甲状腺がん手術から半年経過。5月、6月、7月まとめ。
8月になりました!
なんと三か月も経過報告してなかったので駆け足で。
手術後の体調について
7月末の現時点では、手術跡がちょっと赤くなって、朝起きるたびにぴりっとした違和感があります。傷跡としては塞がってるはずなんですが、無理が祟るとどうにもいけませんね。
タスクが積み重なったのがよくなかったのか、一時期鬱症状が出てしまい、10日ほどわりと駄目になっていました。
念のため血液検査をしたところ、数値がちょっと悪くなっていて、もっとTSHが上がったら甲状腺機能低下症の治療しなくちゃなので、今まで以上に体に気を付けないといけないのだなーと痛感しました。疲れてから休む、とかほんと通用しない!
振り返ると、5月はコロナ禍でえらいこっちゃでした。
弊社の事業は写真スタジオで東京都の休業要請対象だったので、期間中はずっとおとなしくしておりました。
うちは事業規模が小さいので他社に比べると傷は浅いほうですが、それでも出て行くお金というのはあるもので、家賃や正社員人件費や何やら、とにかく待ったなしでありますので、何とかそれを埋めるべく、貰える補助金全部とるマン(前回記事参照)として、ひたすらに国や都の情報をかき集めて申請、友人の相談にも乗ってアシストすることの繰り返し。
今スケジュール帳を読み返してるんですが、逆境ぶりをむしろ楽しんでいた節もあります。
目立った仕事らしい仕事は時節柄制約がかかっていながらも、その中で何をして見せようか、とわくわくしていた様子です。
スタジオのリニューアル
それまで一人で運営していたスタジオ、自粛期間中にこれまでの軌跡を振り返り、6月に大幅リニューアルを決断しました。
人柄実績能力いずれも申し分ない人と組んで、未来のことを語りながら組み上げるのは、大変ながらもやりがいのある時間でした。
結局いちばん重要な資金調達で躓き、6月から7月下旬まで、終始注力していたにも大幅な計画変更に迫られることに…
そのあたりはマガジン「スタジオリニューアルころころ奮闘録」でリアルタイム更新中なのでこれからも見てね!
写真作品について
3月に撮影した「人間家具」シリーズをステイホーム期間中に公開しました。モデルとして協力してくれたのは現役女王様と気合の入ったM男たち。和気あいあいとした楽しい現場でした!
実はこれ家具カタログのパロディを作るつもりで相当いろんなバリエーションで撮影してあるので、一緒に素材こねこねしてくれるグラフィックデザイナーさんがいらしたらぜひご連絡ください!笑
日常生活の中にしれっと人間家具が混ざってる様子、一瞬異様ですが段々慣れてくるんですよねえ。こうやっていろんなつまらんことのタブー感が溶けていってしまえばいいのにって思います。
お仕事では、久しぶりにデジタルカメラマガジンさんに寄稿しました。
8月号の特集にて、おうちでできるポートレートの撮影テクニックをガチ自宅撮影&完全撮りおろしで解説しています。
メイキング撮影の編集者さん、ドキュメンタリー動画撮影スタッフ、タレントマネージャーさんなどで、我が家がとってもにぎやかになりました。
本が売れないと言われて久しく、アサヒカメラさんの休刊も決まったところだったので、書店で販売されていた本誌にちょっと泣きそうになりました。
見かけたらぜひ!デジタルカメラマガジン8月号を買って応援してくださいーーーッ 風景、ブツ、植物などなど、ポートレート以外にもたくさんネタが詰まっていますので、今すぐご自身の写真に活かせますよ!
そして今ならAmazonアンリミテッド等で無料で読めます!!
アザーカットはこちら!
一方で、ライカ熱が再燃しました。
もともとわたしのライカ狂いはM9から始まって今使っているQで4台めだったのですが、そこに<LeicaM monochrome+APO-SUMMICRON-M F2/50mm ASPH.>という分かる人にはそりゃもう憧れのセットが仲間入りしまして、といってもお借りしてるだけなのですが、あまりの解像感や立体感にたまんねええええと久しぶりに機材で大興奮しています。
たとえばこの写真、持ち主の原田さんのセミナー中の1枚なんですが、
こんなにクロップしてて絵が成立してるんですよ!
50mm単焦点一発勝負だけど、どこを切り取ってもきっちり描写されてるので、できることがたくさんあって… こういっちゃなんだけど撮る喜びを思い出しましたよね。ありがたいです…
写真使ってもらった記事へのリンクがわからなかったので、興味がある人はこちらからどうぞ!7月19日までずずいっとスクロールして探してね。
あとは女装研究家の伊織殿の撮影も!
もともといろんな現場でお世話になっていましたが、女装スタジオ大羊堂のリニューアルに際して、メインビジュアルモデルの一人を務めてもらうことに。弊社フォトグラファー、かみたかちゃんによる本番撮影は今月頭です、楽しみ~!
あとは緊急事態宣言でライブツアーが飛んでしまった8P-SBのKoichiさんの、アー写撮影や無観客ライブ生配信などの取組をご一緒させていただいていました。
700人入る箱で!一人!!!!!究極にソーシャルディスタンス!
弊社スタジオ屋上でDJセットを組み、ライブ用照明とスモーク焚いてのDJプレイ生配信。これは野外フェスみがあって最高でした!
かっちりしたのも撮ったよ
弊社スタジオのベランダで、こんな特殊メイク撮影も!
これは完全に宇宙人になってて、似合わせる力がすごかったです!
今思えばここまでの3人ともがメジャーアーティストなんですが、さらに属性を掘ると女装するギター(ベース)弾き、ですね…!笑
なんなんでしょう、この謎の共通点…
そうそう、作品をまとめたWEBサイトの更新もしました。
2009年~2020年の作品をまとめているんですが、どれが一番初期のものかわかったらすごい!これかな?って思ったのがあったら教えてください!
https://www.naoko-t.com/portrait
プライベートについて
体調は不眠気味ではありましたが、一般的に良かったです。7月後半はホルモンバランスが崩れたようで、ゴミみたいになってましたけど…!
それまでの人生頑張ってきたご褒美かなっていうくらい、すてきな人と毎日にこにこころころして過ごしていたので、そのおかげで仕事も前向きでいられたのかもしれません。もちろん人間関係がうまくいかないときもありますが、他人を通してそれまで自分では気づきえなかった自分の姿を見ることができて、それもまた妙味だなあと。
人間関係は近ければ近いほど、熱ければ熱いほど良いというものでもなく、お互いの性質やその時々によって、程良い距離や温度が常に変わるのが面白いところだよなーと都度感心させられます。
それまで私が捉えていた人と関わることの意味は、同じ目的に向かって何かをしたり、お互いの中に自分にないものを見出したりしたり、与えあったりといったものが主でしたが、最近は自分自身のことをより深く知ることもなかなかの比重だよなあと思うようになりました。
ちゃんと人を愛せるようになるには、まず自分のことを大切にしなければならないのですが、自分自身を慈しむと等しく他人と接することは、まさしく修行のようなもので、とてもやりがいがあって楽しいものです。
ゴールデン街にかえってきました
7月から、新宿ゴールデン街FLAPPERで毎週店番を始めました。
21の頃から働いていたゴールデン街。わたしの原点の一つであると言って過言ではない、ふるさとです。わたしの原点の一つであると言って過言ではない、ふるさとです。
田舎から東京に出てきて、社会に放り出されたも同然の娘っ子だったわたしですが、酒の飲み方も接客もヒトそのものを見つめるということも、みんなここで教えてもらって、人生を決定づけることになる数々の出逢いにも恵まれました。
そうして諸々一回りして、人生の半分を新宿で過ごした今、満を持してふたたびお店番させてもらうことに。
写真やアート、ギフテッド関係、どんな話題になるかはその日の面子とバイブス次第ですが、わたしという人間をハブにしての出会いですから、毎回化学変化が起こっているように感じます!
今月のテーマは「サブカル極北ナイト」です。
選ばれしサブカル系酒飲みの終着点、ゴールデン街。
そこにわたしの知人しか来ない、それってつまりもはや変人コレクション的最果ての地じゃん!って気持ちで命名しました。
8月の毎週火曜日
<4日、11日、18日、25日>
こちらで19時30分~ お待ちしてます!
写真は原田翔太写真事務所の原田せんせーが秒で撮ってくれました。
こういう一瞬の表情をきっちり抑えられるのはプロだよねえ。
今こんな時代なので来てくださいとは言いづらいけれど、夜の街で流れていくことでしか出会えない出来事ってあって、それが日々をちょっと豊かにしてくれると思うので、そういう場所はできるだけなくしたくないな、って。
手洗いうがいマスクをしっかりして、お出かけできる人はぜひお立ちよりくださいませ~!
◆SYSTEM
ノーチャージ!食べ物持込自由
1000円 or 1200円/1杯
ボトル 4000円~ ボトルチャージ 2000円
◆営業時間
19時30分~23時ごろまで
◆場所
新宿ゴールデン街 G2通り1F FLAPPER
TEL : 03-3207-3312(営業時間のみ)
さいごに
コロナ禍の中、先の見通しが思っていたよりもずっと立たなくて、どうなるのかなーって不安になることがなくもないんですが、相変わらず、その時の自分にできることを積み上げていくしかないのかなー、と。
ヒトは機械じゃない上に自分なんていつまでも病み上がりから抜け出せないのでいつも同じペースで動き続けることなんてできないし、この夏はいつも以上に「休むことをする」「自分のコンディションを整えてしかるべき時に集中できるように備える」ことに気を付けていきたいと思います。
売上がない日々はまあまあ心を削られますがw でも、そういう時だから気づける自分自身の心の動き、価値観の変化といった無形のあれこれに、引き続き目を向けていきます。
わっしょい!
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