音MAD制作や企画をする時に考えていること
今日の記事の目的は読んでいる人を楽しませようという目的は無いのですが、ここ最近の自らの行動の理由みたいなものを色々書き連ねていこうと思います。
なんでこんな記事を書いているのかというと、この記事を読んだ人がどういう反応をするのか気になるからです。同意できる部分もそうじゃない部分も多くあるとは思うのですが、それらを自分の中で咀嚼したり、SNSで発信したり、感想を直接伝えてもらっても構いません。
そういう考える時間が少しでも生まれればこの文章に価値が生まれるというわけなのです。
先に言っておくとこういう文章を表に出すのはあまり好きではありません。語弊が生まれるし、冗談をマジだって捉えそうな人も多く出てきそうだからです。そういうことは全部配信で言うと決めているのですが、今の自分を書き起こしておいて、後から見返したりできるのも面白いかなと。まあ御託を並べずとっとと本題に入れって話ですよね。最初は動画についてから話していきたいと思います。
この記事は音MADが結構好きなバカが書いてると思って読んでください。
①動画
この①で話すことは音MADで個人作や合作に分類されるものです。そして、自分の作る動画にはある程度の目標みたいなものがあります。それは大きく分けて2つで、「今までやってこなかったことをする」「自分のエゴを出さず視聴者がどういう反応をするか予想だてて作る」みたいなところです。
前者の目標達成パターンをいくつか紹介します。
OTOMAD TRIBUTE
もう3年以上前になるんですけどこの辺りから話していきたいと思います。まずは「OTOMAD TRIBUTE」です。これは過去の音MADをリメイクするという確固たるコンセプトが存在しますが、この合作で掲げた目標は「After Effectsを使って音MADを作る」でした。専門学校や会社ではAeを使ってチマチマ作業をしてましたが、音MADには使ったことがありませんでした。
なぜ、この合作でそのような目標を立てたのかと言うと、明確に元動画が存在しており、自分のやりたいことをやりすぎずに済みそうだったからです。
自分のやりたいことが多すぎるとソフト理解の時間もかかって迷惑がかかってしまうとも考えていたので、練習がてら触ってみることにしました。それまで使っていたVegasではイージングすらなかったので、パスを打つ回数が減って感動したのを覚えています。まあ結局HDDがぶっ壊れて迷惑かけちゃうんですけどね。
Aeでやれることが増えた以上「こういう感じの動画がカッコイイんでしょ」「見るからに情報量増やせばそれっぽく見えるな」みたいな気持ちが結構出てきちゃいました。仕事をする上ではカッコよく見せたりするのはいいんですけど、できる幅が広がったからこそ、これ以降の自分の作る音MADにスタイリッシュさみたいなものは求めなくなっていきます。それと同時に「シンプルさ」を何故か自分は求め始めるのです。
【合作】ガールズ&パンツァー ~これが私の音MAD道です!~
続いて同年のガルパン合作です。これもAeで作ったんですけど人力をちゃんとVocalShifterで弄った初めての音MADだった気もします。これ以降の合作の人力はちゃんと完璧に音程が合っていない人間らしさみたいなものを意識して作るようになるんですが、最初にそれに手を出したのがこれでした。あと、3Dソフトで背景を作ってみようと思って触ったのもこれが最初です。
これはたまたまシャルルの背景をBoothで見つけて買っただけなので自分で作ったわけでもないんですけど、ただ引くだけの画を作るのさえ苦労してしまい3Dモデルを活かせませんでした。ただ、こういう合作に目標を定めたくなっていた自分は無理やり使ってこれで気は済んだわけです。
私服がワンパターンしかない人合作
これは数パート担当したんですけど、中でも中盤のクッキー☆パートに勝手に目標を定めていました。1つ目は手描きです。
音声担当はともしげさんなんですけどラグトレインをメドレーに組み込ませておいて手描きしないわけにはいかなくなってしまったのでマウスで半日で描きました。その割には上手くいったと思ってたんですけどコメントでは不評だったのでこれ以降手描きをしなくなります。でも、今は液タブもあるので描いてもいいかなと思っていたり。
そしてその次のパートのいわれなきリベンジです。ここの目標は「YTPMVっぽい映像を作る」というものでした。存在する音と素材の画像を同期させて動かす。これもVegasの頃だとグループ制御が面倒臭い関係でやってこなかったのですが遂に実現できて嬉しかったです。ばとじっぷさんの作る音MADみたいなワチャワチャ感がAeでやっとできてかなり楽しめました。あと、記事を書いている途中で思い出したのを追記しておくと、繋ぎの部分で使ってる実写映像を撮ったりしました。この頃から映像を撮る方にハマっていきます。
【プログレ合作】音MAD Evil 9(1st Impression)
これは逆説的な話にはなってしまうんですけど、あえて目標を設けなかったパターンです。そんな動画紹介するなよと思うかもしれませんが、ちゃんと理由はあるのです。
この合作の音声として提出したWAVデータは自分のPCにはもうありませんでした。多分2015年とかそこら辺に作ったやつだったと思います。いきなり連打らさんから「プログレ合作を投稿します」というDMが来た時はビックリしました。そこで、当時高校生だった自分ならどんな動画を作るかなと模索してVegasでそれっぽく作りました。今の技量からすれば手抜きとしか思われないかもしれないし、もっとカッコイイ映像ができたかもしれないけど、連打らさんが掘り起こしてきてくれたタイムカプセルに今の自分を投影したくなかったのです。自分はすぐに大人のボリューム弁当の高画質60fps版をダウンロードし、制作に着手しました。
勝手にエモくなってんじゃないよって話だとは思うんですけど自分の成長を感じられるいい機会だった気もします。映像職をしている自分が不登校時代の高校生の自分と合作をしているみたいな。皆さんも数年前の183とかにそのまま映像つけてみませんか?
ここからは個人作で何個か紹介もしていこうと思います。
221210-11っぽいな
これは音MAD正解は☆一年後の放送で滑ったのがムカついて作った感じですね。
自分はバンジーを飛びたくないという理由だけで子供の頃の夢だったお笑い芸人を諦めたビビリなので、そこまでやって年始から滑ったのが悲しかったわけです。昔から音MAD作者を題材にした音MADは何個か作っていたのでこの哀れな黄色い音MAD作者を供養しようと動き出した。そういうことですね。
これは目標というかは視聴者の反応をいい方に持っていくという感じです。
これ以前に自分が作ったと自白してる内輪ネタの音MADは「カイワイスパーク」「退金星功のダンス」「星屑ストラックにちいかわが緊急参戦!」とかがあります。マジで内輪にしかウケないしこんなのでニコニコ動画のサーバーを埋めていいのかというジレンマもありましたが、2022年頃に吹っ切れて少しずつ視聴者を置いていきます。リアル中学生のふーふー兄貴はもういないのです。この動画を作る前にとある方がバンジーの素材を使ってsummerの音MADを作ってくれていたんですけど「俺の方がもっと俺を上手く調理できるな」みたいな思想に染まりきってしまったのも原因だったと思います。
この辺り「皮肉」というものを原動力に音MADを作り始めます。「S234567 合作単品」ではインターネット上に存在する映像をリファレンスと称して丸パクリした構図のみで構成してますし「ブロッコリイ」では映像を亡き者にした上では飽き足らず、台詞もただ置いただけになってしまいました。音MADを上げて10年くらい近く経ったジジイは見る側の気持ちなど何も考えなくなっていました。やっぱり哀れな黄色い音MAD作者そのものだったのです。しかし、それはとあることがキッカケで考え方がまた戻ってきました。それがotogrooveだったのです。
otogroove
自分のパートを作るときに考えたのは「生放送で見てるやつはどうでもいいから現地の人が盛り上がればいいや」でした。コールのしやすさとかを考えて有名曲で同じセリフを繰り返す。後半はくまだまさしでも出しておけばいいかと。
自分は諸事情で現地には行かず生放送で見てたんですけど、思ったより他のパートが力を入れていたので結構しょんぼりしてました。「これ滑ったなぁ~」と。でも、owataxさんがそれを撮影してたみたいでXに上がってる動画を見たんです。
予想以上にコールされててビックリしました。てかなんで前半の「おいスタッフ~」の部分まで普通に歌えてるんだよと。「自分のエゴを出さず視聴者がどういう反応をするか予想だてて作る」という目標がちゃんと果たせた気がしてもっと普通にウケる音MADを作りたいなと思っている今日このごろです。後半音MADでもなんでも無い気がするんですけどねここ。
視聴者の皆さんお待ち下さい。今普通に面白い音MADを作っているところです。くまだまさしはエゴだったかな。
ちなみに「【第四回】マリオカート8DX ライアーダンサー杯にちいかわが緊急参戦! #音マリカ」においてもコール&レスポンス的な要素は後半に入れてたりします。この動画は元配信がパチンコをイメージしたものだったらしいので、動画の構成は「パチンコの派手なリーチで外れる演出」みたいなものを意識したりしています。
②企画等
皆さんは音MAD界隈の企画は好きですか?そうですね?嫌いですよね?でも自分は見るのが好きなもんで自分でたまに企画を立てたり携わったりしてます。その中のいくつかについてお話します。
先に既に記事があるものはここに紹介しておきます。まず「15秒以下晒しイベント」について。
これは突発的に行ったんですけど割と盛り上がってよかったです。毎月行われている晒しイベントに気を遣って開催期間をズラしたんですけど次やる時はぶつけてやろうと思ってます。
あと「音MDM天」ですね。
これも簡潔にまとめると「身体は大事にしろ」ってことですね。関連企画についても書いてるのでよかったら読んでみてください。一応合わせて放送班のディレクターとして頑張ったゴムーンと埜村さんの記事も貼っておくので、読んでみると各々の思惑みたいなものが見えてきて面白いかもしれません。
これを読んで思ったのが、企画をやる人って自分も含めて自己評価が低くて自己犠牲の精神が凄いんですよね。まず主催やる時点で業を背負っているようなもんなので自己犠牲はそこから始まってるんですけど、割と途中で投げちゃう人って多いんですよ。だからこそ、最初にコンセプトや「何故やるのか」みたいな部分は自分の中になきゃいけないしその気持ちをずっと持ってなきゃいけない。そこがキツイのかなと。
人間だから感情の浮き沈みもあるし、何かに打ち砕かれそうな時もある。それを乗り越えられないと企画ってできない…そう考えると1回でも企画をやれれば自信になると思ってます。だから最近は企画に運営未経験や若い人を入れたりするようにしてます。別にそこで失敗しても学べるし、名前をクレジットに出せれば目について他に誘われるかもとか。代わりにケツ拭いたりするこれも自己犠牲のうちの1つかもしれないですけど、なんとしても企画をやりたがってる人にやらせてこの界隈のそういう部分を延命させようと最近は考えてます。そんな人の力になろうと思って立てたコミュニティがあります。
音MAD配信コミュニティ
このコミュを作った理由は生放送をしようとしてる人が「自分なんかが放送しても人来ないからなあ」って言ってやらないのを見て、その言い訳を打ち砕かさせるために作りました。と言っても内容は別に自由で自コミュへの誘導してもいいよという感じで作ったので好きにしてくれて構わないです。
音MAD作者を知ろう
これも同じような構想のもとやってみた企画です。(コミュ限の録画)
音MAD界隈に友達が少ないと嘆く人は多いんですけど、そういう人はこぞって付き合いが受動的なんですよね。なので配信でまとめて友達を欲してる人を紹介しちゃえばいいんじゃないかと思い立ったわけです。
無駄に配信で何やっても人は来てくれるのでそれを逆に活かした企画になっています。正直この界隈の配信は先行者利益が少しはあるかもしれないですけど、結局は面白ければ見てくれるしコメントも多めだとは思うので是非生放送もしてみてはいかがでしょうか。
音MADリレー
これは水曜日のダウンタウンの「SNS上のリレー 最後うやむやになる説」を見てやってみようと思った企画です。
コンセプト的にはTL上で完成されていく様が見れたら面白いかなと思って勢いで始めた企画です。
最初にさくれいさんを指名した理由は「そこそこのクオリティは出してくれそう」「音MDM天の運営もやってる自分が出場者を指名すれば遠慮はなくなる」「早く作ってくれそう」という3点。結果として思惑通りにはなったんですけど、途中でルート分岐したりしていてまだ完成はしていません。
マイクラ鯖を立てた
これは半分自分がやりたかったのもあるんですけど、サーバーを立ててみたことがなかったのでやってみました。最初は1週間限定のつもりがバージョンをまたいでも入れるプラグインやJava版と統合版を入れるようにした結果楽しくなってきてドメインが切れる半年後まで運営してしまいました。
立てた直後は普通のバニラでやってたんですけど途中から経済プラグインや便利系のMODを導入してから世界が構築されていくのを見るのはめちゃくちゃ楽しかったです。
この時は企画などでも忙しかった時期なので現実逃避のためにもマイクラをやり続けていました。その結果2月の配信時間は200時間を超えてしまいました。
これ以降、後継の鯖が立ったり、マイクラは結構流行ってるので皆さんもやってみてください。
音MADカスの嘘
これのちょっと前にゴムーンの雑学をnbさんが上げていて縦動画のこういう動画面白くね?みたいな感想を得たのがキッカケです。それに加えてカスの嘘自体が流行ってたのもあって作りました。
この形式の動画自体も参考にしているチャンネルがあるのでそれも紹介しておきます。
日常の中にありそうなホラーや怪奇現象みたいなものだったり、ゾッとするものが好きな自分としてはかなりそそられるもので、かなりの反響を得ました。最近も2作目を調子乗って出したのですが、またいくつか考えているので少々お待ちください。次回作はホラーではなさそうなので。
ちなみに、脚本も募集中です。いいのがあれば読んだり動画作ります。
那須ピーマン北海道6泊7日の旅
これは音MDM天の打ち上げみたいな感じでやっちゃったんですけど、10月頭くらいにゴムーンから通話で「競馬のレース名買って那須ピーマン応援しようと思うんだけどどう?」って言われたんですよ。そのノリで「那須ピーマン拉致ったら面白くね?」みたいになって予定表を立てていきました。
その中で水曜どうでしょうの企画を参考にしたのもあって、水どうが好きな埜村さんにも協力してもらい企画の遂行が決まったのです。
道中は大変なことも色々あったんですけどその場で協力してくれた人もいたりしてなんとかなりました。ただ、この1ヶ月で40万円近いお金を使ってしまったことを今になって後悔している気もしなくもないです。
一応6月から8月の間に放送予定なのでもうちょっと待っててください。鋭意編集中です。
まとめ
こんな感じで色々やりましたが、ちょっとは説明できてましたか?できてないですよね…
フォニイ5選や見る専10選については別の記事でまた書けたらと思うのでその時は読んでください。
あと、企画や配信をやりたいという人は手伝える範囲であれば手伝わさせていただきますので連絡お待ちしています。
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