東京ディズニーリゾートのアナウンスが変更になる件について
大好きだったアナウンスが変更に
3月より、東京ディズニーリゾートでショーやパレード、アトラクションが始まる前に使用されているアナウンスが廃止になります。
東京ディズニーランド・シー園内アナウンスを変更。「Ladies and Gentlemen, Boys and Girls」廃止へ
変更の意図は、記載した記事より
「全てのゲストのみなさまに継続的に、より気持ちよくパークでお過ごし頂くため」とのこと。
Ladies,Gentlemen,boys,girls…といった属性やグループに切り離して考えるのではなく、ゲスト全体への呼びかけへと変わります。
「全てのゲストへ、最高体験を届けたい」
という考えが伝わってきます。
ただ、なんというか、形容し難い、切なさ、もどかしさを感じました。
今回は、それを言語化するべく私のバックグラウンドなどを含む"私軸"でこの変更について考えていきたいと思います。
性別の在り方について考えるきっかけ
私は自分が成人するくらいまで、
LGBTについてあまり興味がありませんでした。
🏳️🌈(レインボーフラッグ)を使うコミュニティがあることも知っていたし、LGBTという言葉も耳にしたことはあった。
言い方がぶっきらぼうになりますが、
それくらい別世界のものだと考えていました。
この問題について考えるようになったきっかけは
二つあります。
一つ目は、
自分の髪をショートカットにしたことです。
成人式が終わってすぐ、ベリーショートと呼べるくらいの長さにバッサリ髪を切りました。
ピアスも開けて、ガラリとイメチェン。
友人からは好評でしたし(うれしい)、私も気に入っていました。
髪を切る以前もパンツスタイルのファッションが好きでしたが、髪を切ってからはより一層、パンツスタイルのセットアップを革靴と併せるなど、ボーイッシュなファッションを好むようになりました。
しかし、一部の方から「男の子みたい」と、後ろ向きな意味で言われることもあり、
なんというか…複雑な気持ちになりました。
確かにボーイッシュな服装をしているけれど、
私は男性になりたい訳じゃないんだよなぁ…と。
また、スーツがスカートかパンツか…
こんなことに意味なんてあるのかな、
と思いながらも、就活もスカートで行いました。
このような暗黙の了解として蔓延る
「女性らしさ」「男性らしさ」について
考えるひとつのきっかけとなりました。
二つ目は、内定を頂いた企業の取り組みです。
SDGsという言葉、先程述べたLGBTと同じく
「聞いたことはあるけどなんのことだか分からない」という状態でした。
そんな中、内定を頂いた企業に、SDGsアクションを支援するマーケティングチームがありました。
社員の方々の関心は高く、Twitterのタイムラインを流して見ているだけでもSDGs関連のトピックが溢れています。
殆ど興味がなかった私も、少しずつ関心を持つようになりました。
ディズニーファンであるからこそ
個人的な話になりますが、2018年からの1年間、東京ディズニーランド、東京ディズニーシー、両パーク共通の年間パスポートを所持していました!
幼い頃からディズニー映画が大好きで、好きな映画はアテレコが出来てしまうほど、何度も何度も視聴。
そんな私がこの約1年間、東京ディズニーリゾートのショーパレ(ショーやパレードのこと)に、熱中しました。
一眼レフを持参し、キャラクターやダンサーさん、ショーの様子を沢山カメラに収めました。
春と秋は特に、殆どショーパレの為に舞浜まで足を運んでいたので、長い時は約8時間ほど、レジャーシートを広げ、体育座りでショーの時間まで待っていたこともあります(笑)。
(私が撮影したミニーさんです。イースターバニーボンネットが似合い過ぎる。可愛過ぎる。)
待ち時間は、幾らパーク内に音楽が流れてるとはいえ"待つ"という作業をひたすらに続ける時間。足は痺れますし、眠くもなります。
そんな時に流れる
"――Ladies and Gentlemen, Boys and Girls"
というアナウンス。
たかがアナウンス、と感じる方もいるかもしれませんが、このアナウンスが流れると、周りの方は一斉にカメラの準備をしたり、座り、固まっていた体勢を直したり……
これからショーが始まる合図。
少なくとも私にとっては、
胸が高鳴る魔法の言葉だったのです。
パークの中では女の子が"レディー"になれたこと
「新しく変わる"Hello Everyone."じゃ駄目なの?同じ意味じゃない?」と疑問に持たれる方もいるかもしれません。
先に述べます。駄目じゃないです。
駄目じゃないけど……という文脈の話になるので、駄々のように聞こえるかもしれませんが、もう少しお付き合い下さい。
当時小学生、あるいは中学生だった私は、このアナウンスの意味を調べました。
もし私が今「この文を翻訳して!」と言われたら「(お集まりの)皆様へ」と訳します。
注意喚起やエンターテイメントが始まる前の呼び掛け、常套句だと思うからです。
しかし、当時は辞書を引いて
「淑女」「紳士」「男の子」「女の子」と、
ひとつひとつの意味を調べました。
その当時の私を指すのは、恐らく"girl"の属性だと思うのですが
「ディズニーに行くとレディーって呼ばれる!」と、胸を弾ませました。
小さな女の子が憧れを抱きました。
もしかすると、こんな風に感じるのは私だけだったのかもしれませんが、素敵な大人の女性に憧れる第一歩だったかも、と今は思います。
:近年のディズニープリンセスについて
少し話は脱線しますが、現代のディズニープリンセスは「誰かに依存しない強さや力のある女性が、進むべき道を自分で選ぶ」という物語が多く描かれているような気がします。
私はリトルマーメイドという作品に、特に思い入れがあります。
人魚が人間に憧れ、幼い少女が一世一代の選択を自らの強い意志で行う。私の人生を変えた作品です。
ディズニーが描くシンデレラ(1952年)や白雪姫(1950年公開)は、王子様を待ちますよね。
白雪姫に関しては毒りんごのせいで、キスを待つのみ。
今から約70年程前の作品で、当時の時代背景や人々の価値観は異なりますが、私は彼女達の物語が大好きです。
今でも、シンデレラや白雪姫は大好きですし、憧れもします。
(ガラスの靴、持ってきて欲しいと思いますし…(笑))
しかし、現代で「王子様に焦がれ、待つことを選択するプリンセス」を描いたら……どうでしょうか。
少なからずバッシングの声が上がってしまうのではないかと杞憂しています。「時代にあってない」とか…
私は、新しく公開される作品を見る度、映像美やストーリーに感動すると共に、古典的な、王道ストーリーも好きなんだけどなぁ…と寂しくなることがあります。
現代だって…いや、むしろ多様性を広げて深めていきたい現代だからこそ、
力強いプリンセスも、王子様に焦がれるプリンセスも、居て良いんじゃないかな…と思ったり。
「女性」とひとつに括っても、
私はボーイッシュな格好が好きですが、プリンセスのお話は大好きです。
反対に、女性らしいワンピースやレースをあしらった服を好んで着るけれど、ヒーローが活躍する物語が好きな女性もいるかもしれない。
そんな風に考えたら、性の在り方って沢山あって当たり前だ!(と、書きながら考えを深めることが出来ました!)
まとめ
話を戻しますが、
"Ladies and Gentlemen, Boys and Girls."
というアナウンス。
私にとっては憧れがいっぱい詰まったアナウンスだったので、少し…いや、かなり、寂しくて、しょんぼりしながらこのnoteを綴っています。
言葉の力って凄い。
たったひと言で、こんなにワクワクできるのだから。
夢と魔法の王国で、生まれてからずっと耳にし、楽しみにしていたワンシーンがカットされたような、そんな気持ちになってしまったのです。
世界では"Ladies and Gentlemen〜"に当たる部分が"everyone"という言葉に徐々に変更されているようなので、世界的に徐々にアナウンスが、そしてアナウンスだけでなく、様々な面でこのような変更が増えていくのではないかと予想できます。
私が感じることは、
多様性や性のあり方について、
たったひとつでも、少しづつでも、
お互いに受け入れられるといいなと思います。
共感や理解が難しくても、
寄り添って考えられると良い。
寂しさは残りますが、このアナウンスの変更を、
やさしい方向に進んでいるんだ!と、
寄り添って考えたい。
さいごに
……初めて書いたnoteでした!
読んで頂きありがとうございます!
単純にnoteを書いてみたかったので「どうしても言いたい!」ことが書けて良かったです…
もっと上手に伝えられるように発信し続けたい📣
そして東京ディズニーランドに行きたい。
チケット取れるかなぁ…🥀