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何者でもないけど心地はいい
"何者" かになりたかった思春期のわたし
そんな大層な者にはなれないと悟った専門卒業後のわたし
なぜ何者かになりたかったのかわからなくなった30歳手前
結局今のわたしは "何者" でもないけれど、居心地はいい
お金持ちではないし、特別な仕事をしているわけでもない
側から見りゃ34歳独身女で美人でも可愛くもない
けれど、お前さんだから安心だと、一緒にやれて嬉しいと、そう言ってくれる人と仕事ができて、
わたしといると落ち着くと言い、愛の言葉はそない言わんけど、不器用ながらにちゃんと表現してくれる恋人がいて、
あんたが居ないと家は静かで、あんたが帰るとしんと静まり返る家でお父さんと二人は寂しいと言いながら、大丈夫。やりたいようにやりなさい。と言ってくれる両親がいて、
なにかあると、いやなにもなくても電話で話をし、近況報告をし、昨日も電話したから話すことねーなと言いながらも話題が尽きない姉がいて、
そんなに連絡は取らないけど、結局やっぱり頼っちゃう姉がいて、
おーい集まるぞーと声をかけてくれる友人がいて、
あなたに出会えてよかったと、手紙を交換し合い、温かくて優しい気遣いをくれる人がいて、
ひとりぼっちな気がしてしまうなんて、わたしはまだ弱くて不甲斐ない
でも、昔よりはマシになったんだよと言い訳をして、ありがとうと思う
知らんがな、どうでもええ、うるせぇな、めんどくせぇ、やる気出ねーな、寝よっ。これが基本性格だから、病まない
わたしはわたし。
そう思わせてくれた人たちがいるから、わたしは今日もわたしのために生きている
トップ画像のテナガザルは日本一の長寿らしい(間違っているかも)
見つめ合ったあの時間はなんかよかったな