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勝手に1日1推し 141日目 「マリー・クワント展」

「マリー・クワント展」bunkamuraザ・ミュージアム    芸術

古き良き 今は昔の 渋谷かな・・・
はぁ、のれん街、東横店、そして本店・・・
古き良き東急は刷新されるのですね、、、時代~。令和~。
思い出のbunkamura、長期休館の前にもう1度っ!と勇んで行って参りました。

bunkamuraザ・ミュージアム、好きだなあ。
グッとくる展覧会を数多く開催してくれて、大きさと言うか、広さが丁度良くて、混雑具合も丁度良くて、更には企画展のショップも併設のショップもいいんだよねえ。会場を後にするドアを開けた時に広がる光景、ドゥマゴのあのオープンカフェの感じが異国っぽくて、非日常感が続く気がするんだよなあ。その奥にある本屋さんもすっごく良いし、帰りにそこに寄るのが定番のコースだったな。
そういや、ドゥマゴ・・・・1度だけお茶したことあるな・・・・
ル・シネマも通ったよ。ヨーロッパやアジアの映画を多く上映してたなあ。前の人と被ってめちゃくちゃ見難いんだけど、それを差っ引いても余りある良作を上映してた!
変わっちゃうのかぁ。どうなるのかなぁ。変わることは悪いことじゃないのに、寂しく思っちゃったりして(涙)
いずれにせよ、ありがとう、文化村。

さてさて、「マリー・クワント展」可愛かった!かっこ良かった!60年代のロンドン、イカス~~!!スインギンっ!!

ほんっとに、強い!媚びず、諂わず、従わず、やりたいことをやりたいままに。かっこいい!
まだ女性個人では、銀行で口座を作るのことも出来なかった時代に、マリーの登場は鮮烈だったと思います。
メンズのスーツ生地で作成したエプロンドレスに「イングランド銀行」と命名するだけある、度胸と皮肉溢れるユーモアのセンスを持つ力強い起業家マリー・クワントの軌跡。見応えありまくりました!
そのポップでかわいいデザインや色彩に目を奪われ、うっとり~、だけじゃない!!ミニスカがツイッギーが、新時代~、だけじゃない!!本展覧会の最大の魅力は彼女の生き方、真髄に触れられることであるように思います。

自身が広告塔になって、洋服を披露するだけではなく、かの有名なデイジーのブランドロゴの確立や他社とのコラボ商品の開発、洋服から離れ化粧品まで多様にブランドを展開し、更にはライセンス契約にシフトするなど、現在のビジネスモデルを一挙に築き上げているのには、驚きを隠せません!
あの時代に!ですよ~。その先見性に脱帽~。

このマリーの、女性の社会進出が、ストリートから生まれたっていうのも何とも逞しくてイギリス的じゃあないですか?!常にストリートから新風が吹き込まれるって言うのが本当にイギリス的じゃあないですか?!
カッコいいなあ。
上(階級)とかよそから来る波に乗るんじゃないっていうところが、もう、最高にカッコいいなあと思うのです。

女王陛下による勲章授与式にも自作のジャージーのミニドレス(既製品)を着用したって言うのも、堂々とMods(モッズ)を代表しているようで、マリーらしくって憧れちゃうよ~。可愛いワンピ。
あの、ファスナーの上げ下げする時に引っ張るところが円状になってるのって、マリーが初デザインなのかな?今となっては良く見るけど、初めて試みた人がいる訳だよね?!可愛いよね、凄いな~。

それから、比較的沢山の資料が残されている彼女だけれど、今回、インタビュー映像に心躍りました!

女性がファッションに求めているものは、3つ。
・注目させる
・セクシーに見せる
・いい気持ちにさせる

なんだって。なるほどなあって思いました。この使役(~させる)は自分に対してなんだよな~って。(字幕を読んだだけなので、原文で使役の文型が使われていたかどうかは分かりません、、、)
自分自身がファッションに”そう”させてもらえるんだっていう意味なんだよな~って。誰かの為とかじゃなくて、自分の力になってくれるものとしてファッションを捉えているって言うのかな。自分のためにオシャレしなよって、あの時代から提唱してるんだよね。年齢も関係ないし、ジェンダーもルックスも関係ない。
そういった、自分の感性とセンスを基盤にしたモノ作りなんだもの、可愛くてかっこ良くて新しくて、然るべき!
ショッパーなんかもほんっと可愛ぎて卒倒しそうでした!何から何まで隅々にまで手を抜かない、そんなこだわりからも彼女のブランドへの思いを知ることができるなあと思いました。

最後にもう1つ印象的だったのが、写真!展示されている写真が全て素敵なのです!!広告写真(ポスター)だけじゃなくて、スナップも、全部。モノクロもカラーも、全部。かっこ良すぎる!特にマリーを支えた夫アレキサンダー・プランケット・グリーンとのスナップが最高だったな~。仲が良くてよろしい!

てか、関係ないけど、Mods(モッズ)ってカルチャーだと思ってました!「さらば青春の光」のイメージ。モッズコート着て、音楽聞いて踊って、ベスパ(?)に乗って、喧嘩してみたいな。若者たちのカルチャー。けど、マリーがインタビュー(?)で「一般の人」って意味で使ってて、そっかぁ、当事者ってそうだよなって思いました。当時の若者の世相をひっくるめて後世、文化扱いになるってことなんでしょうね。興味深い~!

本展覧会、今月いっぱいの開催です。後、bunkamuraは長期休暇に入ります。贐の意味も込め(?)、是非、お運び下さい!

ということで、推します。
今年もどうぞよろしくお願い致します。



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