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南部の唄

ディズニーランドのスプラッシュ・マウンテンに出てくるうさぎどん、くまどん、きつねどんって結局なんの映画の登場人物なのか、どういう内容なのか定期的に調べては「そうだった、製造廃止せざるおえなくてDVD化もできない幻の映画だったか…」に行きついてそこでいつも終わってしまう。
今回はもっと深く知ってみたくて調べた。

製造廃止の理由は、人種差別の問題があるからってお話もきっと有名なはず。
ただ、観ても「どこが?」となる人も多いらしいが、
新聞社の記事など記事を漁ってみると黒人を守るための協会が出した抗議文などを簡潔にしたものによると

・実際の黒人と比べて肌の色が汚く見え、目もぎょろぎょろしているようにみえる

・農場の下働きの黒人のおじさんが歌う明るい歌や黒人への扱いや白人との距離感(現実の白人と黒人奴隷との関係性をあまりに美化しすぎている。)

・ラストシーンも黒人と白人が手を取り合って親しげにしている(形的には奴隷制度は終わっていても、根本的な差別や生活の苦しさは変わらない中、なかったことにされているように感じ取れる)

の部分が主な問題点らしい。

映画の中で歌われてる「Zip a Dee Doo Dah」           (話が逸れるが、めちゃくちゃ聴いたことあってびっくりした、ディズニー好きならみんな知ってるぐらい有名?スプラッシュに何度も乗ってるから知ってる?)          のコメント欄には、「これのどこが差別なの?」とか「これぐらいで差別なんて、もっと寛容になった方がいい」などのコメントがあったけど、私はそんな単純な話とは思えず簡単にそんなことは言えない。

黒人奴隷制度の歴史も調べて記事をいくつか読んでみて、時系列を整理すると、
・奴隷制度の終焉は1865年
・映画が公開されたのは1946年
・アメリカ南部で奴隷制度が完璧に廃止されたのは1965年(形的にはもっと前に終わっていた(?)、黒人が上の地位に上がることを恐れ黒人を最下層に貶めるための色々はずっと続いていて、結婚のしばりや不自由な暮らしを余儀なくされていたのは変わらなかった。)

こうみると、そんなに時間経ってないよなぁ。
80年ちょい前までは、奴隷生活を余儀なくされていて1964年まで黒人を「国民」と認知させる運動などが必要だったと考えるとこの映画が人種差別と騒がれるのは仕方のないことだとも思う。
過酷な労働をさせられてきた側の人からみたら、肌の色など関係なく手を繋いで皆で仲良くしましょうみたいな雰囲気をこの時代に出されてもきっとすぐ受け入れるなんて難しかっただろうなって。

むしろ、差別を主張ができるほど社会が発展してることに感動してしまった。

きっと、公開する時期や少しお直しがあればもう少し見方は変わったのかなぁと思いつつ、私は映画を観てみようと思った。
観ると言ってもYouTubeしかないけど…🥺

スプラッシュマウンテンの特徴で、山にいばらが目立つのがずっと気になっていてそれの理由なんかも映画でわかるのかなぁ。
うさぎどんの言う「笑いの国」も気になるし、なんで蜂の巣にぶち込まれてるのかも気になる。
いや、それはただの仕打ちか。

アトラクション内で行われるあれこれもとても意味があるもののようなので、もっと知りたいなぁ〜!





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