WCS2024日本代表が考えるサザンドラex
こんにちは。
ななせです!
今回は新カード、「サザンドラex」についてまとめてみました!
(ほぼ)全文無料になっているので、よければ最後までお付き合いください。
0.自己紹介
ここは飛ばしていただいて構いません。
リザードンが好きで、悪リザ収録をきっかけに、去年8月にポケカデビュー。
ポケカの前は、遊戯王とヴァンガードをやっていました。
昨シーズンの実績としては、
・CL2024札幌 3位
・WCS2024出場 147位 / 1146人
・自主大会優勝・準優勝多数
になります。
1.今回の記事について
ポケカは、各個人の試行の積み重ねでレシピが進歩していく傾向にあります。一人で完成度の高いデッキを作るのには限界があります。
サザンドラについては、正直使用数が少なく、まだデッキが発展途上といった印象です。
今回の記事で自分なりの考えをまとめますが、参考材料の一つとして、世のサザンドラデッキが少しでもブラッシュアップされれば嬉しいです。
「超電ブレイカー」環境における考察ですので、今後の新規追加によってはいろいろと手のひらくるんする可能性があります。ご了承ください。
それでは、本題に入ります。
2.サザンドラexについて
(1)クラッシュヘッズ
2エネで200点与えながら、相手のデッキを3枚削ります。
相手のリソースを削れるところは強いですが、ランダム要素があります。
デッキとしてリソース削りに全振りするのであれば、カビゴンLOやピジョコンを使う方がいいでしょう。
しかも、2エネ200点というと、ドラパルトexのファントムダイブがあり、現環境ではそちらの技の方が正直強いです。悲しい。
あくまで、オブシディアンまでの繋ぎの技といった印象です。
(一応コントロール対面で相手をLOさせるプランが取れる技ではありますが、レアケースなので割愛)
(2)オブシディアン
唯一無二の技であり、サザンドラならではの強みです。
「げっこうしゅりけん」や「ぶんしんれんだ」と違い、攻撃後にエネルギーをトラッシュしなくていいところが強い。要求エネは多いですが、サザンドラが1ターン耐えてくれれば連打できます。
ダメージを与える系の技なので、ベンチのテラスタルには効かないところが結構シビアです。
ただ、決まれば非常に強力な技です。
(3)悪タイプ
悪タイプであることは、一長一短です。
現環境では、緑オーガポンが多くのデッキに採用されており、弱点込みでワンパンされてしまいます。しかも「クラッシュヘッズ」が200点しか出ないので、返しにオーガポンを倒すことすらできない。
オーガポン1体落とすまでに、サザンドラexが2匹倒されている計算になります。致命的すぎる。
しかし、悪タイプであるが故に、モモワロウexやダークパッチといった強力なサポートカードと組み合わせることができるので、ここをいかに強みにするかが鍵になってきそうです。
(4)総評
正直なところ、特段弱くもなく、強くもないカードといった印象。
2進化界隈は、悪リザ・ドラパといった強力なライバルがいるので、サザンドラexを使用するにあたって、しっかりとした差別化が必要です。
そうすると自ずと構築の方向性が見えてきます。
・悪リザのように高火力が出るわけではなく、クラッシュヘッズだけではドラパの劣化になりかねないので、オブシディアンを打つことを想定した構築にする必要がある。
・オブシディアンを打ちやすくするために、ACEスペックはネオアッパーが理想。ACEスペックがネオアッパーならば、それをサーチできるピジョットexが相方か。
・悪リザのように煉獄支配でエネ加速できないので、ダークパッチを採用することで、エネ問題を解決。
・悪タイプであることを生かし、モモワロウexを採用。縛られなくなるので、LOやコントロール系統に明確に強くなる。前述のダークパッチとも相性◎。くさりもちの採用も見込めるので、オーガポンをワンパンできない問題も同時に解決!
そのうえで、私なりに組んでみたデッキがこちらです。
3.サンプルレシピ
特徴として、
・「クラッシュヘッズ」「オブシディアン」の使い分けでリソースコントロールができる
・ちゃんと殴り合いながら、LO・コントロール系統に強く出られる
・悪タイプなので、サナに弱点が取れる
そんなデッキとして仕上がりました。
以前は、悪エネ4/超エネ1/鋼エネ1の配分で、「アカマツ」を採用していたのですが、超・鋼どちらかがサイド落ちした時点でアカマツが死に札になり、エネ色の関係上ダークパッチが使いづらくなることが気になりました。
今回は悪オンリーにして、ダークパッチでのエネ加速に寄せることで、「かくしふだ」を打ちやすくしています。
(超・鋼エネはできるだけ取っておきたいので、かくしふだのコストにしづらい)
次項より、各カードの採用理由について解説していきます。
4.採用理由
カード名の後ろの()の数字は採用枚数です。
(1)ポケモン
■サザンドラex(3)
緑オーガポンにワンパンされる対面では、3体立てる必要があるので3枚採用。そのほかの対面では2体立てられれば十分です。
■ジヘッド(1)
進化を安定させるために1枚だけ採用。
「ふみならす」は使う機会がほとんどないので、事故ったときに使える「どもだちをさがす」ジヘッドをオススメします。
■モノズ(4)
デッキのスロット上、「ネジキ」を入れる余裕がありません。
そのため、モノズを1匹しか置けない展開や、モノズを手裏剣等で枯らされる展開がかなりしんどいのでフル投入。
枠のことだけ考えると3枚にしたいんですけどね…
■ピジョットex(2)
■ポッポ(2)
サイド落ち考慮の2枚ずつ採用。悪リザと同じですね。
■モルペコ(1)
貴重な非ルールアタッカーとして採用。
攻撃が終わったら、自身が倒される前にエネをサザンドラに託せるのもグッド。
かくしふだ→ダークパッチ+手貼り→しはいのくさりで後手1ターン目から攻撃することができます。
■かがやくゲッコウガ(1)
エネルギーを悪に絞ったことで、かくしふだを打ちやすくなっています。
ダークパッチでエネ加速することを想定しているため、エネトラッシュが痛くないです。
他の2進化デッキである悪リザやドラパにはないドローエンジンですね。
■モモワロウex(1)
ベンチポケモンをダークパッチでエネ加速したあと、バトル場に出しやすくしています。くさりもちも採用できて相性抜群。
■キチキギスex(1)
特に説明不要かと思います。
■ロトムV(2)
2進化デッキのお供。
2進化は手札のハードルが高いので、これで初動札を集めにいきます。
最初は、2枚のうち1枚を「ピィ」にしていました。
しかし、ピィの「にぎにぎドロー」を使用するためには、バトル場を逃がす必要があり、そこに手貼り権が1回消費されます。
エネ加速がダークパッチしかないこのデッキでは、手貼り権が非常に重要であり、ピィに割いている余裕がないと感じ、2枚ともロトムVになりました。
(2)グッズ
■なかよしポフィン(4)
■ネストボール(3)
■ハイパーボール(3)
2進化デッキのボール配分は4-4-3が好みなのですが、枠の都合上これで我慢。
■ふしぎなあめ(4)
2進化必須カード。
■ダークパッチ(3)
貴重なエネ加速カード。
かくしふだとの相性抜群です。
■大地の器(2)
かくしふだの弾を持ってくるのに重宝します。
■カウンターキャッチャー(2)
打点が200止まりで、サイドを先行されることが多いので2枚採用。
これで裏呼びしながら200点をばらまいて、オブシディアンでサイドまとめ取りするのが黄金ルートです。
■夜のタンカ(1)
「すごいつりざお」とどっちにするか無限に迷っています。
正解があれば教えてください。
■カウンターゲイン(1)
前述の通り、相手にサイドを先行されがちなので採用。
オブシディアンの要求値を下げます。
■くさりもち(1)
オブシディアンでまとめ取りするのが強いので、中途半端に相手をワンパンするのはあまり強くないのですが、緑オーガポンなど、どうしてもワンパンが必要なタイミングがあるので1枚だけ採用。
■森の封印石(1)
せっかくロトムVを2枚入れており、ペパーで持ってこれるので採用。
(3)サポート
■ペパー(4)
悪リザやドラパと同じような使い方です。
2進化デッキ最強の初動札。
■ナンジャモ(3)
相手にサイド先行されるので、ハンド干渉で相手の動きを鈍らせます。
基本ナンジャモ+カウンターキャッチャーで詰めていきます。
■ボスの指令(1)
カウンターキャッチャーを使う機会が多いので、1枚だけ採用。
(4)スタジアム
■ポケモンリーグ本部(2)
このデッキの一番の苦手対面はライコポンなので、対策札として採用。
タケルライコでも緑オーガポンでも、サザンドラをワンパンされてしまいます。
「オンバーンex」や「リキキリンex」でも対策札として有効なのですが、以下理由により採用を見送っています。
・オンバーンex
打点が低いのがネック。
相手に手札を整える余裕を与えてしまい、裏呼び札×2回でオンバーンexが落とされます。
・リキキリンex
エネ要求のハードルが高いです。
育てるのに苦労するのに、チヲハウハネで2回殴られて突破されるので割に合わないです。
加えて、どちらも1進化という弱点があります。
進化する前にポケモンキャッチャーなどで取られてしまうことが多々あったので、リーグ本部に落ち着きました。
(5)エネルギー
■悪エネルギー(6)
他の色を入れていないのは前の項目で述べた通りです。
■ネオアッパーエネルギー(1)
ACEスペックの中で、一番オブシディアンを打ちやすいのがこちら。
カウンターゲインやダークパッチと合わせて一気に4エネ溜めます。
5.採用候補カード
■ヨマワルライン
使えたら強いと思います。
ただ実際に回してみると分かりますが、大体の試合でヨマワルを育成する余裕がないです。2進化+エネ4枚要求で手一杯ですね。
ヨマワルを育てる余裕があるような試合は、基本ヨマワルがいなくても勝ってます。
■マナフィ
保険として1枚挿しておきたい。
枠がない!
■トリトドン
モモワロウexがいて縛られる心配がないので、入れて損はないです。
枠がない!
■キャンセルコロン
相手にマナフィ置かれるとオブシディアンが打てない。
枠が(ry。
■テラスタルオーブ
このデッキだとハイパーボールのコストがかなり重たいので1枚入れても良さそうです。
■ブライア
決まったら強いけど、ヨマワルラインがなくて相手のサイドを調整できないのでナシ寄り。
6.さいごに
本当は各対面の戦い方とかも書きたかったのですが、力尽きました。
無料記事なので許してください!
リポストが伸びて、需要があることが分かったら後日追記するかもです。
それではまた!
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7.おまけ(ターボサザン)
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