晴海のコミケ
最後の晴海は何年だったっけ
いろんな形の館が並んでる会場で
大きいような大きくないような
そんなイベントでした
みんなアナログで本を作っていたし
みんな漫画の本を作っていたし
イラストだけで参加するのがメインのイベントじゃなかった
ネットができてデジタルができて
カラーイラストが作りやすくなってネットで発表しやすくなって
なんかが変わっていったのかな
あそこまで絵描き以外を馬鹿にする人種のことだ
多分コミケに参加しても
一般参加者のことを「一般参加者」とは思ってないかもな
「無産はありがたく神絵師の本を買えばいいのよ」
そんなんだったら嫌だな
コミケの理念とかそういうのは
若い人にはどうでもいいのかもしれない
作品を発表する場があるのが当たり前
見てもらえるのが当たり前
生まれた時からそういう世界で生きているんだから
当時一つ一つ手作業で、ベタ塗ったりトーン貼ったり
今考えたらえらい時間のかかるある意味無駄な作業をしてたんだなあと思う
徹夜した暑い日の思い出は
インクで汚れた手のひらと共にずっとあったのだけど
あの日々はもう戻ってこないんだなあと思うと
ちょっと切なくなったりする
またあの晴海に行きたいなあとずっと思っている
2024/06/18
七瀬葵
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