4月11日(土) Stay Home 18日目
今日はよく晴れた土曜日。休日ムードが空気に漂っている。かねがね好きな個人経営のカレー屋のテイクアウト開始情報をInstagramで見つけたので、私が率先して昼ごはん用に電話予約し、散歩と電車避けを兼ねて、2駅先まで歩いて受け取りに行くことに決めた。
桜並木の美しい小川沿いの緑道を通って行こうと歩いていると、ものすごい人出。考えることはみんな一緒か。桜は終わりかけだが、八重桜がまだふくふくしている。長い並木道を歩き終え、駅方面へ向かう道にさしかかると、タイ料理屋の軒先でテイクアウト営業を大々的にやっている。いつもこの緑道でお花見をするときに購入するタイ惣菜の店。よく見ると、タイ食材・調味料も売っています、と書いてある。ついフラフラと寄って、どんなものか確認。もうすぐ切らしそうなナンプラーが大容量で売られているのを目視し、購入。お金の受け渡しは、大きな木製のしゃもじみたいなもので行なう。さらに駅方面へ進むと、さらに人出が増える。皆さんマスクはしているが、道が狭いせいもあり、密集している感が否めない。飲食店が多いこともあり、テイクアウト営業もそこここで始まっている。ある中華屋の前では、値段が安いのか初老男性による行列ができている。「2メートルの間隔を空けてください!」と警備したくなる気持ちに駆られたが、遠くから眺めてやり過ごす。とにかくここから早く出なければ、と店へ急ぎ、無事カレーを受け取る。狭い店内、私が受け取りをしている間、他の男性客が外で順番を待ってくれていた。さっきの行列の皆さんもこれくらい気を遣ってほしい。
帰り道は駅前に続く商店街はもう通らずに、人の少なさそうな住宅街を選ぶ。大きな通りに出たところにある大好きな個人経営のコーヒー屋を覗くが、ついに店を閉めていた。ほんの10日前にはテイクアウト営業をしていたのに。私が初めて、コーヒーって果実なんだ! なんておいしいんだ!と思えた店。このお店がなくなってしまうのは痛すぎる。どうなってしまうのだろう。
その隣の薬局でティッシュペーパーを見つけたので購入。ハンドソープが軒並み売り切れて石鹸は余っているのが解せないが、子どもがいるのでプッシュで泡が出るハンドソープタイプのほうがありがたい。運良く詰替え用のものを見つけたのでそれも購入。レジで、私の前に並んでいた60代くらいのご婦人が、私との距離が近いと思ったのか迷惑そうな顔をされてしまった。さっき、食べ物に並ぶ行列を見ていやだなーと思ったばかりなのに、私自身もまだ慣れておらず、いつもどおりの気持ちでレジ列に並んでしまった。反省。そのご婦人は、レジでも口を真一文字に結んで言葉を発さず警戒しているようだったが、単にそういう人なのかもしれない。
帰り道はカレーが早く食べた過ぎて、桜の並木道を堪能することもなく足早に帰宅。久々においしいカレーに舌鼓を打つ。食後、ふくらはぎの筋肉痛に気がつく。昨日も1駅分歩いて往復し、公園遊びに付き合い、今日も2駅分往復を歩いたので筋肉痛になったのかもしれないが、身体が弱り過ぎである。筋力の低下が嘆かわしい。気にかけて運動をせねば。
今日は子どもの昼寝中に、無料公開されているコーチェラフェスティバルの20周年動画を鑑賞。家事の手を抜いて、自分のために使う時間も必要だ。インターネットを介して知り合った、音楽好きのママ友たちとメッセージをやり取りしながら観ることができたのでそれもまた楽しく感じられた。
ふとSNSをのぞくと、「感染後、入院を余儀なくされた場合、飼っているペットを預かるサービスができた」と話題に上がっていた。しかし、それがペットではなく、赤ちゃんの場合は? 両親ともに入院隔離となった場合、子どもはどうなるのだろう。もし子どもが陰性なら、比較的近所に住む私の両親に預けることもできるが、子どもが陽性で両親が重篤の場合は? 考えるだけで、心臓が激しく動いてまったく解決策がない。まずは、我々夫婦が感染しないに限る、と頭を切り替える。
夜中、日記を書いているときに、大きな地震があった。頭にグっと血が上る。ストレスを感じる。こんなときにやめてほしい。SNSをのぞくとみんなまだ起きていて、悲鳴をあげているのが確認できて安心した。