勝手に1日1推し 218日目 「ダンジョン飯」
「ダンジョン飯」(1~14完結)九井諒子 漫画
あぁ、ダンジョン飯!
ビバ、ダンジョン飯!
発売当時、3~4巻くらいまで読んでて、何となくそのまま続きを読んでなかったんだけれど、アニメ見て、あれれ?こんな展開だったっけ?ってなって、また読み始めた次第です。良!!!
飯テロ?漫画ってイメージだったんだけど、急に転調して、迷宮の主と迷宮の謎解き&ファリン救出バトルに全力振り切って闇落ち(?)展開に。なのに、最後までブレずに「食は生の特権」を描き切ってて、フルスロットルーるるるるる。
確かにそうよな!食欲しか勝たんのよ!食べても食べても時間が経てばお腹は空くし、お腹いっぱい食べたら幸せ。誰かと一緒に分かち合えたらもっと幸せ!食なくして生ならず。
あぁ、ダンジョン飯!ビバ、ダンジョン飯!
大団円にて、大満足!!面白かったー。
不穏な呪いも、それかい?!って総ツッコミ受けそうなオチつきで回収。ひたすらBig Love。
最初は寄せ集めのパーティーみたいなメンバー同士だったけれど、同じ釜の飯(魔物)を食うことで、徐々に信頼を築いていく訳で、やっぱり、食が繋ぐ絆っていうか、食を共にするって大切だよ、そういうことだよってなります。迷宮内でもそうやって食で色々な種族やパーティーとも関係を築いていったからこそ導かれるラストなんだよなあ・・・。上手い!
からの、転調。迷宮を牛耳る主、ラスボス翼獅子(悪魔)が登場!世界滅亡をかけた戦いが勃発?!果たしてファリンは救出できるのか?!
翼獅子は、欲獅子だったなってなった。欲に次ぐ欲。食っても食っても溢れる欲望。それでも、獅子は人類の食欲を満たすという幸せを願っていたんだから、悪どころか善でしかなくて、そこも面白い。権力を持つとどうしても自分が正しくなっちゃって、周りが見えなくなっちゃって、危うくなるんだよね。
マルシルだって暴走しちゃうし、歴代主となった人々はみな、世界のため、国のため、種族のため、良かれと思ってて突っ走っちゃって、まあ、つまり、基本悪い人は出てこないとんでもなく優しい世界だってことが分かるに至るんですけど。
登場人物全てが愛されてて大切に描かれているのが分かるんだもの、そりゃあ優しい世界よ。愛よ。で、争いあれどひたすら食を分かち合うんだもの、愛しかないのよ。結果、もちろんBig Love。ありがとう、ダンジョン飯!
キャラクターがとにかく魅力的!メインパーティー以外にもたくさん登場人物がいるけれど、全員が全員、いい!!個々のオリジナリティや背景だけじゃなくて単純にみんなビジュも良。こんなにたくさんのキャラが出てきても誰一人、誰だったっけ?ってならないしそれぞれが光ってる。こんなことってある?すげ。
タイトルで全面に押し出してる魔物料理もとーっても美味しそうでもちろん主役級。当の魔物たちも愛嬌があって可愛いし、ひたすら画力高ってなります。
全体に流れるクスっと笑えるギャグ要素とか柔らかい雰囲気も心地良くって、めっちゃ優良漫画だよなあって思います!!ゆえに全方位におススメ出来ます!!
しかしライオスが最後の最後までライオス過ぎて、ほんと好きだったなあ。ぽあぽあしてて自分の好きに正直でかわいいなあって。ファリンもかわいいし、この兄妹ホント最高!イヅツミもかわよ、ニャー。ケン助よ・・・
完結までアニメ化されるんですよね?楽しみ過ぎます!!!!
ということで、推します。