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勝手に1日1推し 167日目 「ディヴィット・ホックニー展」

「ディヴィット・ホックニー展」東京都現代美術館     芸術

春が来ることを忘れないで

入ってすぐに飛び込んでくるこの温かい言葉と優しくて明るい色彩で描かれるラッパ水仙。コロナ拡大にあてたものだったのだけれど、只今、ひたすら行き詰っている私にとって「これ、私のための言葉?!私にあてた作品?!」って、オープニングからぶっ刺さりまくって、Loveずっきゅん♪♪のメロメロになっちゃいました!
最高に良かった!本当に良かった!嬉しい、楽しい、大好き!ってドリカムになりました。元気になりました。めちゃくちゃ勇気づけられましたー!!

ありのままのあなたでいなさい 人生を楽しみなさい

ありがたや~、マジ教祖かな。
本気で宗教ってこういう時にハマるんだろな?ってくらいどうしようもない状況にいるんですよ、今、私。ですが、それすらも打破出来た気がしました。芸術の力、偉大なり。
って、私のメンタル状態なんてどうでもいいから、早く推せや!って話ですが、とにかくハッピーになれるんで、是非お運び下さいってことを言いたいです!!

実は、ホックニー爺やのこと、ちょっと前まで知らなかったんですよね~、アハハ。職場で画集が床に落ちてて、はて?って感じで拾い上げたのが出会い。一瞬でYabai!!ってなりました!それから可能な限り漁りまくっていたら、此度27年ぶりの個展が開催されるという朗報を入手!ジャジャジャジャーン!運命!ってヴェートーベンが脳内で弾けました!!
絶対、絶対、絶の対に見たい、と言うか見る!と震え上がり、待ちに待って、鼻息荒く、せっせと馳せ参じました。

実に70年代からポップアートの最前線で活躍しておられたんですね~。油画、水彩、版画、アクリル、コラージュと多岐に渡り、かれこれ50年以上最前線でご活躍。身近なものに焦点を当てた作品作りが一貫していて、作風も大きく変化するというより、然るべき変化&進化を遂げており、めちゃめちゃ感銘を受けました!素晴らしかったです!!

カメラ、コピー機、iPad、、、、実験的に最新の技術を常に取り入れて、それを自分の中に取り込み、手懐けて昇華させたものが作品として生み出されるんだろうなって思いました。
新旧入り乱れた展示になっているんですが、どの時代の作品なのか分からないくらい時代を感じさせないんですよねぇ。かっけーなってなりました!

早くから写真に写したものと実像をミックスさせて描いたり、写真によるコラージュで視覚の不思議に挑んだり、探求心がものすんごい!クリエイティビティがさぁ、ほんと、もう、もう、語彙力・・・。
草間彌生大先生もだけど、0から作り出す喜びを知るこの世代の方々のバイタリティーたるや、私たちじゃ到底及ばないよな、エネルギーがあるよなって思うのですよ。どちらが良いとか悪いとかじゃなくて、そもそも形成過程が違うんだよね。全ての表現作品が飢えや枯渇から生まれる訳ではないんだろうけれども、やっぱり"ない”から欲するっ意欲って強大で、”ない”なら作り出すしかないっていう必死さって、とてつもない創造性を生むよなっていう、ね、語彙力・・・。

さて、例えば、視覚についての探求は「龍安寺の石庭を歩く」という作品で発表されています。四角い庭園を写真に写すと遠近法で奥に行くほど狭く写るでしょ?でもホックニー氏は、違う違う、そうじゃそうじゃない、って鈴木雅之ばりに声を張り上げ(張り上げている訳がない)、平面で写し撮るために、要するに、真上から空撮したようにしたいがために、歩きながら何十枚も連写して繋ぎ合わせているんですよ。狂気の沙汰(褒めています)!同じく、スタジオで撮影された大きな写真作品も最高なんだな!!

あとあと、ヨークシャーでの戸外制作なんですが、ロイヤル・アカデミーの壁の一面いっぱいに作品を掛けたいからって、PCで画サイズを調整してキャンパスを50枚とか張り合わせて巨大画を完成させているんですよ。描いた絵をPCに取り込んで大きくするんじゃなくて、全体が巨大になるように分割して描くためにPCを駆使してるの。最終的にキャンパス1枚1枚をつなぎ合わせるアナログな作業で完成なんですよ。テクノロジーをそう使う?ってなりました。逆転の発想?!ホント、考え方が面白くて興味深過ぎます!
隙間があると他の作品を掛けられちゃうから嫌だって理由で巨大画を制作するお爺ちゃん。なんだか、おちゃめでチャーミングよな。かわよ。そして、その作品は圧巻ときたもんだ、天晴!!!展示室の空気が違った。心なしか綺麗だったし、澄んでた!(寒かったとも言う。上着持参を推奨します。)

ほんと、後年の大きな風景画の作品群は全身で浴びなけりゃもったいない!生命力溢れる自然の美しさ、瑞々しさ、雄大さに鳥肌です。心が沸き立ち、満たされます。ファレル・ウイリアムスよりハッピー!

春の到来 イースト・ヨークシャー、ウォルドゲート

他、初期作品や肖像画やピカソに影響を受けた版画群も最高でした。どれもこれも見応えしかありません!
全てを語れなくてもどかしい!!

また展示方法がにくいですよ、ヨっ、現代美術館さん。空間のとり方、壁色、毎度ながら作品の魅力が最大限に引き出されるように工夫されておりました。クライマックスの日本の絵巻物に着想を得た「ノルマンディーの12か月」やバイユーのタペストリーに触発された「家の辺り」のノンストップ展示!壮観の一言!鳥肌もの!痺れます!!魅せ方も大事よ~ん。
とにかく、体感すべしです、ハイ。
巡回はないようですので、夏休みのこの機会にぜひ、ゼヒ、是非、ZEHIに!!!

余談ですが、会場外のミュージアムショップの奥にて、本展に向けてホックニー氏のインタビューが放映されておりますので、お見逃しなきように。みなさん気付かずにロッカーから直帰ルートを辿っておられるようにお見受けしましたので念のため・・・。
氏曰く、来日出来なくて残念だよ~って。自分の半生を全て追ってるねって。本展の図録も気に入ってるみたいでした。だって、かわいいもんね!久しぶりに購入しちゃったもんね!ぐふふ。でもまだ読んでいないの、手にして満足しちゃうタイプ。違う違う、そうじゃそうじゃない。読もう。
グッズ類もまるっとぜんぶ欲しくなっちゃうほど魅力的だったけれど、お値段がねぇ。ってけち臭いこと言ってんなよぉぉ!!

ということで、推します!

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