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Solerが来たぞ!&冬の移籍市場についての展望

こんにちは。七シノです。明けましておめでとうございます。

新年も始まって1週間も経っていないですが、(嘘です。普通に1週間を超えました。)冬の移籍市場開幕ということもあってサッカー界は毎日大量の情報が飛び込んできます。今回はそんな冬の移籍市場でボーンマスがどのような行動をとるのかを考えたいですが、その前に先日加入が公表されたばかりの選手に触れていきましょう。

日本時間の7日未明、ボーンマスはアルゼンチンのラヌスからJulio Solerの加入を発表しました。移籍金はFabrozio Romano曰く€10m以上。冬の移籍市場の加入選手第一号……はMLSから獲得した若手のAkimnboniですが、即戦力としてならば先月から獲得の噂の出ていたこの若き左サイドバックとなりました。

基本情報

Julio Soler

生年月日:2005年2月16日
身長:175cm
ポジション:左サイドバック
前所属クラブ:ラヌス
利き足:左
国籍:アルゼンチン

昨夏に加入したHuijsenと私と同じく2005年生まれのピッチピッチのティーン。まあもっともここ最近10代での加入はHuijsenの他にもKerkez、Scottなど前例があり珍しいものではありません。

移籍元のラヌスには下部組織を含めて11年所属。10代ですがシニアですでに58試合でプレーしている期待の逸材。今季はここまで全公式戦31試合に出場し1アシストを記録、さらにコパ・スダメリカーナという欧州でいうELに該当する大陸選手権で11試合に出場しています。

両親はパラグアイ人で自身もパラグアイ生まれですが、早い頃からアルゼンチンに移住し代表もアルゼンチンを選択。昨年の7月にオリンピックを戦うU-23代表として出場し、10月にはアルゼンチンのA代表にも招集されており、彼のポテンシャルの高さを窺わせます。

プレースタイル


スピードとスタミナに溢れたサイドバック。足元の技術やキック精度にも秀でておりKerkezに似ているようでまた少し違った選手かなという印象。Kerkezは攻撃性能に長け直線的な選手ですが、Solerはより守備的かつ柔軟なタッチをしているかな?と思います。南米らしくファールの獲得数も非常に多いですね。 デュエルも勝利数、勝率共に優秀。基本的な身体能力が高いので走り負け・当たり負けが少なく前にガツガツいける部分もKerkezに似ており、総じてIraolaが好みそうな選手です。

起用法について

左サイドバックには今季ここまで飛躍を遂げているKerkezが絶対的レギュラーとして君臨する反面、本職LBが彼以外におらずスカッドの中で穴となっているポジションでした。そんな中で加入したSolerはひとまず控えとしてのスタートになるでしょう。しかし、若く評価の高いKerkezがいる中で同ポジションでの逸材の加入はKerkezがそう遠くならない内に退団することを示唆するもの。既にリヴァプールやマンチェスターユナイテッドからの食指が伸びており、ハンガリーの若武者の躍動をボーンマスで見れる日々も多くはないことでしょう。フロントとしては来夏の退団を予想しており、Solerには半分残っている今季で欧州に慣れてもらい、来季以降レギュラーとしての出場を考えているのではないでしょうか。

Solerについてはこのくらいにして、次は冬の移籍市場について話していきましょう。

冬の移籍市場について

現地時間9日時点でAkimnboniとSoler以外の加入はなし(Jebbisonがワトフォードからローンバックされましたが)。一方で放出は現時点では公式には決まっていませんが数人がクラブを去る予定で、彼らの穴を埋めるにももう数人の獲得が予想されます。

補強が必要そうなポジションとしては

  • ストライカー(必要性:大)

  • 二列目(必要性:中〜大)

かなと思います。

ストライカー(必要性:大)

Soler加入時点では補強の必要はそれほどありませんでしたが、この1日2日で急転直下最優先ポジションに。絶対的レギュラーとして順調な一年目を過ごしていたEvanilsonが足の骨折で少なくとも2ヶ月は離脱。もうこの時点で十分な痛手なのですが、それに加えÜnalもACLの断裂でシーズンアウト。本職ストライカーが復帰したばかりのJebbison(しかも今季ローン先でノーゴール)しかいないという緊急事態に陥っており、明日にでも補強したいポジションです。

前からストライカーの噂は少しばかり聞こえていましたが、負傷離脱以降は一気に加速。現時点で最有力候補はブライトンのFergusonのローン加入でしょうか。ただ個人的には実績や負傷遍歴を鑑みてこの移籍には懐疑的です。ポテンシャルは折り紙付きなのでしょうが……

他にもエヴァートンのCalvert-Lewin、WBAのMaja、LDU(エクアドルのクラブ)のArceの名が挙がっていますが、どれも信憑性が高いものではありません。シーズン中の冬の移籍市場でプレミア級のストライカーを持ってくるのは容易ではないでしょうね。ただ本当に補強が即いるポジションなので、フロントには不眠不休で働く勢いで頑張ってもらいたい所存。Nunezをローンで引っ張ってこれないか!?

二列目(必要性:中〜大)

二列目もテコ入れが必要なポジションになりそうです。

現在の二列目の選手はこんな感じ。

ウィングはTavernierとSinisterraがスペ体質で現在負傷中。健康であれば活躍が保証されている実力者ですが、そもそも健康じゃない。健康なのはSemenyo、Dango、Brooks。Semenyoは絶対的レギュラーですが、試合に出ずっぱりで少しお疲れ気味。Dangoは数字は残しているものの不安定で説得力のあるパフォーマンスを見せておられず、Brooksは少ない時間でインパクトを残していますが多分Iraolaからあんまし好かれていません。悲しい。またトップ下もKluivertが不動のスタメンである一方で、控えのPhilipはナポリへのローンがほぼ確定。買取OP付きなので今生の別れになる可能性もあります。

まとめるとKluivertとSemenyoのみが今現在計算できる戦力で、しかも後者は下降気味。他の選手はそれぞれの理由で彼ら二人と比べて序列が低く、退団の選手も出るため補強が必要になりそうです。個人的に欲しいのはKluivertやTavernierのようなトップ下とウィングを兼任できつつ、Brooksのように技術に秀でた選手が欲しいですね。身体能力ゴリゴリでもおつむのないプレーでイライラするという場面は今季何度もあります。

最後に

現在8戦無敗で7位につけるボーンマス。4位との勝ち点差もわずか3とここまで素晴らしいシーズンを送っています。一方で、攻撃陣で負傷者が続出しており、欧州進出に向け厳しい試練となっています。周りのライバルは手強いため、現在の位置に踏みとどまるだけでも補強は確実に必要。昨季と比べると忙しい冬となりそうです。まだ信頼できる噂はありませんが、ここ数年的確な補強をしているフロントを信じましょう。

今回はこれで以上です。ありがとうございました。


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