「選ばれる」ということ
先週の日曜日、メガネを買いに行った。
仕事を始めて、PCと向き合う時間が長くなった。
長時間ブルーライトに目を晒すのは、きっと良くないんだろうなぁと思い、度入りのブルーライトカットレンズのメガネを買わねばという使命感からすぐに行動に移した。
最寄りの近くのいつもの眼科に行って、
処方箋を貰った後、メガネ屋さんに直行。
そのお店で、丸メガネが似合う女性の
店員さんに応対をしてもらった。
店員さん「ご来店ありがとうございます!こちらから情報入力をお願いしますー!」
私はLINEで提示されたQRコードを読み取って、
促されるままに会員登録をした。
登録が完了すると、さっきの店員さんに声を掛けられた。
店員さん「今回ご来店されたきっかけ、お伺いしても良いですか?」
店員さんが持っていたタブレット端末に、8つくらいの選択肢が出されていた。
CM、Web、友人の紹介、SNS……
その他にも選択肢が色々あった気がする。
私は前回このブランドで度無しのメガネを買ったことがあったので「以前も利用したことがある」を選択した。
……ちょっと待った。
あれ、なんで前回ここで、このお店でメガネを買ったんだろう、という疑問。
たまたま処方箋をもらった眼科の近くにあったから。
きっと、この位置にあるお店が
他のBというメガネブランドだったら、
私はBの店舗で何も考えずメガネを選んでいたんだと思う。
【「選ばれる」難しさ】
この体験を経て、普段私が携わっているマーケティングが、どれほど難しいことか再認識せざるを得なかった。
「選ばれるブランドになること」
「第一想起を獲得すること」
言葉にするのは簡単でも、それを実現するのが容易ではないことを、今回の購買行動から痛感した。
私は意志を持ってブランドを選ばなかった。
どんな業界でも、もう商品や価格に大差はないのだと思う。
AというブランドでもBというブランドでも、
「ある程度お手頃なら良いや」という気持ちで買い物をすることは、一般消費者としては当たり前のことなのだと思う。
でもマーケターのたまごとしては
なんとも複雑な心境になって、このnoteを綴っている。
選んでもらうって、難しいんだなぁ。
どこかを切り取って、
他より良いとか、他より勝っているとか、
優れている箇所や長所があったとしても。
店舗が近くになければ余程の拘りがない限り、
より近くにある別ブランドを選んでしまうだろうから、
チャネル確保は最早領土獲得。
店舗の近さ、行きやすさも大事だと知ることが出来た。
ここまで読んで、当たり前のことしか書いてないな、と思った方もいるかもですが、
この感覚、絶対失いたくなくて書きました。
選んでもらえるブランドを、ひとつでも増やせるように。