激減しました。
22−23シーズンはPotterやLampardに一番手として起用されましたが、昨季は新加入のSanchezにその座を譲り、市場最終盤に大怪我を負ったCourtoisの代替選手を探していたレアル・マドリードにローン。当初は先発起用が続きましたが、Luninがいきなり台頭しリーグでは14試合の出場にとどまりました。今季チェルシーは更なるキーパー補強を敢行し、飽和状態。そのような状況下でKepaを求めたのが信頼のおける正守護神を探していたボーンマスでした。
スタッツ・プレースタイル
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Kepaの長所は超人的な反射神経がもたらす近距離ショットのセーブと一対一の強さ。相手が「決まった!」と思うようなシュートにも反応し一点もののピンチを救うシュートストップ能力の高さはPKでも活かされており、チェルシーでのPK戦ではこれまでに8回セーブを記録。これはクラブ歴代最多の数字です。
またスペイン人らしく、あるいは後輩のUnai Simonよろしく足元の技術に秀でた現代型キーパーなところもグッド。両足で精度の高いミドルパスを蹴ることができ、細かいビルドアップの設計にこだわるSarriやPotterといった歴代の監督から重宝されました。
一方でよく短所として挙げられるのがミドルシュートの対応。プレミアリーグの見ている人ならば一度は耳にしたことがあるのではないかというくらいには有名な短所ですね。ゴラッソ生産機ともよく揶揄されるKepaですが、解説者曰く予備動作が悪さしてるとか。この話が独り歩きしているのかセービング全体が苦手と言われる時もありますが、前述の通り近距離に関してはむしろ強い方。チームとしてはいかにミドルシュートを自由に打たせないかが重要になってきそうです。
最後に
注目度の高いメガクラブで長年プレーしていることもあって、何かと悪い部分が目立ちがちな選手ですが、個人的にはMamarshdaviliを逃した今とれる最善の選択だと思っています。噂に上がっていた他の候補者にかつての守護神Ramsdaleもいましたが、ファン感情を抜きにすると指標、出場時間、交渉の難易度を鑑みて、Kepaがより優れた選択肢であると信じたいです。
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また前節のニューカッスル戦での活躍で、Netoでいいんじゃないのとの声も上がりましたが、結局足元の不安定さというのを見せ続け、Huijsenを加えたCB陣とのコントラストがより一層酷いことになっています。加えて年齢による衰えも不安材料。その点Kepaは脂が乗り切った年齢。足元は間違いなく現在のキーパー陣より優れていますし、ミドルシュートへの課題があったとしても、上画像の右端に示されているPSx GーGAがここ数年プラスで安定していることからシュートストップに関しては水準以上のものがあることは間違いありません。普通にNetoやTraversより指標は優秀です。週£150kとも言われる高給がネックですが、チェルシーが多く負担してくれていると祈りましょう。
今回はこれで以上です。ご覧いただきありがとうございました。