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ボーンマスの移籍市場の振り返り・スカッドの展望

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こんにちは。七シノです。いつまで経っても一発で変換できないんですけどどうやってユーザー辞書登録するんでしょうねこれ。

イギリスは8月31日を迎え、例年より少し早く移籍市場は終わりを迎えました。ただ忙しなさは変わらず、むしろデッドラインが早まったことで各クラブとも最後までいつもよりも慌ただしく動いていたとすら感じます。 自チームの動きに対して幸福、満足、妥協、困惑、不満、憤怒など人によって色々な感情があるでしょうが、半シーズンはこの陣容で戦うと決まった以上、ベストを尽くしてできるだけの戦績を残して欲しいですね。

さてボーンマスはというと、ここ数年と比べると比較的穏やかな最終日を送りました。誰かしらをギリギリにとって大トリを飾らせるのが最近の定番でしたが、今季はそのような劇場もなく、そもそもとして全体的に退団する選手が多く、私は新戦力へのワクワクと出ていった選手への寂しさが入り混じって複雑な思いです。

そして今回はそんなボーンマスの今夏の市場の振り返り、そして最終的なスカッド陣容を見ていきましょう。

今夏の加入選手

今夏加入した選手は以下の通り。昨季途中に完全移籍に移行したSinisterraとÜnalも含まれています。

上記二人を含めると、今夏の補強は8名。支出額は合計で€104mとなりました。昨季と比べると少し地味ではありますが、2年連続で大台を超えるビッグサマーとなりました。そして元所属クラブの豪華なこと。

こうして見ると若手路線は継続しつつ、守備面でのテコ入れが目立ちますね。SenesiとZabarnyiが主軸のCBには19歳の逸材Huijsenが加入。すでにその才能の片鱗を見せており、レベルの高い競争を提供してくれそうです。背番号2を与えられているのも、期待の高さを伺わせます。

RBには昨季リーガで評価を上げたAraujoが加入。すでにSmith、Aaronsのいたポジションではありますが、すでに序列を一番上に上げた模様です。LBは本職がKerkezのみですが、SmithやDangoを合間で起用することで凌ぐ算段か。

ゴールキーパーには二人のニューフェイスが来ました。パリオリンピックにも出場したニュージーランドの若手Paulsenの青田刈り。そして史上最高額キーパーKepaがチェルシーから一年のドライローンで加入。後述するNetoの退団もあり、彼がファーストチョイスとなるでしょう。

そしてストライカーも二人加入。一人はJebbison。即戦力としてではなく、将来性を買っての獲得です。そしてもう一人はEvanilson。スパーズへと去ったSolankeの後釜として白羽の矢が立ち、クラブ最高額を投じての獲得となりました。背番号もSolankeの9を継承しています。

総評として、個人的には満足のいく補強です。主力の抜けた穴を埋めつつ、要所で実力のある選手を獲ることで全体的に戦力を底上げできたかなと思います。欲を言えばLBと守備的MFを獲れれば……という感じですが、緊急性の高いポジションでもないですし、また冬の移籍市場までにどうなってるか見た方がいいですね。

今夏の退団選手

多いです。一枚じゃ入り切りませんでした。

退団選手の一番のビッグネームはやはりSolanke私のドヤ顔残留予想を裏切りスパーズへとステップアップが決定。しかしクラブレコードの移籍金を残し、最後の最後までクラブに貢献してくれたと言っていいでしょう。ストライカーではもう一人Mooreが完全移籍でブレーズへ。昨季後半はイプスウィッチでプレーし昇格に貢献。ボーンマスでも22年の昇格に文字通り導いた巨漢の英雄ですがプレミアでは本領を発揮できず、慣れ親しんだリーグにて昇格請負人の看板を引っ提げ環境破壊に勤しみます。

守備陣では主力が二人退団。Kellyは契約満了の末ニューカッスルへフリー移籍。先日の試合ですぐに5年を過ごした地に凱旋を飾りました。そしてそのKellyからキャプテンを引き継いでいたNetoが最終日にアーセナルにローン。奇しくも同じくボーンマスの守護神であったRamsdaleに代わるセカンドキーパーとしての役割が求められています。もともと昨季終盤に立場が苦しくなっていたところでKepaが加入し控えに回ると思われていましたが、まさかのステップアップ。結果として放出が噂されていたTraversは2番手として残留しました。

ローン移籍はNeto以外にも多数。熾烈な二列目の競争に敗れたFaivre、Anthony、Traoreは他リーグに出場機会を求めローン。Anthonyは恩師Parkerの率いるバーンリーで昇格できた暁には買取義務が発生します。後者二人はともかく、FaivreはPSMで好調さをアピールしていたので驚きです。右ウィングとトップ下を高水準でやってくれそうだったのに。そしてこの記事を書いている最中にMephamもローンが決定。またPaulsen、Jebbisonの新加入組も武者修行のためローンで移籍しました。

中盤はRothwellが引き続きチャンピオンシップのリーズへローン。そして地味にお気に入りだったKilkennyが8年を過ごしたボーンマスに遂に別れを告げ、リーグ2のスウィンドン・タウンへ。悲しい。

またその他Lowe、Marcondes、Fredericks、Randolphがフリーで退団しました。後ろ3人は未だ無所属の状態。1日でも早く新天地を見つけられればいいですね。

全体的に見ればスカッド整理をできたかな。出番が少なくなりそうな選手はローンで出せてますし、Solankeを高額で売却できました。残留できれば理想でしたが、ここ数年まともに選手売却でお金もらえてないのでしょうがないですかね。Kellyのフリー退団はいただけないですけどね。毎年のように主力が一銭も残さず去っていく……Ake、Wilson、Ramsdale、Danjumaは偉大だった。

最終スカッド

こちらが24−25シーズンを戦うボーンマスのスカッドとなります。各ポジションの一番上に名前が書いてある選手が(個人的な)現状のスタメンです。

強い(確信)。どのポジションも現在の実力と未来の才能があり、Kepa、Smith、Cookといったプレミア経験の豊富な選手も揃う布陣です。他の中小クラブの補強も凄いですが、決して彼らに負けないチームだと思います。

Solankeの抜けたストライカーとトップ下が若干不安ではありますが、ストライカーはEvanilson、Ünalがお互いの負担を軽減しつつゴールを稼いで欲しい。トップ下はタイプが極めて異なるKluivertとPhilipがそれぞれの持ち味を発揮して欲しいです。Scottもトップ下プレー視野に入れましょう。ボランチでは現時点だとChristieとCookの双璧が強すぎます。Adamsは早く怪我を治しなさい。

KellyとNetoが抜けましたが、守備陣も昨季以上のメンツじゃないでしょうか。Kerkezが負傷しなければの話ですが。それでいて平均年齢が低い。33歳のSmithの次は29歳のKepaと27歳のSenesiです。本当に将来が楽しみな選手が溢れていますね。

そういえばキャプテンのNetoが抜け、副キャプテンのSmithもベンチとなると、誰がアームバンドを巻くのでしょうか。やはり古参のCookになりそうですけど、彼が出場しない場合は誰がするのか皆目見当がつきません。

最後に

クラブ史上最強とも言われる(去年も言った)このスカッド。全てはXavi AlonsoやArtetaと並ぶバスク出身の大器Iraolaの双肩にかかっています。そして私たち誰もが成功を信じてやみません。豪華な食材を見事に調理して彼はきっと美味しいパエリアを作ってくれるはず。まだボーンマスの旅は始まったばかり。より遠くへより高みへと進んでいきましょう。

He eats paella. He drinks estrella. He hates the scammers!


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